見出し画像

京葉線快速縮小問題を考える㉒さらに快速復元ダイヤを「予想」する

さらに快速復元ダイヤを「予想」する

第21回では時間帯ごとの「予想」をしてみたが、統一した考え方に基づいて終日どのようなダイヤになるかの「予想」をしてみたい。今回も幾つかのパターンに分けて予想する。

予想1:通勤快速・京葉快速を可能な限り復元

2024年各停ダイヤをベースにしつつも、自治体要望に応え2023年以前の通勤快速・京葉快速を2023年ダイヤレベルまで可能な限り復元する、いわば自治体にとっての「満額回答」パターン。

通勤快速の海浜幕張追加停車のみの変更

◆朝上り
【通勤快速停車駅予想】

・予想1:海浜幕張に追加停車(蘇我・海浜幕張・新木場・八丁堀・東京)
【通勤快速スジ予想】
・予想A:2023年以前の2本を復元

第16回での朝ラッシュ時パターン検討から再掲

◆夜下り
【優等復元パターンの予想】

・予想α:通勤快速・京葉快速とも復元
【京葉快速停車駅予想】
・予想1:現行通り
【優等運行時間帯の予想】
・予想A:22時台まで快速運転(22時台の君津行まで)

◆日中その他
【優等運行時間帯の予想】

・予想A:9時台、16時台以降(上りは18時台まで)快速復元

日中以降はほぼ2023年現在ダイヤへの復元になる。夜間の各停化に伴う「混雑平準化」も巻き戻しになるが、混雑集中とされていた快速系統も許容できないほどではなかった。

予想2:通勤快速・京葉快速を最低限復元

終日快速復元する「予想1」に対し、「予想2」は2024年ダイヤ改正での早朝2本快速復元と同じ考え方に基づき、2024年各停ダイヤは出来るだけ動かさず最低限の通勤快速・京葉快速を復元する。

停車駅は「予想1」と同じ

◆朝上り
【通勤快速停車駅予想】

・予想1:海浜幕張に追加停車(蘇我・海浜幕張・新木場・八丁堀・東京)
【通勤快速スジ予想】
・予想C:2024年改正削減スジを活用し、最低限の1本復元

最低限の措置として通勤快速1本を復元

◆夜下り
【優等復元パターンの予想】

・予想β:京葉快速のみ復元
【京葉快速停車駅予想】
・予想1:現行通り
【優等運行時間帯の予想】
予想B:17~19時台に快速運転(内房・外房線直通)

17時台後半~19時台の4本のみを快速として復元

◆日中その他
【優等運行時間帯の予想】

・予想C:9時台、16時台以降の快速復元は行わない

予想1の対案として極端な例になるが、朝上り通勤快速1本、夜下り京葉快速4本に絞った復元案になる。朝上りの通勤快速は内房・外房線から各1本の設定であったり、日中その他時間帯も幕張新都心への速達性確保の観点から9時台・16時台以降の快速復元があった方が現実的とも考えるが、今後、列車種別再編を伴う大幅な改正を行う前段の暫定形として考え得る。

予想3:通勤快速を新浦安以西各駅停車化

通勤快速を新浦安以西で各駅停車とし、最混雑区間の戦力列車として扱う。本noteでは「新しい通勤快速」として整理してきたパターンに近い。

通勤快速は新浦安以西各停、下りのみ海浜幕張に追加停車

【通勤快速停車駅予想】
・予想2:新浦安以西各駅停車(蘇我・新浦安以西各停・東京)
【通勤快速スジ予想】
・予想B:ピークを避けた2本を復元

ピーク前後2本の通勤快速を新浦安以西各停で復元

◆夜下り
【優等復元パターンの予想】

予想γ:通勤快速のみ復元
【通勤快速停車駅予想】
・予想3:新浦安以西+海浜幕張停車(東京・新浦安以西・海浜幕張・蘇我)
【京葉快速停車駅予想】
・予想1:現行通り(平日夜は走らない)
【優等運行時間帯の予想】
・予想B:18~19時台に快速運転(内房・外房線直通)

◆日中その他
【優等運行時間帯の予想】

・予想A:9時台、16時台以降(上りは18時台まで)快速復元

日中は運行時間帯を拡大した京葉快速を、朝・夜は新浦安以西と海浜幕張停車のの通勤快速を19時台まで走らせる。夜の下りは朝と比べ余裕があること、幕張新都心への速達化(幕張新都心から蘇我以東の帰宅含む)の観点から追加停車とした。本数が減る20時台以降は各停のみとし、京葉線内の主力は各駅停車となるので、考え方としては2024年ダイヤに近い。

予想4:通勤快速・京葉快速を新浦安以西各駅停車化

予想3の通勤快速に加えて、京葉快速も新浦安以西各駅停車化。本noteでは区間快速として整理してきたパターンになる。

通勤快速は上りのみ(新浦安~蘇我ノンストップ)

◆朝上り
【通勤快速停車駅予想】

・予想2:新浦安以西各駅停車(蘇我・新浦安以西各停・東京)
【通勤快速スジ予想】
・予想B:ピークを避けた2本を復元

朝上りは「予想3」と同じ

◆夜下り
【優等復元パターンの予想】

・予想β:京葉快速のみ復元
【京葉快速停車駅予想】
・予想2:新浦安以西各停化
【優等運行時間帯の予想】
・予想A:22時台まで快速運転(22時台の君津行まで)

直通列車を新浦安以西各停の快速として再設定

◆日中その他
【優等運行時間帯の予想】

・予想B:9時台、16時台以降(上りは21時台まで)快速復元

快速も終日新浦安以西各停化
舞浜以西各停ということもあり、夜上りも快速運転

終日新浦安以西は各停のみとし、朝上りは蘇我~新浦安ノンストップの通勤快速、その他の時間帯は海浜幕張~新浦安のみ通過運転する快速を走らせるパターン。2024年各停ダイヤをベースに足の長い内房線・外房線直通を中心に、利用が少ない駅を通過させ時短を図る考え方になる。

まとめ

以上の通り、どのような方向性で快速復元のダイヤ改正が行われるか、4種類予想した。
通勤快速が復元される仮定として、停車駅見直しは不可避で、これがどのような停車駅となるか、下りも設定があるかが一つの論点になる。加えて、京葉快速の停車駅見直しに波及するか、設定時間帯はどのようになるかも論点となる。停車駅選定は大きな注目を浴びることになるのは必至で、どのような形になるのか極めて興味深い。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?