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【小さな暮らし】痔からの、大腸内視鏡検査

健康が最大の節約だと思う。

健康でなければ働けないし、お金もかかる。
自分でできる限りのことをして健康を維持し、健やかに暮らしたいと思う。
いくらお金があっても健康でなければ使うこともできないし、歳を重ねるたびに「健康第一」が座右の銘となりつつある。

恥ずかしい話だが、正直に打ち明けよう。
食事中に読むのはできれば控えていただくのが賢明かもしれない。

便秘症

私は30代前半の頃にひどい痔となり、便器が鮮血で真っ赤になるという経験をした。

元々便秘で、10代の頃からトイレで踏ん張らないと排便できないような生活をしていた。
水分を多めに取ろうがヨーグルトを食べようが、食物繊維を意識しても、何をしてもダメ。

今もそれは変わらず、薬にもう何年も薬に頼っている。
わりとメジャーかもしれない、「酸化マグネシウム」だ。
腎機能の低下した方は高マグネシウム血症などの心配もあるため、心配がある方は医師に処方してもらうほうがいいだろう。
ちなみに私が飲んでいる市販薬はこちら

話を戻そう。
長年の便秘で負担がかかっていたのだろう、私のお尻は悲鳴を上げていた。
排便すると毎度、肛門から何かが出てくるようになっていた。
最初は排便後自然と戻っていたのに、だんだんトイレットペーパーで押し戻さないと引っ込まないくらいまで悪化していった。
押し込みが弱いと途中で出てきて、立ったり歩いたりすると鬱血して痛みがあり、慌ててトイレに駆け込み戻す。

これは市販の薬じゃどうにもならないぞ、と思いながら、腫れたり痛みが出ると某有名な塗り薬を使って誤魔化していた。
けれどたびたび、便器が赤くなるほど出血するのは単なる痔ではなく、もしかしたらもっと重大な病気の可能性もあるのではと怖くなり、いよいよ肛門科を受診することにした。

肛門科での診断

仕事を休んで、少し離れた有名な肛門科を受診すると、新レシカルボンという坐薬と、アローゼンという坐薬を処方され、直腸部分の内視鏡をやることになった。

結果、大きないぼ痔がひとつ、そのほかに2~3のいぼがあるとわかった。
手術が必要であると判明する。

そうして私は、痔の手術のため入院することになるのだった。
33歳の夏のことである。
仕事は一週間の休みをもらい、私は入院した。

こんなに悪化するまで待つんじゃなかったな…。
と、心の片隅で思った。
でも、このタイミングで決断できたのはよかったとも思った。

というのも、当時付き合っていた人(夫)と、もし結婚して妊娠となったら、痔はネックになると思った。
よく出産では痔が出るとか痛くなるといっている。元々痔で大変な思いをしている私がそんなことになったら、もう育児どころじゃなくなるかもしれない。

プロポーズもされていないのに(むしろ付き合って半年くらいしか経っていない)、結婚するかもしれないことを考え、意を決して痔と向き合うことにしたわけだが、結果的にいい決断だったと思う。

彼には正直に、「痔の手術で入院する」と告げ、私はいぼ痔とさよならすることにした。
肛門科専門なだけあって、椅子は円座が用意されていた。入院患者はみんな元気に動きまわり、食事制限などもない。
術後のお尻が痛いこと以外は、同室のおばちゃんたちと自分の症状について話をしたり、本を読んだりのんびり過ごさせてもらった。

手術はというと、うつぶせに寝かされ血圧計と点滴をそれぞれの腕に準備。その後、鎮静剤を希望するといつの間にか手術は終わっており、局所麻酔だったのだが、どういうふうに手術が行われたのかまったく記憶にない。
ただ、術後も容赦なく排便しなければいけないし、診察のたびにこれまた容赦なく医師が指を突っ込んでぐりぐりしてくるので痛いし、出血も続く。
傷跡に便が触れるなんて汚い、大丈夫かと不安になるけど、出さないと地獄を見るので出すしかない。

ちなみに病院の食事を食べている間は便の状態がすこぶるよく、ほとんど下剤のお世話にならなかった。
だからやっぱり食生活が大事なのだと思う。
でも、病院食のように食材豊富にいろいろなものを食べるのは難しいよね、というのが正直なところ。
それでも、ちょっとは近づけていきたいなと最近思い始めている。

痔、その後

結局、出産で痔が悪くなるということはなく(切迫早産だったせいか、ほぼ息まなくても生まれてしまったので…)、たまに便通が悪くなると痛くなることはあっても、いぼが出現することはなくなった。

それでも本当にたまに出血することがあり、再び肛門科に駆け込んだときに処方されたのが、この記事の画像にあるモビプレップという下剤だ。
これを飲んで排便し、腸の中を空っぽにする。大腸内視鏡検査ができる状態にするのがこの薬剤の目的だ。
前日には食べ物が腸に残りにくい、消化にいいご飯も食べる。これは病院によって違うのかもしれないが、レトルト食品のようなものを薬局で買った。

結果、異常なし。

痔との付き合いはおそらく、この先一生続くのだろう。
便秘の悩みがない人は誇りに思うといい。

ちなみにこのモビプレップ、ほんのりした梅の味がする。
最初は飲めるか不安だったが、私は平気だった。時間を決めて決まった量を飲むのだが、これだけ飲むと唇がしわしわしてきたので(塩分のせい?)、お茶を飲んでもいいということだったので、途中でお茶も飲みながら進めた。

出るものが透明になればオーケーなので、1リットル弱とお茶でなんとか透明になり、下剤は飲みきらずに済んだ。
このへんは人によって違うと思うので、病院の指示に従ってやるのが大切。

結論

ちょっとでも不調があったら、早いうちに病院に行くほうが賢明。
これに尽きる。

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痔も大変だけど、年齢を重ねると他にも不具合が出てきた。
尿漏れである。

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