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阪神打線の出塁率について考えてみた

こんにちは!かったーです!

私が応援している阪神タイガースは開幕から20試合終了した時点で3勝16敗1分と大きく苦しんでいます。

その要因はいろいろあると思いますが、最大の要因は得点力不足だと私は思っています。

チーム得点数47はリーグ最下位で5位のDeNAが59得点なので、セ・リーグの中で際立って得点数が少ないです。

この得点力不足の要因として私が1番気になるのが「阪神打線の出塁率の低さ」です。

チーム打率が最下位なのでヒットが出ないことも問題なのですが、四球を選べる選手が少なく打線全体で出塁能力が落ちているのがかなり気になります。


そこで今回は阪神打線の出塁率についてまとめていきたいと思います。

数字はこちらを参照しています↓


セ・リーグ6球団の出塁率

まずはセ・リーグ6球団のチーム出塁率と出塁率トップ3の選手をまとめていきます。
(成績は全て4月18日時点のものです。)

チーム出塁率(セ・リーグ)
①巨人 .330
②中日 .323 
③広島 .318
④DeNA .305
⑤ヤクルト .295
⑥阪神 .269

巨人
①吉川尚輝:.432
②坂本勇人:.410
③岡本和真:.370

中日
①大島洋平:.457
②阿部寿樹:.361
③ビシエド:.319

広島
①上本崇司:.433
②菊池涼介:.385
③西川龍馬:.367

DeNA
①宮崎敏郎:.415
②佐野恵太:.373
③楠本泰史:.341

ヤクルト
①村上宗隆:.405
②山田哲人:.363
③塩見泰隆:.342

阪神
①近本光司:.371
②大山悠輔:.317
③佐藤輝明:.306

まとめてみると阪神がずば抜けて出塁率が低いことが分かります。

また阪神を除く5球団には出塁率4割超えの選手が存在しています。


2021年の出塁率

次に昨シーズンの阪神の出塁率を確認します。

チーム出塁率(2021年):.311

出塁率トップ3(2021年)
①マルテ:.367(打率.258)
②近本光司:.354(打率.313)
③糸原健斗:.347(打率.286)

マルテ選手・糸原選手は打率の割に出塁率が高く、四球をしっかりと選んでチームに貢献していたことが分かります。

こうやってみるとマルテ選手が離脱し糸原選手が不調に陥っている今シーズン、出塁率が大幅に落ちるのも無理がないでしょう。


2022年の阪神打線

4月17日巨人戦のスタメンがこちらです

① 遊 中野拓夢(出塁率.272 打率.272)
② 三 佐藤輝明(出塁率.306 打率.266)
③ 中 近本光司(出塁率.371 打率.282)
④ 一 大山悠輔(出塁率.317 打率.260)
⑤ 左 ロハス(出塁率.382 打率.222)
⑥ 右 糸井嘉男(出塁率.276 打率.255)
⑦ 捕 梅野隆太郎(出塁率.273 打率.238)
⑧ 二 小幡竜平(出塁率.182 打率.156)
⑨ 投 ガンケル

3割打者がいないことに目が行きがちですが、近本選手・ロハス選手を除いて全員出塁率がかなり低調です。

現状矢野監督が得点力不足解消のため佐藤輝明選手を2番に置く打順を試しており、1番から6番までの名前だけを見ると怖さが感じられます。

ですが多くの選手が四球を選ぶタイプではなくガンガン振っていくタイプの選手なので、どうしても打線が淡白になってしまい、それが得点力不足に繋がっていそうです。

昨年の打線にはボールを見れる糸原健斗選手・マルテ選手のいずれかが上位打線にいたので、良い繋ぎ役となり得点が取れていたということでしょう。


最後に

解決策を考えていきたいところなのですが、正直言って糸原選手の復調・マルテ選手の復帰を待つ以外に打つ手がないように感じます。

中野選手・佐藤選手・大山選手の3人の出塁能力がもっと上がって来れば解決なのですが、いきなり打撃のスタイルを変えるのはかなり難しいことだと思います。

また控え野手陣にもガンガン振っていくタイプの選手が多いように感じるので、チーム全体の方針として掲げている”積極性”のマイナス点がここに現れているように感じます。

個人的には”積極性”は大賛成でプラスの面の方が大きいと思っていますが、数少ないボールを見れる選手の糸原選手・マルテ選手が揃っていなくなったことで、一気にマイナス面が際立つようになってしまいました。


佐藤選手のように昨年と比較して出塁率が改善されている選手もいるので、シーズンを通して改善されていく可能性も少なからずあると思っています。

この大きな課題をどのように克服していくのか、それとも克服できず1年中得点力不足に振り回されるのか、注目していきたいと思います。


ありがとうございました。

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