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PW版1911カスタムについての備忘録

PWのスネークマッチ、よくみたらちゃんとバックグラウンドストーリーを考えて作ってありそうなので、ちょっとまとめてみました。
ただ、あくまで個人の推測ですので情報の質は保証できません。

以下、便宜上こう呼ばせていただきます。

・スネークマッチ64
MGS3で登場したカスタムM1911A1。
MGS4の1911 CUSTOMもこちらとします
・スネークマッチ74
MGSPWで登場したカスタムM1911A1
開発ランクの4~5の物を指します

スネークマッチ64

  • スライドの刻印はNM 7267719

    • これの元ネタはおそらく実銃のリプレイスメントスライド(ハードスライド)

      • 実銃のM1911A1が導入された当初、技術的な面からスライド全体の熱処理が出来なかった。(参考:https://www.1911forum.com/threads/hard-slide-history.512185/ )

        • 1944年には熱処理を行ったスライドを製造する技術が生まれた。

        • WW2後、熱処理の面で向上したこのスライドを軍が購入し、既存のM1911A1を補修する際に使用した

        • 熱処理の面で既存のスライドよりも強度があるため「ハードスライド」とも呼ばれる。(MGS3での「強化スライド」はおそらくこの事?)

        • これらのハードスライドは従来のスライドとは刻印が異なり、左側面にはFSN(federal stock number)である7桁の数字が刻印され、右側面にはメーカーを表す数字、もしくはメーカー名が刻印されている

      • さらにこのハードスライドは軍のナショナルマッチ(射撃競技向け)用のスライドも製造された

        • それらのスライドは、通常の数字7桁に加えてナショナルマッチを示す「NM」の刻印が数字の前に付く(ただし、スネークマッチのNM7267719は存在しないナンバーの模様)

  • よって、スネークマッチ64のベースガンは戦後にナショナルマッチ用にリビルドされた軍用のM1911A1であると推測できる

  • スライド前部のリーフカットがM1911に似たものに

  • おそらくスプリングフィールド兵器廠でリビルドした証であるSAの刻印がフレーム側にはある?

  • MGS3のスライド右側面を見ると何らかの刻印はありそうなテクスチャ。前述のメーカー名か数字?

  • 時期は不明だが、西側の将校(アメリカ?)が所持していたものをソ連が鹵獲。以後はおそらくグロズニィグラードの西側兵器の保管庫に収蔵されていた

  • 1964年にグロズニィグラードに潜入していたKGBのスパイEVAが、協力を命じられていたCIAの極秘作戦「スネークイーター」の為に盗み出し、ソ連に潜入していたアメリカのエージェントであるネイキッド・スネークに渡した

  • しかしスネークイーター作戦の最終盤、GRUのオセロット少佐の手によりスネークの装備品は一部を除いてロコヴォイ・ビエレッグの湖に投棄される。この際、スネークマッチ64も湖に沈んだものと思われる

  • 経緯は不明だが、2014年の「ガンズ・オブ・パトリオット事件」においてオールド・スネークが所持していたとも言われている。

  • オセロットないし、ビッグボスを慕う誰かが湖から引き揚げていた?

  • 2014年現在もパーツの状態は良好とされるが、ポリッシュされたスライド側面の輝きは失われているように感じる

スネークマッチ74


PWのスネークマッチ(画像は兵隊さん https://twitter.com/HEITAIs からご提供いただきました。この場を借りて改めてお礼申し上げます)


PWのスネークマッチ
PWのM1911A1。刻印を見るに通常のコルト製に見える。
  • 1974年、国境なき軍隊を組織したBIG BOSSが使用していたカスタムM1911A1

  • ゲーム内でのランクは4,5(サプレッサー追加)

  • 基本的には64年版に準じたカスタムが施されている

  • RANK1のM1911A1は刻印のテクスチャなどから通常のコルト製M1911A1だと思われる

  • 全体を見比べると、青みが強い黒が特徴的なスライドとRANK1のM1911A1と同色のフレームが特徴的

    • 青みが強い黒は民間の銃などでもみられる「ブルーイング」と呼ばれる表面処理をイメージしていると思われる

    • 逆に、グレーのフレームは軍用のM1911A1などが施されていた「パーカーライジング」と呼ばれる表面処理をイメージしていると思われる

  • スライドの刻印はよく見るとランク1と比べてコルトの馬が後方に移動している

    • おそらくこのスライドはコルト社の民生版M1911A1、マークⅣシリーズ70 系列だと思われる

    • 刻印のサイズを見るに、ラージレターと呼ばれるタイプ?

    • 右側面を確認するとエジェクションポート右側に刻印が見られる

      • 優勝カップのようなものが確認できる

      • おそらくこれはコルトマークⅣシリーズ70の射撃競技向けである「ゴールドカップナショナルマッチ」の刻印だと思われる(参考: https://armsweb.jp/report/1339.html)

  • よって、スネークマッチ74は「コルトマークⅣシリーズ70 ゴールドカップナショナルマッチ」をベースにしたスライドと軍用のコルトM1911A1のフレームを組み合わせて製作されたカスタムガンであると推測できる

    • ただし、実際のシリーズ70ゴールドカップのスライドは斜めセレーションの物が多い?垂直のは実在しない?


参考:東京マルイのマークⅣシリーズ70 https://www.tokyo-marui.co.jp/products/gas/blowback/272 
  • 全体的には64年版に準じたカスタムだが、トリガーはロングタイプではない

    • RANK1と比べると長くなっているのでシリーズ70の純正品?

    • スライド側面のポリッシュも省略されている

  • グリップの下端まで削り取られていた部位が、指がかかる範囲だけになっている。ナイフのフィット感ではなく、指のフィット感を考えてのこと?

  • リングハンマー対応に加工されたグリップセイフティは通常のよりも後端が長い。ハンマーバイト防止か

  • メインスプリングハウジングはスネークマッチ64と同じような滑り止めパターン?

  • フロントストラップ部にもチェッカリングが追加

  • 以下妄想

    • 鹵獲した軍用のM1911A1を使用していたが、BIG BOSSを満足させるものでは無かった

    • ので、64年に使用していたものに近い性能を持つカスタムピストルを研究開発班に要求

    • アメリカ国内でベースガンとなるピストルを選定、購入

    • ただ、銃としての登録があるフレーム自体は持ち出しが出来なかったため、銃の部品であるバレル、スライドなどをMSFに持ち帰る(実際に実銃を国外に持ち出す際の法規制は調べてませんが・・・)

    • BIG BOSSの記憶を頼りにカスタムを施し、完成したのがスネークマッチ74である

    • どちらのスネークマッチも64は軍のナショナルマッチ、74は民間のナショナルマッチをベースにしており、射撃精度を特にこだわっているように感じる。


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