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【謝罪】ルノアールは人生の会議室。現実逃避したあの日々は無駄じゃなかった

2020年11月8日総合法令出版より発売された、株式会社おくりバント高山洋平・初の著書「ビジネス書を捨てよ、街へ出よう」

株式会社アドウェイズの子会社であるおくりバントの社長として、処女作の出版は、アドウェイズ社内でもそこそこ祝福され、そこそこ評判となりました。

そんなお祝いムードも束の間、高山から集合をかけられたアドウェイズ代表の岡村と、高山の先輩である西久保と佐藤。会議室に入ると、珍しくうやうやしい態度の高山が頭を垂れて着席していました。

勝手にしやがれ初登場。社内では「声がよく通る」でお馴染み佐藤大樹

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佐藤 大樹(さとう ひろき)
株式会社アドウェイズ ビジネスデベロップメントグループ所属ゼネラルマネージャー。おくりバント高山がアドウェイズに在籍した頃の上司。訳もわからず高山に呼び出される。声が大きい。

あの日見たルノアールでの抹茶ラテの一気飲みが脳裏にこびり付いていた

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高山:今日は皆さんに謝りたいことがあってこの場を設けさせていただきました。
岡村:どうしたんですか?
佐藤:なんなんですか?
西久保:珍しく殊勝な態度ですね。
高山:先日「ビジネス書を捨てよ、街へ出よう」という本を出版させていただいたんですが、皆様ご購入はお済みでしょうか?
西久保:読みました。
岡村:この本、面白いですね。まだ1/4しか読んでませんが。
佐藤:持ってますが、まだ読んでないです。

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高山:ありがとうございます。買ってもらえたなら別にいいんです。この本はプロ営業師「高山」が、3年目の営業マン「真鍋君」にさまざまな営業指南をする、というストーリーで、実話を交えたエピソードがふんだんに盛り込まれています。
西久保:宣伝回ですか?
高山:いや、実はこの本の中に登場するエピソードの大半は、ここにいる皆様が編み出した技なんです。それを文中では、いとも自分が考えたようなていで「高山」は「真鍋君」に教えを説いています。「許可とか別に要らないだろう」と思って勝手に使いました。ごめんなさい。特にP38以降のルノアールのくだり。

高山:序盤も序盤でルノアールを登場させたのは自分の「ルノアール理論」という動画ツイートがバズったことも大きく影響しています。実を言うとこの「ルノアール理論」、岡村さんの所作からパクっています。
佐藤:パクったって言っちゃった。

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高山:あれは十数年前の猛暑の日、岡村さんと西久保さんと一緒にルノアールへ行った日のことです。岡村さんは頼んだ抹茶ラテがくるやいなや、いきなり一気飲みしたんです。いくら喉が渇いてたからって700円くらいするんですよ。すごく衝撃でした。それですぐさまお代わりを頼んだんです。もう驚愕でした。さらに同行した僕達にもその場でお代わりを促しました。ほとんど恐怖でした。
西久保:あの日岡村さん、ルノアールで7,000円くらい払ってたよね。
高山:その流れを全て自然体でやってのけていたから、「ああ、この人には敵わないな。決して舐めた態度をとってはいけない」と思ったんです。その様からインスパイアを受けて創出されたのが「ルノアール理論」でした。この「ルノアール理論」、今まで自分が作り出したみたいな面して生きてきました。本当にごめんなさい。

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岡村:いやいやいやいや、僕はルノアールを宣伝してくれるなら全然構わないですよ。むしろ嬉しいくらいです。
高山:よかったあ。
西久保:なんで岡村さんがルノアール側の立場から発言してるんですか。
佐藤:岡村さん、ルノアールが55周年を迎えた年に感謝状を書くくらいルノアールを愛してますもんね。

怒られそうになったら敵意の無い威嚇。接待では「パリ出身ですか?」が役に立った

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高山:それと、まだ謝らなくちゃいけないことがあって。僕がまだアドウェイズの営業マンをしていた頃の話です。営業会議で詰められるのが嫌すぎて、前日になると必ず現実逃避をするために、西久保さんや佐藤さん達とルノアールに行ってましたよね。
佐藤:月に一回を2、3年続けてたよね。
高山:実はその当時繰り広げていた与太話や妄想話からも勝手にいくつか拝借しています。
佐藤:えっ。

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高山:例えば、営業目標未達が続いた佐藤さんが、ルノアールでどうしようと悩んだ末、導き出した打開策。それはそのまま本に掲載されています。
佐藤:なんだっけ?
高山:当日、上司に詰められる前に堂々と大声で「未達です!」と叫んで、怒るつもりだった上司を意気消沈させたんです。元気な威嚇です。
佐藤:あったなあ。
西久保:妄想を実践しちゃったんですね。

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佐藤:あの後、岡村さんから「なんで佐藤さんって、未達なのに堂々としてるの?」ってビー玉みたいな目で聞かれて、その場では「そんなつもりはありません」って否定したんですけど「でも未達だからと言ってしょげててもしょうがないし、このまま堂々といよう」って思いました。だって、未達だったら反省するよりも「次どうするか」に意識を持っていかなくちゃいけないわけだし。
西久保:現実逃避していた割には屈強なメンタルを持ってますよね。

高山:あとは「名刺トレード理論」。これはルノアールで「大物に好かれるためにはどうしたらいいか」という妄想話から西久保さんが作り出した手法です。当時、球界から引く手数多であった落合選手が、4名の野球選手とトレードされたことを名刺挨拶に落とし込んだ技です。取引先を落合に見立てて「僕の4人分があなたです」という意味を込め、4枚の名刺を渡すというもの。これもそのまま掲載されています。
佐藤:丁寧に説明されたけど何言ってるか分かんない。

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高山:あと接待相手に「ご出身はパリですか?」と聞けば気持ちよくなってくれるんじゃないか、っていう案もルノアールで生まれたエピソードです。これも勝手に掲載させてもらってます。

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西久保:実際に聞いたら「いや、出身は四国です」って答えられたけど。
佐藤:これも実践したんだね。
西久保:「保険のCMに出演されてる方ですよね?」とかは割と笑ってもらえます。

ルノアールで現実逃避していたら身に付いた、ピンチをユーモアで返す処世術

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高山:出来上がった本を読んでみて思ったんですが、一見すると無駄に思えるあの現実逃避も、ルノアールで妄想したり考察し続けたのが今となっては効いてきてるんだな、と。
西久保:ピンチをユーモアで返してうやむやにする処世術は身に付いたかもね。
高山:そうなんです。昔、会社の経営が芳しくなかった頃、営業会議で「娘さんに経営を任せた方がまだマシかもしれないですね」と言われて、「分かりました。娘に経営を指南していただきに、今すぐ帰宅します」って言って会議室を出たんですよ。そしたら、そこそこウケたみたいでその後は何も言われなかった。
岡村:ありましたねえ(笑)

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高山:あと以前、岡村さんが二週間出張に出るタイミングで、岡村さんの自宅を撮影で借りたことがあって。撮影後に岡村さんから「クーラー消し忘れてましたよ」っていうLINEがきたんですよ。
佐藤:うわあ〜!
西久保:二週間ずっと付けっ放しだったんだ。かなりの乱費じゃん。

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高山:もう血の気が引いて、とりあえず西久保さんに相談しようと思ってそのLINEをキャプチャしたんですよ。でも、そのときテンパってたから西久保さんに送るはずのキャプチャを岡村さん本人に送っちゃったんです。その当時はまだLINEに取り消し機能もなくて。
佐藤:あーあーあー!
高山:それで岡村さんに「これは、もう二度とこのようなことをしないために自分への戒めとしてキャプチャをとりました」って言い張りました。

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岡村:ハッハッハッハッハッハッ(笑)
西久保:多分真相はバレてたんだろうけど、今岡村さんめっちゃ笑ってるし、結果いいのかな。

人のルノアールを笑うな!ルノアールはそれぞれの人生の岐路で今日も営業中

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高山:だからあのルノアールで繰り広げた妄想話は決して無駄じゃなかったし、皆さんとルノアールで交わした与太話が僕を形成したといっても過言ではないな、と思っています。一個一個の事象を無駄に深掘りしていた経験が、今の思考を作っています。なので、本が出版できたのは皆さんのおかげです。印税は全然渡しませんが。
西久保:なんなんだよ。
岡村:でも、そんないい話が出てきたのってルノアールだからこそかもしれないですね。ルノアールって他のチェーンのカフェではできない会話ができるんですよ。あの席の間隔、温度、BGM、太いおしぼり。その全てが絶妙なバランスを保ちながら、人の心をほぐすんだと思います。
西久保:太いおしぼり。
岡村:最近は料亭でもあのおしぼりはでてこないですからね。1回しか行った事がないですが。

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佐藤:接客もいいですよね。昔、ルノアールで数時間かけて商談をまとめたとき、取引先が出た瞬間、店員さんが「成約おめでとうございます」ってお茶を置いてくれたんです。
岡村:へえ!
高山:あ、そのエピソードも本の中に入れてます。
西久保:読んでたんで知っていました。
佐藤:……。
岡村:ともあれ、ルノアールは店員さんの接客も店内の環境も落ち着いているから、ビジネスの話をするのも向いてますよね。
西久保:多少センシティブな話もしやすかったりしますよね。お金の貸し借りとか、社員の転職を止めたりとか。

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高山:自分もおくりバントの経営がうまくいかなくて、会社を畳もうとしたことがあって。おくりバントはアドウェイズの子会社だから、このままじゃアドウェイズにも貢献できない、むしろ赤字を垂れ流してしまうっていう危機に陥ったんです。それでルノアールで岡村さんに「もう会社を辞めようかと思います」って言ったら「いや、まだ続けるべき」って返されて。
岡村:ありましたねえ。
高山:「なんでですか?」って聞いたら「高山さんがいたら、なんか面白いからです」って言ってくれたんです。
高山:社会人が「面白いから」っていう理由で許されることがあるんだ、と思ってすごく気持ちが軽くなったなあ。存在が肯定されたというか。
岡村:懐かしい(笑)
西久保:すごい。ほとんど芸人だね。

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岡村:ルノアールって人の人生の岐路に存在してると思うんですよ。悩んだとき躓いたときに、その状況を俯瞰したり解決策を考えたりできる場所なんです。
高山:そっか。「人のルノアールを笑うな」ですね。
岡村:例え同僚や上司であっても、ルノアールで対話することに意味があるんです。会社の会議室はどこかお堅いし、ビジネスの話しかしてこなかったから磁場が整ってない。
西久保:確かに。
岡村:きっと、ルノアールは人生の会議室なんです。
高山:人生の会議室……。
佐藤:結局みんなルノアール信者なんですよね。
西久保:あれ?
岡村:え?
西久保:ここまでルノアールを熱く語っていて、なんで今日会議室で話してるんですか?どうしてルノアールじゃないんですか?

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高山:あっ。


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