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チーム成績・個人成績をまとめながら阪神タイガースを振り返る(5月1日終了時点)

こんにちは!かったーです!

開幕してから約1ヶ月が経過しましたが、阪神タイガースは5月1日終了時点で10勝20敗1分で首位と9ゲーム差の最下位に沈んでいます。

とはいえ”勝率6分台突入”と大騒ぎしていた一時期と比べるとチーム状況はかなり良くはなっています。


そこで今回は5月以降の反撃に向けて開幕からここまでの阪神タイガースを投手と野手に分けて振り返っていきたいと思います。

各選手の成績やチーム成績をまとめていくので、阪神ファンのみならず他球団ファンの皆さんに阪神の状況を知ってもらえれば幸いです。


投手

チーム成績

防御率:3.48(5位)
先発防御率:3.40(3位)
救援防御率:3.63(3位)
奪三振率:7.65(1位)
与四球率:2.35(3位)
被打率:.240(4位)
QS率:45.16%(5位)
WHIP:1.19(3位)

開幕当初に中継ぎ崩壊・先発陣の被本塁打で苦しんだことを考えるとかなり良化した印象です。

現時点ではセ・リーグ5位の防御率になっていますが、先発・中継ぎともに離脱していたメンバーが近いうちに揃うはず(伊藤将司選手・藤浪晋太郎選手・小川一平選手ら)なので、もう少し下がってくると予想しています。

地味に奪三振率がセ・リーグトップなのには驚きました。

小川一平選手・ウィルカーソン選手・桐敷拓馬選手ら新戦力に奪三振能力の高い選手が多い影響が出てるというところでしょうか。


先発投手

西勇輝
防御率1.91 5先発 4QS 2勝1敗 33回 
奪三振率5.18 与四球率1.91 被打率.246 K/BB2.71 WHIP1.15

ガンケル
防御率4.29 4先発 1QS 1勝3敗 21回
奪三振率4.71 与四球率3.86 被打率.195 K/BB1.22 WHIP1.14

小川一平(先発時のみ)
防御率3.74 4先発 1QS 0勝2敗 21.2回
奪三振率7.89 与四球率2.91 被打率.176 K/BB2.71 WHIP0.92

藤浪晋太郎
防御率6.00 3先発 1QS 0勝1敗 15回
奪三振率6.60 与四球率6.00 被打率.310 K/BB1.10 WHIP1.87

秋山拓巳
防御率7.24 3先発 0QS 1勝2敗 13.2回
奪三振率4.61 与四球率1.98 被打率.340 K/BB2.33 WHIP1.54

青柳晃洋
防御率0.69 3先発 3QS 3勝0敗 26回
奪三振率6.92 与四球率1.38 被打率.178 K/BB6.67 WHIP0.73

ウィルカーソン
防御率2.08 3先発 2QS 1勝1敗 17.1回
奪三振率9.35 与四球率3.16 被打率.177 K/BB3.00 WHIP0.98

伊藤将司
防御率3.52 2先発 1QS 0勝1敗 15.1回
奪三振率4.70 与四球率1.76 被打率.228 K/BB2.67 WHIP1.04

桐敷拓馬(先発時のみ)
防御率6.43 2先発 0QS 0勝2敗 7回
奪三振率7.71 与四球率2.57 被打率.400 K/BB3.00 WHIP2.00

西純矢
防御率1.29 1先発 1QS 1勝0敗 7回
奪三振率10.29 与四球率1.29 被打率.130 K/BB8.00 WHIP0.57

齋藤友貴哉(先発時のみ)
防御率9.00 1先発 0QS 0勝0敗 3回
奪三振率12.00 与四球率6.00 被打率.429 K/BB2.00 WHIP2.67

開幕前の時点で青柳晃洋選手・ガンケル選手が不在でさらには秋山拓巳選手が不調で抹消・伊藤将司選手藤浪晋太郎選手はコロナ陽性で抹消・小川一平選手は右肘の張りで抹消など想定外の事態が数多く起こりました。

その中で西勇輝選手の頑張りは素晴らしく、現時点でリーグ2位の防御率を誇ります。

加えて合流した青柳晃洋選手・ウィルカーソン選手が素晴らしい投球を見せたり、抹消前の小川一平選手・西純矢選手といった戦力になりそうな若い選手が出てきたりと想定とは違う形ですが、整ってきています。

5月中に伊藤将司選手や藤浪晋太郎選手が帰ってくるはずなので、こうなると12球団屈指の先発陣の本領発揮です。

最下位からの巻き返しに大きく貢献してくれそうです。


中継ぎ投手

浜地真澄
防御率2.13 13登板 0勝1敗 2H 12.2回
奪三振率5.68 与四球率0.00 被打率.209 K/BB- WHIP0.71

湯浅京己
防御率1.46 13登板 0勝1敗 7H 12.1回
奪三振率9.49 与四球率1.46 被打率.227 K/BB6.50 WHIP0.97

岩崎優
防御率0.96 10登板 0勝0敗 4H 4S 9.1回
奪三振率9.64 与四球率0.00 被打率.263 K/BB- WHIP1.07

渡邉雄大
防御率0.00 10登板 1勝0敗 1H 6.2回
奪三振率10.80 与四球率2.70 被打率.167 K/BB4.00 WHIP0.90

アルカンタラ
防御率3.60 9登板 0勝0敗 6H 10回
奪三振率7.20 与四球率2.70 被打率.222 K/BB2.67 WHIP1.10

齋藤友貴哉(中継ぎ時のみ)
防御率7.36 7登板 0勝1敗 0H 7.1回
奪三振率15.95 与四球率3.68 被打率.281 K/BB4.33 WHIP1.64

岩貞祐太
防御率1.69 7登板 0勝0敗 1H 5.1回
奪三振率5.06 与四球率6.75 被打率.158 K/BB0.75 WHIP1.31

桐敷拓馬(中継ぎ時のみ)
防御率7.71 4登板 0勝0敗 0H 2.1回
奪三振率15.43 与四球率7.71 被打率.364 K/BB2.00 WHIP2.57

小川一平(中継ぎ時のみ)
防御率9.00 2登板 0勝0敗 0H 3回
奪三振率9.00 与四球率6.00 被打率.273 K/BB1.50 WHIP1.67

馬場皐輔
防御率7.20 5登板 0勝1敗 0H 5回
奪三振率10.80 与四球率1.80 被打率.417 K/BB6.00 WHIP2.20

石井大智
防御率3.00 5登板 0勝0敗 0H 6回
奪三振率10.50 与四球率1.50 被打率.190 K/BB7.00 WHIP0.83

小野泰己
防御率1.80 5登板 0勝0敗 0H 5回
奪三振率12.60 与四球率5.40 被打率.318 K/BB2.33 WHIP2.00

加治屋蓮
防御率2.70 4登板 0勝1敗 0H 3.1回
奪三振率13.50 与四球率8.99 被打率.286 K/BB1.67 WHIP2.10

ケラー
防御率33.75 2登板 0勝2敗 0H 1.1回
奪三振率20.25 与四球率6.75 被打率.600 K/BB3.00 WHIP5.25

尾仲祐哉
防御率9.00 1登板 0勝0敗 0H 2回
奪三振率9.00 与四球率4.50 被打率.400 K/BB2.00 WHIP2.50

開幕当初新守護神として期待されたケラー選手が打ち込まれ、その影響でかなりバタバタした中継ぎ陣ですが、現状では阪神の強みになりつつあります。


ケラー選手は現在2軍で8試合に登板して防御率0.00 奪三振率9.39と素晴らしい成績を残しています。

成績だけでなく新球フォークの習得に励むなど日本の野球に馴染もうとする姿勢が伝わってきます。

年齢も29歳と若くこのまま終わるような選手だとは思わないので、シーズンどこかで1軍に合流しチームに貢献してくれるはずです。


現状の中継ぎに目を向けると岩崎優選手は当然として湯浅京己選手・浜地真澄選手・渡邉雄大選手の3人が新たに計算できるようになってきたのが非常に大きいです。

ここにアルカンタラ選手を加えた5人が勝ちゲームで登板する選手で、ビハインド時に登板している岩貞祐太選手・加治屋蓮選手もそれほど悪い成績ではありません。

さらに今後先発の枚数が整ってくれば、何人か中継ぎに回すことも出来るのでさらなる上積みも考えられ、そうなると昨年以上の中継ぎ陣を形成できるかもしれません。


甲子園をホームにしてることもあってか阪神の投手陣はなんだかんだ出てくることを再確認しました。


野手

チーム成績

打率:.233(5位)
本塁打:23(3位)
出塁率:.292(6位)
長打率:.339(5位)
OPS:.631(6位)
得点圏打率:.233(3位)
盗塁:19(1位)
盗塁成功率:.760(3位)
犠打:26(2位)
代打率:.188(2位)
失策:11(1位)

昨年からではありますが得点力不足は今年も課題です。

既に6度の完封負けがあり、チーム打率は5位・チームOPSは6位と打撃部門は低い順位が目立ちます。

ただ直近5試合は1試合平均5.4点と得点することができており、底は脱したように感じます。

ここからコンスタントに打ち続けられるかに注目です。


負けが込んでいた時期は矢野阪神お得意の機動力が影を潜め、打者任せな攻撃が目立ちました。

ですが徐々に動きが見受けられるようになり、盗塁数の上昇とともにチームの状態も上がっていった印象です。

”得点が入らない→ランナーの価値が重くなる→動けない”この悪いループにはまっていたと思うので、この反省を活かして再びはまらないようにして欲しいですね。


また近年騒がれ続けている失策数が減っています。

私自身は素人なので各選手の守備力が上がったかどうかは分かりませんが、素人目に見ても上手いプレイが増えた印象はあります。

昨年の時点で指標上はそれほど守備が下手というわけではないという声も耳にしたので、何が正しいのかは分かりませんが失策数が減ったことは事実です。

ここは継続してもらいたいですね。


個人成績

近本光司
打率.246(122-30) 0本 4打点 三振18 四球16 盗塁4
出塁率.333 長打率.295 OPS.628 得点圏.357 失策0

中野拓夢
打率.280(125-35) 1本 7打点 三振26 四球0 盗塁7
出塁率.283 長打率.352 OPS.635 得点圏.200 失策3

佐藤輝明
打率.283(120-34) 7本 17打点 三振32 四球10 盗塁4
出塁率.341 長打率.550 OPS.891 得点圏.214 失策2

大山悠輔
打率.262(103-27) 4本 13打点 三振25 四球10 盗塁0
出塁率.333 長打率.417 OPS.751 得点圏.240 失策2

糸原健斗
打率.211(95-20) 0本 8打点 三振10 四球6 盗塁0
出塁率.265 長打率.263 OPS.528 得点圏.250 失策0

糸井嘉男
打率.305(82-25) 3本 17打点 三振12 四球6 盗塁0
出塁率.348 長打率.427 OPS.775 得点圏.455 失策1

梅野隆太郎
打率.203(69-14) 1本 3打点 三振21 四球8 盗塁0
出塁率.286 長打率.261 OPS.547 得点圏.200 失策0

ロハス・ジュニア
打率.186(43-8) 3本 7打点 三振13 四球8 盗塁0
出塁率.340 長打率.442 OPS.781 得点圏.273 失策0

小幡竜平
打率.179(39-7) 1本 3打点 三振14 四球2 盗塁0
出塁率.220 長打率.282 OPS.502 得点圏.125 失策1

坂本誠志郎
打率.171(35-6) 0本 1打点 三振11 四球2 盗塁0
出塁率.216 長打率.171 OPS.388 得点圏.000 失策0

山本泰寛
打率.321(28-9) 1本 5打点 三振6 四球4 盗塁0
出塁率.406 長打率.429 OPS.835 得点圏.286 失策0

マルテ
打率.154(26-4) 0本 0打点 三振5 四球1 盗塁0
出塁率.241 長打率.154 OPS.395 得点圏.000 失策0

熊谷敬宥
打率.176(17-3) 0本 1打点 三振3 四球0 盗塁2
出塁率.167 長打率.176 OPS.343 得点圏.000 失策0

髙山俊
打率.211(19-4) 0本 0打点 三振5 四球1 盗塁1
出塁率.250 長打率.263 OPS.513 得点圏.000 失策0

木浪聖也
打率.188(16-3) 1本 1打点 三振3 四球0 盗塁0
出塁率.188 長打率.375 OPS.563 得点圏.000 失策0

島田海吏
打率.273(11-3) 0本 2打点 三振1 四球2 盗塁0
出塁率.385 長打率.273 OPS.657 得点圏1.000 失策0

小野寺暖
打率.154(13-2) 1本 4打点 三振4 四球0 盗塁0
出塁率.154 長打率.385 OPS.538 得点圏.500 失策0

豊田寛
打率.000(7-0) 0本 0打点 三振4 四球1 盗塁0
出塁率.125 長打率.000 OPS.125 得点圏.000 失策0

江越大賀
打率.000(1-0) 0本 0打点 三振1 四球0 盗塁1
出塁率.000 長打率.000 OPS.000 得点圏.000 失策0

昨年と比較してサンズ選手が退団した以外に選手の大きな入れ替えはありません。

ただ佐藤輝明選手・糸井嘉男選手・中野拓夢選手を除くと軒並み期待を下回る成績になってしまっています。

特にマルテ選手の離脱と糸原健斗選手・梅野隆太郎選手・近本光司選手の不調がチームが苦しんだ大きな要因になってしまいました。

また控え組の選手もここ最近の山本泰寛選手を除いて「スタメンを任せたい!」と強く思える成績を残している選手すらいないのが現状です。


連敗中打順や選手起用に対する批判が毎日のようにSNS上で飛び交っていましたが、あの時の選手たちの成績では「誰を何番で起用しても大差ないだろう…」と内心思っていました。

この6連勝中に選手たちの成績も徐々に見栄えの良いものになってきたので、ここからもうワンランク上のレベルに持っていけるかでチームの順位が変わってきそうです。


個人的には近本光司選手・中野拓夢選手・佐藤輝明選手の3人に注目しています。

近本光司選手は例年以上のハイペースで四球を選んでおり、このままヒット数が伸びてくれば、これまで以上に脅威の1番打者になってくれそうです。

中野拓夢選手は現時点で四球数が0とヒットこそ出ているものの、出塁能力という点では物足りない状態です。

現時点ではヒットが出ているのでそれほど不満はありませんが、不調に陥った時に最低限の仕事をこなせるかどうかに注目しています。

佐藤輝明選手は現時点で牧秀悟選手・村上宗隆選手・岡本和真選手の次に高いOPSとなっています。

セ・リーグOPSランキング(5月1日時点)
① 牧秀悟 :1.048
② 村上宗隆:.983
③ 岡本和真:.914
④ 佐藤輝明:.891
⑤ 大島洋平:.863

この位置をシーズン通して維持できるのかに注目しています。



最後に

ここまで選手たちの成績をもとに阪神タイガースの状況をまとめてきました。

投手陣は苦しんだ時期もありましたが徐々に整備されてきたので、阪神の強みになってくれるでしょう。

野手陣は一時期よりは改善されたものの、まだまだ他球団と比較すると物足りない部分が大きいです。


いろいろ書いてきましたが、開幕して1ヶ月であまりにも多くの想定外が起こったことがこの成績の最大の要因だと思っています。

徐々に本来の形に戻りつつあるので、5月以降はもう少し落ち着いて試合を進めることができそうです。

もともと最下位に沈むような戦力だとは思っていないので、本来の形に戻ってくれば自ずと勝ちが増えると信じています。



参考資料↓

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