【しゅがすて】黄葉いおり コールボーイ 感想と考察(フル)
1番までの感想は前回書いたので省略。
あでもちょっと1番変わってたね。後で聴き比べたんだけどサビのバックコーラスが低音から高音に変えた?低音もコールボーイっぽくて好きだったけど聴きやすいのは高音かも。世界観で考えると、主人公(メイン)と女性(コーラス)に分けたのかな。あと1番のサビ終わりの「構わずにもう一杯」のあとにオッオーが追加されてた。あの余韻が好きだったからなくなったのは残念だけどあれはワンコーラスVerってことかな。
じゃあ2番から歌詞ごとに感想言ってきます。
明日の行方も今夜の便も
全部無くして尚大繁盛
プライドと理性捨てりゃ
愛を偽るのは簡単だ(低音コーラス)
「しー」人差し指で黙らして
以下省略午前2時
結局いつもの事(低音コーラス)
と言やまぁお終いなんだけど(乾いた笑い)
この低音コーラスにいおりんの歌に対する姿勢が垣間見える気がした。聴きやすさだけを重視する人ならこの低音コーラスは使わないと思う。やっぱ世界観とか感情の表現に重きを置いてるんだろうなーとおもた。乾いた笑いの酒やけ感と自嘲感すごい。
人は誰もが偽善者さ
自己肯定するため自分に言い聞かせてるように聞こえた。みんなやってるから俺は悪くねぇ的な。
優しい嘘を餌に狩りをするんだ
血酒 火の酒 苦い酒
ねぇ優しくするからさ
1番のわりと上からな態度の「なぁ」に対して、下から甘えるような「ねぇ」が対比になってていいねー。酒で躁鬱なんだろなきっと。「やさしくするからさ」のすがるような声はどうやってんのほんと???本人は技術はあんま気にしてない言ってたけど、自然に出ているのであればやはり天才…
一人は嫌だ(あ”-!)
すご!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!(語彙消滅)
歌声と主人公の声2つに分けたの発明だよね。(いおりんが作ったか既存にあるのかは知らないけど)これで歌と世界観を同時平行で表現できる。演技力も恐ろしいほど高くて悲しくなっちゃう…なかないで…「あ”-」も1番と対比になってるけど、表現される感情が真逆すぎて同じ日本語か疑いたくなるレベル。
愛だの恋だのやんやと騒ぐが
酔ったら結局誰でもいいんだよ(いいんだよ!)
荒ぶりて暴言タイム
その「誰でも」すら俺は選ばれず
泣くのもダセェし酒を浴びんだよ
嫌になるぜもう一杯
can’t stop 意味も無くもう一杯
2番は全体的に躁鬱でいう鬱の状態なんだね。声色から空元気というか無理して強がってる感じがする。目を赤く腫らして酒を飲むいおりんが見える…元気出して…焼肉たべいこ…
セリフ
女「この間ぶりだね」
男「いつのこと…?」
女「覚えてないの?そりゃそっか…」
男(思い出そうとしてる)
女「…ねぇ聞いてる?」
男「聞いてる!聞いてるよ!もごもご…(聞き取れず)」
女「気を付けなよね…」
これオリジナル?かな多分。いいよねーこの情けねー声w酒の力を借りてない素だとよわよわな解釈なんだね。一番の感じからもっとオラついてるイメージあったけどあれはあくまで酒補正なのか。面白い。
馬鹿と煙が梯子酒
登る様はさながら蜘蛛の糸
いーとの音すき
何処もかしこもクソだらけ
ってオイ 一番クソなのは
オマエだ馬鹿
お前だばーかwwみたいに明るい感じじゃなくて、据わった目で見つめてるような言い方なところに、本当に自分がクソで嫌いだと思ってる。それが本心なのかそれとも酒で酔って鬱なだけなのかはわからないけど。
良いとか悪いとか言うそれ以前に
俺には一切記憶がねぇんだよ
嫌になるぜもう限界
飲んでもないのに難なく生きてる
アンタの方こそ飲まれてるんだよ
嫌になるぜもう一杯
won’t stop 死ぬ前にもう一杯(笑い声)
最後のサビは歌詞こそほとんど1番と一緒だけど、追い詰められているというか切羽詰まってるように聞こえる。酒に飲まれてる自分が嫌だけど、嫌な感情から逃げるために酒を飲む…という無間ループから逃げられない。最後の悲しさと自暴自棄が混ざった狂った笑い声(ほぼ泣き声)はジョーカーを思い出す怪演。
全体:パートごとに表現する主人公の一面を分けることで、聞き進めるたびに人物像が立体的になって、最後のサビ(オチ)につながる。ここが映画っぽいというか物語性を感じるところなんだろうなと思った。普通のお芝居もいつかみたいな。
まとめ:いおりん最高!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!