”令和の怪物”が完全試合を達成した日、広島県福山市で
2022年4月10日、千葉ロッテマリーンズの佐々木朗希選手が”28年ぶりの完全試合・プロ野球新記録の13者連続三振・プロ野球タイ記録の1試合19奪三振”を同時に達成し、プロ野球の歴史に名を刻みます。
佐々木選手の圧倒的なピッチングに全ての野球ファンが酔いしれた日、同じ高卒3年目の選手が広島県福山市でもがき苦しんでいました。
阪神タイガースの西純矢選手です。
ウエスタンリーグ対広島戦に先発し4.2回 101球 被安打5 奪三振8 与四死球5 失点3とピリッとしない投球内容になってしまいました。
2019年のドラフト1位で阪神タイガースに入団し、2年目の昨シーズンプロ初勝利を挙げ佐々木選手ほどではありませんが、順調にステップアップしています。
ただ西純矢選手の課題は明確で”制球力”です。
西純矢選手の1年目から3年目までの2軍成績がこちらです。
(2022年は4月10日登板後時点の成績です。)
2020年:防御率4.00 4勝3敗 奪三振率5.40 与四球率5.40
2021年:防御率4.11 6勝3敗 奪三振率7.91 与四球率4.85
2022年:防御率2.79 0勝1敗 奪三振率12.10 与四球率8.38
今シーズンに関してはまだ2試合ですし、多少辛い判定があったようにも感じるので参考程度ですが、少なからず四球に苦しめられていることは伝わってきます。
ですが奪三振率の向上は見逃せません。
投球フォームを変更するなどの試行錯誤が良い方向に進んでいることが伺えます。
もともと制球力が武器の投手というよりは多少ばらつきながらも球の威力で抑えていく投手です。
多少四球を出したとしても高い奪三振能力があれば十分抑え切ることができるでしょう。
今季中にローテに入って大活躍とはいかないかもしれませんが、西純矢選手は確実にステップアップしています。
同い年の佐々木朗希選手・宮城大弥選手らが1軍で活躍する一方で、西純矢選手が1軍に上がってこない現実にヤキモキしている阪神ファンの方がいるかもしれません。
安心してください。西純矢選手は一歩一歩成長しています。
温かい目で見守りながら、1軍で活躍してくれる日をじっくりと待ちましょう!
ありがとうございました。