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広報かわごえ環境ネット 2022年9・10月号 No.187

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埼玉県川越市の環境パートナーシップ組織であるかわごえ環境ネットが隔月で発行している「広報 かわごえ環境ネット」の「note」版です。会員になるとフルカラーの冊子版とPDFファイル…
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#コラム

【社会環境部会コラム】社会と環境について思うこと(21)脱炭素社会に向けて (3)水素社会を考える

水素はどのようにして作られるのか 二酸化炭素を出さない車ということで、世界的にもEV(電気自動車)の売り上げが伸びている。しかしながら、充電する電気が石炭や石油を燃やして作られたものであっては、発電段階で二酸化炭素をまき散らしており、全く意味がない。同様に、水素を燃やしても水しか生成せず、クリーンなエネルギーと言えるが、製造段階ではどうであろうか。トヨタでは燃料電池車(MIRAI)を販売し、水素社会の足掛かりをつかもうとしている。これらの水素はどこから来るのであろうか。  

【自然環境部会コラム】自然を訪ねて(5)伊佐沼で子孫をつなぐキタミソウ

 伊佐沼でキタミソウを見たいと思ったら座椅子の持参をお勧めします。小さな小さな生物を見るには腰を曲げ、頭を下げて地面に顔を摺り寄せなければその姿は見えません。一息いれながらゆっくりと落ち着いて観察しましょう。   寒帯性のキタミソウは真夏の地上は苦手です。種子の姿で冷房の効いた沼底で仮眠中のはずです。4年前の2018年11月11日に伊佐沼の定例の野鳥観察会のときに偶然に発見されました。誰もがいつも通る木道のそばでした。ず〜っと以前からそこで生きていたのです。キタミソウについ