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SMILE & SMILE/AURA/色物の矜持
イントロの洗練度は古今東西唯一無二。
物憂げな別れは希望への力強い一歩。
重厚感のある歌詞は琴線を抱いて勇気づける。
その完成度の高さは、
あのGet Wildもまったくかなわない。
それが「SMILE & SMILE」。
「AURA」による1991年のナンバー
天才・たけしの元気が出るテレビ!!卒業生
AURAは「天才・たけしの元気が出るテレビ!!」で発掘された1990年代のヘビーメタルバンド。
同じく「天才・たけしの元気が出るテレビ!!」で仕込まれた、発掘されたX Japanの兄貴分にあたる。
「町内会の引越し作業」を「痩せ細った若者たちが手伝う」という企画で名をあげた(はず)。
イントロ画像のとおり色物バンドだが、ゴルゴもうらやむ「運」が備わっていた。
人気アニメソングというプラチナチケット
デビュー当初は泣かず飛ばずだったが、AURAはふとしたことから成功へのプラチナチケットを手にする。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/146923806/picture_pc_190dab164d445b51af584f76d6e1f120.png?width=1200)
なんと、
人気アニメ・シティハンターのエンディングに抜擢されたのだ。
当時、シティーハンターは絶大な人気を誇ったアニメであり、日テレのドル箱にしてそこで用いられた音楽はことごとくビッグヒットを記録していた。
小室哲哉、小比類巻かほる、FENCE OF DEFENSE…………
錚々ではないが90年代のミュージックシーンを彩ったミュージシャンがビッグヒットの余韻と共に名を連ねている。
AURAも当然ビッグヒットとひと時の栄光が約束された…
……はずだった。
トレンディドラマの時代へ
AURAはやってくるのが遅すぎた。
アニメソングが成功へのプラチナチケットとなる。
その時代が突如として終焉したのだ。
昭和が1989年をもってベルリンの壁とともに終焉し、
1990年代に入ると「トレンディドラマ」が大ブームとなった。
「東京ラブストーリー」「振り返れば奴がいる」などなど、
トレンディドラマに抜擢された楽曲はことごとくビッグヒットを記録。
しかも、
ミリオンに近い超ビッグヒットだ。
トレンディドラマソングに抜擢されるのが、成功へのプラチナチケット。
アニメからトレンディドラマへと、人気ミュージシャンの登竜門は移ろっていたのだ。
虹と星にはかなわない
丁度、その頃合いでAURAの「SMILE & SMILE」はシティーハンター91のエンディングに登場した。
重厚感が最深度まで作り込まれたインストルメント。
ポップで聴くものの耳に残り続ける洒落た歌詞。
シティーハンター史上最高の作品が、ブームがさった瞬間にやってきたのだ。
君は流星のエンジェル
はっきりいって圧倒的である。
見た目を知らないで聴いたら、AURAの圧勝である。
TMNや小室哲哉なんぞまとめて一蹴だ。
重厚感がまるで違う。
折り鶴と重戦車以上に違う。
しかし、
孔子も時に遭わず。
AURAは生まれた時代をわずかに誤った。
AURAの本格化があと2年早かったら…
トレンディドラマが小田和正でこけていたら…
アニメ版シティーハンターがジャンプ連載に追いついてグダグダになっていなければ…
ほんの少し歴史の歯車がとち狂っていたら、間違いなくAURAはMISIAを超えていた。
神のみぞ知る神曲 SMILE & SMILE
本当に、
本当に、
このSMILE & SMILEは知っている人が少ない。
隠れ続けて33年。
隠れすぎたパルチザン的名曲だ。
斜陽していたとはいえ、シティーハンターのエンディングテーマなのだから、
もう少し知っている人がいてもいいだろうに。
大昔から、
カラオケに入ってない。
youtubeでもコメント欄は寂寥としている。
このSMILE & SMILEが示唆した「終わりの美学」&「始まりへの叡智」が周知されていないなんて、神武以来の大損失だ。
GDPを毎年17%強は損ねてきたことだろう。
SMILE & SMILEのリリースが1991年。
失われた30年の真実(1991〜2024〜)がいま明らかになってもた。
身だしなみが歴史を変える
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/146927228/picture_pc_d4909f126ef8d61a83b5f813e2a90f0c.png?width=1200)
せめて、
せめて、
パフィみたいにお揃いのTシャツ着とけば…
そもそも、
「その心」はなんなんじゃ。
「タケノコ族」をモチーフにした「シン人類」か。
そうか、
だとすれば、
わずかではなくAURAは30年以上早かった。
だが、つかみとして、
やはり身だしなみが重要。
そのことを身をもって示してくれた「心のビッグバンド」。
それがAURAだ。
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