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【小さな暮らし】知る前から欲しかったものが、本当に必要なもの

最近やっと気づいた。

情報が溢れる世界に生きていて、便利だなとかおしゃれだなというものがどんどん目に飛び込んでくる。
物欲を刺激して盛り上げて、えいやっと買わせる仕組みに負けて、ポチってしまったが最後。
あんなに欲しかったのに実はそんなに便利じゃなかったり、気に入らないところが出てきたりして、「無駄遣いしてしまった…」と悔やむ。

おそらく世界はそのようにできていて、毎日あの手この手で消費者の物欲を刺激し買わせようとしているのだ。
別にそれに乗せられるのが悪いことだとは思わない。
乗れるなら乗ってみてもいいと思うが、使えるお金には限りがあるということ。
あれこれ物欲のままに買いまくって、残るものは何?

若い頃は化粧品やら服やら、諭吉様が財布から出て行くのは当たり前だった。
諭吉様以外で買えるものは「安い」とすら思っていた。
完全に金銭感覚が狂っていたし、もし今、諭吉様が出て行く服を買ってもいいよ! と言われても、たぶんめちゃくちゃ悩むと思う。
(コートとか靴とかバッグとか、アウトドアブランドのものとかは別。限度はあるけど、ある程度いいものを長く使いたいから)
迷って迷って結局、買えないかもしれない。
だって若い頃に買った服はもうどこにも残っていないし(捨てた)、私の中に何も残らなかった。

結婚して子どもが生まれる課程を経て、私の金銭感覚はだいぶ変わってきたようだ。
一円でも安く! と必死になることはないけど、今までみたいに自分にお金をかけたいと思わなくなった。
お金をかけたい部分ももちろんあるけど、あれもこれも全部は無理だから厳選することを覚えた。
そんな生活の中で、思ったのだ。

本当に必要なものは、その存在を知らなくても欲しいものだと。
逆に言えば、存在を知ってから欲しくなったものは、本当に必要ではないかもしれないものだということ。

生活の中で不便や不足を感じて、こういうものがあったらいいなとか、こういうものが欲しいなと具体的に浮かぶものは、きっと「必要なもの」。
でも、テレビやネットで見かけて欲しいと思ったものは、一度しっかり時間をおいてじっくり考えたほうがいい。
人は「欲しいもの」に対してあれこれ理由をつけるのがうまいし、「欲しい」という気持ちはめちゃくちゃ熱量があるから、抗うのが大変だ。

だけど、そこをぐっとこらえて、本当に必要かどうか、手に入れたらどんなふうに使うのかなどしっかり考えてみる。

私の場合は、欲しくなったものを手帳に書く。
たとえば最近なら、頭皮エステができる美容器具が欲しかった。
美容院で頭皮が硬いと言われるし、これから年齢を重ねて髪に悩みが出てくる前にケアをしていきたいと思ったから。
でも、今は斜線が引いてある。買わないというしるしだ。

→自分でできる
→(賛同してくれると思った)夫が、乗り気じゃなかった

こう書くと、あんなに欲しかったのに不思議と、「なんだ、別にいらなかったな」と思えてくるから不思議だ。
確かに気持ちよさそうだけど、やってみたい気持ちはあるけど、果たしてどのくらい効果があるかは疑問だし、ちょっと試すには値段が高い。
それなら、シャンプーのときにちょっと自分の力を使って頭皮マッサージするだけでも充分かもしれない。そう思えてきた。

「必要だな(欲しいな)」と思ってあれこれ探して比較検討するのと、見かけてから生まれた「欲しいな」は全然違う。
もちろん、「見かけて欲しくなって、比較検討して、本当に必要」と思ったら買うのはありだと思う。
でも、一時の感情に任せて買ってしまったら、結果的に「よかった」と思うこともあるかもしれないが、大半は「いらなかったかも…」という結果にたどり着くのではないか。

そんなわけで私のノートには、

・ラグ 1万くらい
・着圧スパッツ 1万くらい
・マットレス (相場未チェック)
・電動シェイバー(相場未チェック)
・サンバリア 1万超え
・家族3人おそろい腕時計 3万くらい?

というようなメモが、欲しい理由とともに記されている。
今のところ着圧スパッツは消えそうで、他は具体的にどんなものがいいか、値段の相場はいくらくらいかなど、もっと調べていこうと思っている。

やっぱりよく考えて買った物は満足度が高いし、使うたびにテンションが上がるのでおすすめ。
とはいえ、「見て欲しくなったもの」を買って大満足ということもあったので、結局は、「買って本当に使うならOK(元取れるくらい)」ということだ。

ちなみに私が見て欲しくなったものは、アイリスオーヤマのキャニスティッククリーナー。
充電式じゃないから吸い込みが悪くならないし、従来の掃除機のように本体(?)がなくスティック型だから、引っかからずにスイスイ掃除できる。
たまたまテレビで見ていて発売前から待ち望み、やがて購入したものだ。

それまでは掃除機を引っ張り出して本体を引きずりながら掃除するのが億劫だったのに、今は片手ですっと取り出して延長コードをつけ、ささっと掃除ができるようになった。
おかけで週に1度も出番がなかった掃除機が(汚い)、今は週4の大活躍(残りの3日はクイックルワイパー+ウエットシートで掃除)。
これは本当に買ってよかった。
スティック型はたくさんあるけど、やっぱりコードのほうが吸引力がいい。

そんなわけで今日も、お気に入りのキャニスティッククリーナーで掃除をしたあとで、この記事を書いている。

以下、まとめ。



・知る前から欲しかったものが本当に必要なもの
・ただし、知ってから欲しくなったものも、本当に必要なものの場合はある

その場の勢いで、強烈な物欲に負けることなく、じっくり比較検討する。
本当に必要か自問自答し、買うことによって生活の質が上がるならば購入する。

これだけで、ぐっと満足度の高い買い物ができるようになった。
間に合わせで適当なものを買うなら、本当に必要なものにお金をかけていきたいと思う。
まだまだ修行中だけど、理想の暮らしができる日を夢見て、今日できることを重ねていこう。

余談だが、一番惜しみなくお金を使いたいところは、「家族との思い出作り」。
そのために、他の部分で無駄を削りたいと思ったのがすべての始まり。
子どもが生まれてからずっと「子どもが就学前にディズニーリゾートに行く!」と決めて資金を貯め、3泊4日で約40万使ったのもいい思い出。

次はいつか、沖縄に行けたらいいな。

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