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【子育て】子どもの背中を、見えなくなるまで見送る日

我が子はこの春、小学校に入学した。

ほとんど学校に通うことなく休校になり、再開した今も分散・時短登校だ。
初日こそ校門まで送っていったが、今は横断歩道を渡ったところで別れる。
そのまま道なりに行けば学校に着くから、おそらく事故に遭う確率は低いだろう。

でも、それでも親は心配なものだ。

四六時中一緒にいたら疲れるとか離れたいとか思うくせに、いざ目の届かないところに行くとなると途端に心配になる。
危ない目に遭ったりしないだろうか、誰かに泣かされたりしないだろうか。つらいとき、ちゃんと誰かに伝えることができるだろうか。
給食を食べられてるかな、トイレに行けているかなとか、そんなことまで。
子どもがいない時間も、結局、子どものことを考えていたりする。

そんな不安に押しつぶされそうになりながら、子どもの背中を、見えなくなるまで見送った。
そのまま、背中を向けて家に戻れるならいい。
心配性の私は、子どもから距離をとってひっそり学校の前まで見に行ったりする。

「ひとりで行けるよ」
「ひとりで帰って来られるよ」
子どもが自分で自信を持って言えるようになるまで、私に時間の余裕があるうちは、とことん付き合おうと思っていたりする。

車も人もほとんど通らないような田舎で生まれ育ったから、人も車も多く知り合いもほぼいない土地での子育ては不安だらけなのだ。
昔と今とではいろんなものが違うから、気をつけなければいけないことが多すぎて、ついつい過保護になってしまう。

少しずつ、子離れしていかないと。
鬱陶しい母にならないように。
必要なとき手を差し伸べる準備を万端にして、そっと我が子の歩みを見守ろう。

きっと今しか感じられない、貴重な感情を味わいながら。

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「面倒くさい」が口癖のアラフォー主婦。節約・時短・効率化で小さな暮らしを目指す1児の母。人生最後のダイエット中。家事・育児・暮らしのことな…

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