日臨技生涯教育制度について

皆さんはじめまして!臨床検査技師4年目のhayashiと申します。

本日の内容は、主にこれから入職する方向けの記事です。

まず入職された後に、各都道府県の技師会&日本臨床衛生検査学会に入会すると思います。年会費がかかります。

各都道府県5000円+日臨技10000円 年会費15000円です。

以外と高いですよね・・・。しかし、この学会に入らないと、日臨技主催の研修会を受けることが難しくなります。(費用が非会員でかかったり、参加そのものができない等)なので、臨床検査技師として(正職員)働いている人はほぼみんな加入していると思います。

そして、いずれは個人の目標ができ、各種認定試験を受験しようと試みる事も増えてくるでしょう。この際に気を付けておかなければならないのが生涯教育制度というものです。

日臨技が設けている認定試験の中には受験資格があり、全てに共通して

「生涯教育制度を終了している者」という条件が必須です。

この生涯教育制度の仕組みを理解していないといざ試験を受けようとした時に受験不可となり、大変不利益を被ることになりますので要注意です。

生涯教育制度とは簡単に言うと、定められた期間(5年間)で所定の点数を取得することで修了するとこができるものです。

所定の点数は200点です。この200点の中でも内訳があり、基礎60点+専門140点が必要になります。ではどのようにすれば点数を取得できるのかを簡単にまとめます。

①日臨技&都道府県技師会主催の研修会に参加する

②自宅学習(主にe-ラーニング)

まず①についてです。研修会は様々な病院で開催されており、平日の夜、土日と日時もバラバラです。1回の研修で20点の点数が加算されるケースが多いと思います。しかし、ここ一年は新型コロナウイルス感染症の影響により開催がほぼ行われていなかったと思います。最近になってZoomビデオをはじめとしたWebを媒体にして研修を行うようになり、その場合でも視聴後アンケートを提出することによって点数を付与される仕組みが出来上がっています。

②についてe-ラーニングは日臨技で管理されているWeb学習のシステムで、視聴するのに月会費がかかります。いつでもどこでもお手持ちのスマートフォン、パソコンで視聴することができ、視聴後の確認試験に合格(6割以上)することによって点数が付与されます。ただし、ここで注意するべきは圧倒的な付与点数の低さです。先ほどの研修会は1回につき20点がほとんどでしたが、e-ラーニングでは1回で主に2点しか付与されません。

時間効率を考えると圧倒的に①のほうがおすすめです。

そして、意外な盲点があります。先ほど生涯教育修了の為には基礎60点+専門140点が必要と述べましたが、そのうちの基礎点数60点は意外とおろそかになっているケースが多いという点です。

研修会では基礎点が付与されるケースはあまり多くありません。一番よく知られているのは「総会」と呼ばれるもので基礎点20~30点が付与され効率はいいです。しかしこれでは60点に足りません。

私の先輩で認定試験を受けようとしたが、基礎点が不足していたが故に受験資格が得られず、年度の評価も下がってしまったというケースを知っています。みなさんもこのような悲劇を起こさぬようまずは基礎点60点を意識して獲得してください!私自身はe-ラーニングを使って足りない基礎点を補いました。

日臨技生涯教育を修了すると修了証書が年度末の送られてきます。自分が点数200点に達成しているかどうかは日臨技のサイトにログインして確認することができます。

これからも覚える事や研修がたくさん待ち構えていて大変であるとは思いますが、頭の片隅にでもこの内容を入れておいて頂ければ幸いです。


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