1997年6月 懲りずに大山詣で再び
【経緯とまとめ】4月に登ったばかりの丹沢大山が思いのほか気に入ってしまい、今度は別の友人Uさんを誘って上ることに。途中から前回とコース全然違ってますが。見ている景色もなにかと違っていました。写真は撮ってなかったようです。ヘッダーは写真ACからお借りしました。ありがとうございます。
6月22日(日) 朝は雨が降りそうだったがどうにか曇り
9:30 新横浜駅にてUさんと待ち合わせ。
そこから横浜まで行って、相鉄線に乗り換え海老名まで。
そこから小田急で伊勢原まで。
11:00 伊勢原着。バスで大山ケーブル駅まで。
バスを降りてとことこ上る。歩道のタイルに、増えていくコマの絵。
熱帯魚の水槽がある定食屋で親子丼とごま豆府をいただく。
12:20 ケーブルに乗って、下社まで。
地面はぬかるんでいた。
下社でしばしうだうだ過ごしてから、さて、と歩き出す。
始めは平らな広い山道であまりぬかるんでおらず、きわめて快適。
ふらふらふらふらと歩いていくと、道からけっこう近い場所に二重の滝があった。
すぐ近くに「呪いの杉」というのもあって、ちと恐ろしげな場所。
滝つぼの水は冷たいが、ハシゴ段がくさかった。
で、また歩いていく。おお? 少しずつ登っているのか? でもこの前来た時よりずっとマシかも(ルートが違う? 前回滝を見た記憶がない)。と、思っているうちに左手側の木立の向こうが明るくなってきた。尾根だ! と思いUさんを偵察にやろうとするが、うまく見えない、とのこと。仕方なくもう少し歩いていくと、見晴らし台に着いた。だだっ広い場所。椅子とテーブルがずらっと並んでいる。晴れてたら大山の上が見えるのだろうか。
小鳥がうつくしい声で鳴いていた。
しばらくここで座ってボーとしてから、覚悟を決めて薬師の方に降りていく。
大通りとも言えそうな道を緩やかに下る。尾根道で途中、少しだけ草をかき分けて入ってみると、鶴巻方面の平地が山の間より望めた。
どこかでチェンソーの音がしている。下の林道を赤い車が降りていった。
だんだんと降りていくうちに、山が険しくなり、暗くなってきた。とにかくつらい下り坂。でもどんどん降りていく。
途中に巨大地蔵さまがいなさった。
(※ 後で名を知ったが勝五郎地蔵尊というらしい)。
やがて林道の中途にたどり着いた。林道を横切り、さらに降りると青年の家があった。で、また道路に出た。ここで川に降りて顔を洗う。
顔から湯気が出る。
緑色の小石をよく見る。硬そう。
このあたりで一服してから道路を降りていく。途中バーベキューとマス釣り場があったが、道路から見下ろす限りではなんとなく無精っぽい。しかし立ち上る煙はかぐわしかった。
で、ふと道の左に山道がのびているのを発見。薬師までは林道から1.1キロ、山道経由でも1.1キロくらいとあり、普通の道路疲れしていたので山行こう、ということになった(つうか私が勝手に決めてUさんはしかたなくついて来たかも)。
ところが! やがて山道ははげしい上り坂になったのである!
もう、一歩いっぽ前に進むのがたいへん。しかしクルミの実がぎょーさん落ちていた。
やっとのことで頂きに着く。ヘンな木いちごをつまむ。少し苦味がある。
草ぼうぼうで、道が二手に分かれていた。ほぼ正反対の分かれ道で、その真ん中あたりに薬師寺らしい屋根が木々の間に沈んで見えていた。
左の道を行くことに。草はぼうぼうだったが、モミジが植えてあった。
尾根を回って、やっと道が下りになる。またまた、どんどんと下る。
途中、杉を切りひらいた妙に明るい地を見つける。主に杉林の中を下りつつ、ようやくぽん、と道路脇に出た!
振り向くと、今来た山道はガクアジサイの大きな茂みに隠れて見えなくなっていた。
「まーた道路だよー」とぶつくさ言いながらも足をひきつつようやくお寺にたどり着く。日向薬師。
目的はトイレと自販機のみ。
お寺の脇でUさんがあっ、と指さす。杉木立の中を黒い群れが勢いよく渡っている。猿だった。
お寺はとても渋いいい感じだったが、じっくり見物する余裕もなくトイレを探す。でもなさそうなので降りることに。
仁王門もある。
山門を出ると田舎家が(というほど古びてはいないが)あった。しかしトイレなし。
バス停まで5分くらい歩く。と、ちょうどバスが停まっていて、しかも近くにトイレもあった。ついでに(?)お店も。
バスには運転手さんが乗っていなかったので、のんびりトイレに寄って、ジュースを買ってからバスに乗る。Uさんは律儀にバスの外でジュースを飲もうと缶を開けたが、運転手さんが戻って来て、思っていたよりずっと早くエンジンをかけたのであわてて乗り込む。
赤信号にも果敢に飛び込んでいく勇敢なるバスは快調に伊勢原駅に戻る。
16:00くらいに伊勢原駅着。
はじめはこの街でのんびりご飯でも食べて行こう、としていたがあまりにも何もなく、やむなく小田急に乗る。
小田急というからには小田原に行くのだろう、と乗っていたらちゃんと小田原に着いた。
今度は小田原駅近くに素晴らしくこぎれいな串物屋をみつけ、とりわさ、牛すじ煮、さまざまな串焼きなどを頂きながらBraumeister飲みつつ、今日の反省会やらなにかと話に花が咲き、すっかり出来上がってから駅にて解散。
案外本格的に山の中歩いたなあ、と後でしみじみ思ったよ。
(おしまい)
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