見出し画像

『このフェンスは私の愛を止められない』

絵を描くのが小さい頃から大好きだったわたし。
小学校中学年の頃からは少女漫画を自由帳に描いて、それをクラスの女子たちが回し読みしてくれていた。

10歳の頃に描いていた少女漫画。2年前、断捨離中に恥ずかしすぎて捨てたけれど写真が残っていた。

タイトルとペンネームは恥ずかしすぎるので自主規制😂
『ロマンブックス』だって!😂恥ずかしい〜〜!!
このあらすじみたいのも恥ずかしすぎる〜!!

表紙からしてもう恥ずかしさMAXだけど、この作品の中に、更に上を行く恥ずかしさの伝説の名シーン&名セリフがある。笑

サッカー部か何かの男の子に恋をしている主人公みきが、校庭のフェンス越しにその彼を見つめながら

「このフェンスは私の愛を止められない」

と心の中で言っているシーン。
多分こんな感じだったと思う。

もっと点描とか飛ばしていたかなあ。。とんでもなく暑苦しいシーンだった気がする😂


このセリフをよく10歳が考えたものだ!と思うし、もう10歳の頃からわたしは暑苦しい!!
「このフェンスは私の愛を止められない」
というセリフが出てくる話の流れが、描いた本人にも全く思い出せない😂フェンスが愛を止めるってなんだろう?わかるようでよくわからないけど、なんかものすごくアツイ!みきが彼を想う気持ちが猛烈アツイのだろうということだけはわかる!
一体どこから湧いて出たネームなのか、でも10歳のわたしは多分「すごいセリフ浮かんじゃったー!」と意気揚々と描き上げたのだろう。

しかし、なぜかこれを母が読んだ。

わたしの母は超教育ママ的な人で、A型でキチキチしていて「勉強しなさい」ばっかりで、褒められることなんて滅多になかった。
そんな母にわたしから自作の恋愛漫画を見せるなんて絶対にあり得ない。だから勝手に見たのだろう。
そして母は勝手に読んだ上に、この名セリフを笑ったのだ!

母にこの渾身の名セリフを笑われたことで、10歳のわたしは「ああ、これって笑われるセリフなんだ!」と恥ずかしくなり、恋愛少女漫画を描くのをやめて、なんかほんわかした漫画に路線変更した。

絵も変えている。内容も恋愛要素ゼロなメルヘンなお話。

そして少女漫画的な絵は描いても隠したし、日記も鍵付きにしたし、恋愛風味なものも一切隠した。
自分の暑苦しさに気がついてそこを隠すようになった話を先日書いたけれど、このフェンス事件もその大きな要因だったように思う。


母はいまだにこの漫画を覚えていて、「そういえばお姉ちゃん、『このフェンスはわたしの愛を止められない』ってすごいセリフ描いてたわよね。」と笑いながら言ってくる時がある。
わたしももう慣れているから「ああ、はいはい、描いてた描いてた〜。」と受け流すのだけど、やっぱり言われるたびに毎回嫌な気持ちになる。
もちろん母が意地悪な気持ちで笑っているんじゃないことはわかっているし、子供の頃だってそういうつもりではなかったとは思う。
でも、わたしはすごく嫌だったし今も嫌だから、もう母の記憶から消えてくれないかなと思う。これは10歳のわたしが真剣に描いたものだから。


それにしても、、、10歳の頃にはもうわたしの暑苦しさと恋愛に向ける情熱は完成されていたのだなあ、お見事だ。

最近、自分の最大の夢は『チャーミーグリーンのCMのような仲良し夫婦でハッピーに暮らすこと』だと思い出したのだけれど、子供の頃から恋愛に情熱を傾けていた記憶もこうして色々と思い出されている。
きっとわたしは今回『恋愛』がテーマで生まれて来たんだと思う。だからこんなセリフを10歳でも思いついたのだろう。
あと、わたしを成長させる時に宇宙は『恋愛』を使ってくる、ということもわかって来た。わたしが一番情熱的になる『恋愛』を使うのが手っ取り早い方法だと宇宙がわかっているのが面白い。

ちびっこの頃からこんなに暑苦しく恋愛のことを考えていたのだから、絶対にわたしはチャーミーグリーンの夢を叶えなくてはだわ、と思うし、「恥ずかしい」と封印した恋愛漫画もまた描いていけたらいいな〜と思う。

チャーミーグリーンの夢のためにも、10歳のわたしの天才的名セリフ『このフェンスはわたしの愛を止められない』に敬意を払い、恥ずかしがらずに世に出してみた。


おまけ💫

つい昨日、友人から「チャーミーグリーンに欠かせないものは?」と聞かれて「ロマン」を一番に掲げていたばかりだったので、今日発掘した写真の『ロマンブックス』にはちょっとゾワっとした😂鳥肌!

こちらの記事がお役に立てたら幸いです!