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ネットリテラシーと いろんなバイアス

①代表性ヒューリスティック:
 一般的な状況より特殊な状況のほうが確率が高いと思いこむこと
②利用可能性ヒューリスティック:
 インパクトが強いことが正しいと思い込む
③フレーミング効果:
 まったく同じことを言っているのに、言い方を変えるだけで印象が変わってしまうこと
④確証バイアス:
 自分の考えが正しいかどうかを考える時、その考えを肯定する情報ばかりを探し、否定する情報はなおざりにする傾向

インターネットの世界は広がって広がって、まだ広がっていきそうです。
体感的に言いますと、10年後の世界はまだ想像の範囲で収まりますが、20年後となると もういろいろ予想を超えてきて、現在では全く思いもよらないような常識や価値観が広がっていることでしょう。そろばん習ってる小学生なんか絶滅寸前だと思います(今も?)。
もちろん未来を見てきたわけではなくて、自分の10年前、20年前を思い起こしてどうだったかな、という体感の話です。
ネットの情報が増えれば増えるほど、玉石混交の度合いも増えると言いますか、石のようなノイズのような質の低い情報も多くなるので、ネットリテラシーが身に付いていないと よく分からない情報の渦に飲み込まれてしまいます。ですが情報のソースの確認が大事と分かっていても、例えばコロナの情報を取るために厚労省とか都庁のHPを毎日見に行ってるような人は そんなに多くないと思います。

さて、ネットに限った話でもないのですが、大学院の授業で、思い込みや印象操作についての社会心理学の理論が取り上げられたことがありました。それが記事冒頭の①~④です。

みなさんの周りにも、こんなバイアスを持った人はいるのではないでしょうか。いま「周りにも」と控えめに言いましたが、「自分にもあてはまるかも」と感じた方も多いと思います。(ええ、私もです。)

人の性根というものは そうやすやすと変わるものではなくて、私も「聖人になりたいか?」と問われても、正しく生きることの息苦しさに耐えられる自信がありませんので、「『いい人』ぐらいで大丈夫です」と答えてしまいそうです。とはいえ、自分の美意識に照らして 自分なりに正しく美しく生きたいという願望はあります。ここでいう「美意識」の中には、ご紹介した①~④のようなバイアスに惑わされないような、本質を見抜ける目を持っていたい、という感覚も含まれています。

しかしそんなことを言いながらも、自分が発信者となる場合には どれも無意識に、特に③なんかは多用してしまっているのであります。それで、けっきょく私は薄汚い人間なのだなあと今日も再認識するのです。ですが、私は自分のことが大好きです。ひねくれ者ですみません。

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