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6月の阪神タイガースを振り返る(順位表&野手編)

こんにちは!かったーです!

今回は私が応援している阪神タイガースの6月の戦いぶりを振り返っていきたいと思います。


5月終了時点で『20勝33敗1分』の6位だった阪神タイガース。

”投打”ともに苦しかった開幕当初と比較すると投手陣が整備されてきたものの、主力の不振&離脱もあり深刻な貧打に苦しめられ、いまいち波に乗ることができていませんでした。


それでも6月に入って打線が活発になり、投手陣も相変わらずの安定感で、ガンガン勝ち星を伸ばすことができました。

6月後半に入って先発陣に疲労の色が見られ、痛い敗戦をいくつか喫しましたが、巻き返しのきっかけとなる1ヶ月にはなったと思います。


そんな最下位からの巻き返しが始まった6月を「数字と私自身の感想」で振り返っていきたいと思います。

今回は順位表&野手編です!


参考資料↓



順位表

5月終了時点
① ヤ:31-19-1 +12 .620
② 巨:31-25-0 +6 .554 3.0
③ 広:27-24-2 +3 .529 1.5
④ 中:24-27-0 −3 .471 3.0
⑤ 横:21-26-0 −5 .447 1.0
⑥ 阪:20-33-1 −13 .377 4.0

6月終了時点
① ヤ:50-23-1 +27 .685
② 巨:40-38-0 +2 .513 12.5
③ 広:35-38-3 −3 .479 2.5
④ 横:32-38-0 −6 .457 1.5
⑤ 阪:34-41-2 −7 .453 0.5
⑥ 中:31-42-0 −11 .425 2.0

6月月間順位表
① ヤ:19-4-0 .826
② 阪:14-8-1 .636
③ 横:11-12-0 .478
④ 巨:9-13-0 .409
⑤ 広:8-14-1 .364
⑥ 中:7-15-0 .318


感想

6月だけで『貯金6』を作り上位との差を縮めることができたものの、首位を走るヤクルトがそれ以上に脅威的な勝率を叩き出したため、首位との差はかなり開いてしまいました。
(1ヶ月で2位との差を9.5ゲームも広げるヤクルトが強すぎますね…。)

ただ5月まで最下位を独走していた阪神に他球団を気にする余裕は正直ないので、目の前の1試合に注目すべきですし、現場の選手・首脳陣たちもそう考えているはずです。


流れを変えた大きな要因は間違いなく『交流戦』で、パ・リーグを相手に『12勝6敗・2位』につけることができました。

田中将大選手・佐々木朗希選手・山本由伸選手が相手先発の試合で勝てたこともチームに勢いをもたらす要因になったと思います。


現実として6月終了時点で首位ヤクルトには17ゲーム差つけられていますが、2位の巨人とは4.5ゲーム差しかないので、ネガティブにならず目の前の試合に集中していれば、ひっくり返っている可能性が十分ある数字です。

1戦1戦大事に戦い抜き、6月の勢いを持続させ『借金完済』 を次の1ヶ月で達成してもらいたいですね。



打撃成績

チーム成績(6月)

得点:107(2位)
打率:.276(2位)
本塁打:13(4位タイ)
出塁率:.332(2位)
長打率:.372(4位)
OPS:.704(3位)
得点圏打率:.284(2位)
盗塁:22(2位)
犠打:21(2位)
代打率:.256(3位)

※括弧内はセ・リーグでの順位


個人成績(6月)

山本泰寛
20試合 打率.350(40-14) 1本塁打 4打点 
6三振 1四球 2犠打 2盗塁
出塁率.366 長打率.500 OPS.866

梅野隆太郎
15試合 打率.263(38-10) 0本塁打 3打点
10三振 4四球 1犠打 0盗塁
出塁率.333 長打率.263 OPS.596

大山悠輔
23試合 打率.318(85-27) 10本塁打 29打点
21三振 13四球 1犠打 0盗塁
出塁率.420 長打率.741 OPS1.161

熊谷敬宥
12試合 打率.200(5-1) 0本塁打 1打点
1三振 0四球 0犠打 2盗塁
出塁率.200 長打率.200 OPS.400

近本光司
23試合 打率.366(101-37) 0本塁打 10打点
11三振 3四球 0犠打 4盗塁
出塁率.390 長打率.406 OPS.796

糸井嘉男
16試合 打率.129(31-4) 0本塁打 0打点
8三振 6四球 0犠打 0盗塁
出塁率.289 長打率.161 OPS.451

佐藤輝明
23試合 打率.270(89-24) 2本塁打 19打点
18三振 12四球 0犠打 1盗塁
出塁率.356 長打率.438 OPS.794

髙山俊
8試合 打率.100(10-1) 0本塁打 0打点
5三振 0四球 0犠打 0盗塁
出塁率.100 長打率.100 OPS.200

坂本誠志郎
12試合 打率.111(18-2) 0本塁打 1打点
3三振 4四球 0犠打 0盗塁
出塁率.273 長打率.111 OPS.384

ロハス・ジュニア
13試合 打率.227(22-5) 0本塁打 1打点
6三振 3四球 0犠打 0盗塁
出塁率.346 長打率.273 OPS.619

北條史也
11試合 打率.300(10-3) 0本塁打 1打点
2三振 1四球 1犠打 0盗塁
出塁率.364 長打率.300 OPS.664

糸原健斗
22試合 打率.293(82-24) 0本塁打 9打点
11三振 8四球 1犠打 0盗塁
出塁率.352 長打率.305 OPS.657

小幡竜平
2試合 打率.200(5-1) 0本塁打 2打点
2三振 0四球 0犠打 0盗塁
出塁率.167 長打率.200 OPS.367

中野拓夢
23試合 打率.277(101-28) 0本塁打 5打点
15三振 3四球 4犠打 3盗塁
出塁率.298 長打率.317 OPS.615

島田海吏
23試合 打率.298(94-28) 0本塁打 3打点
18三振 3四球 4犠打 9盗塁
出塁率.327 長打率.319 OPS.646

長坂拳弥
9試合 打率.190(21-4) 0本塁打 0打点
6三振 0四球 3犠打 0盗塁
出塁率.190 長打率.333 OPS.524

植田海
16試合 打率.000(1-0) 0本塁打 0打点
0三振 0四球 0犠打 1盗塁
出塁率.000 長打率.000 OPS.000

髙寺望夢
4試合 打率.000(8-0) 0本塁打 0打点
2三振 2四球 1犠打 0盗塁
出塁率.200 長打率.000 OPS.200

小野寺暖
10試合 打率.111(18-2) 0本塁打 3打点
6三振 0四球 0犠打 0盗塁
出塁率.111 長打率.278 OPS.389


感想

6月の主なスタメンがこちらで左から『月間打率・月間出塁率・月間長打率・月間OPS』の4つを取り上げています。

各打順のスタメン起用回数ナンバーワンの選手たちです。

また7番と8番に関してはトップスリーまで並べています。

① 島田海吏(.298 .327 .319 .646)
② 中野拓夢(.277 .298 .317 .615)
③ 近本光司(.366 .390 .406 .796)
④ 佐藤輝明(.270 .356 .438 .794)
⑤ 大山悠輔(.318 .420 .741  1.161)
⑥ 糸原健斗(.293 .352 .305 .657)
⑦ 糸井嘉男(.129 .289 .161 .451)
  山本泰寛(.350 .366 .500 .866)
  ロハス (.227 .346 .273 .619)
⑧ 梅野隆太郎(.263 .333 .263 .596)
  長坂拳弥(.190 .190 .333 .524)
  坂本誠志郎(.111 .273 .111 .384)
⑨ 投手

島田海吏選手が1,2番にハマったことで、中軸を近本光司選手・佐藤輝明選手・大山悠輔選手・糸原健斗選手で固定することができ得点力が上がりました。

1〜3番を俊足の選手で固めたこの”快速上位打線”は長打が見込める選手が少ない、今の阪神で組むことができる最も嫌らしい上位打線だと思います。

連続試合安打を継続させている近本選手を筆頭に3人で出塁し続け、盗塁も3人で16個決めています。


この3人を返す役割を担ったのが佐藤輝明選手・大山悠輔選手・糸原健斗選手です。

佐藤選手は月間のHRが僅か2本と物足りないのが正直な感想ですが、それでも約.800のOPSを残せたのは佐藤選手の成長を実感しますね。


大山選手は語る必要もないでしょう。

月間10本塁打にOPSも1超えと村上宗隆選手には劣りますが、月間MVPでもおかしくない成績を残しています。
(6月 村上:打率.410 14本塁打 35打点 OPS1.455)

特に日本ハム3連戦で見せた4本のHRはどれも完璧で、内容の濃いHRだったと思います。

単に絶好調だっただけではなく、長距離砲としてワンランクレベルが上がったように見え、それを感じたであろう相手バッテリーが勝負を避けるシーンが目立ちました。

これで自然に四球が増え、出塁率が上がっていく”長距離砲独特のサイクル”に大山選手が入り始めたのを嬉しく思っています。


そんな大山選手の後ろを打つのが糸原健斗選手で長打こそないものの、大山選手が歩かされた直後のチャンスで勝負強い働きをしてくれました。

課題の守備面でも二塁手として11試合三塁手として10試合に出場し昨年よりは悪い意味で目立たなくなった印象です。
(素人の感想です)

大山選手の後ろを務められるのは糸原選手だけだということを感じさせられた1ヶ月でした。


チーム成績は概ねヤクルトに次ぐ2位で、投手力を考えると勝ち進むには十分な成績だと言えるでしょう。

特に近年課題とされてきた「ガンガン振っていく選手が多いが故に、出塁率が上がってこないこと」が目立っていません。

打率だけでなく出塁率も良いので、これが得点力が上がった理由の1つでしょう。

セ・リーグ6球団 6月出塁率
ヤ:.352
巨:.318
広:.303
横:.306
阪:.332
中:.304

この得点力を7月以降も維持して欲しいところですが「このままでは厳しいんじゃないかなあ」というのが個人的な見立てです。

その理由としては『長打力不足・下位打線&控え野手の層の薄さ』この2点が大きな理由です。


現状長打を見込める選手が佐藤選手・大山選手だけで、6月に限るとチームHR数13本の内10本が大山選手です。

月間HR数1位のヤクルトが39本、2位の巨人が29本なのでそもそものHR数が少なすぎるのも大きな弱点でしょう。

これでは佐藤選手・大山選手のどちらかが不調に陥ったタイミングで、得点力不足になってしまうと思います。

ここを補う存在として2軍で復帰を果たしているマルテ選手、シーズン途中で獲得したロドリゲス選手ら外国人選手、高卒3年目井上広大選手のブレイクに期待したいです。


1〜6番まではほぼ固定して戦うことができていましたが、7番以降は流動的な起用が続きました。

7番のスタメン起用は糸井嘉男選手が最多ですが、2月1日からアクセル全開だったツケがここにきて回ってきています。

7番で最も好成績を残しているのが山本泰寛選手で、山本選手にとってはレギュラー獲りの大チャンスです。

しばらくは山本選手中心の起用で問題ないと思いますが、山本選手を起用すると6番から9番までが長打を見込めない小粒な打線になってしまうので、物足りないのが個人的な感想です。
(大前提として山本選手がレギュラーを奪い切るような打力を維持してくれるのであれば、それはチームにとっても喜ばしいことだと思っています。あくまでも打線全体のバランスを考えた時に長打力が欲しいなあと感じただけです。)

理想は山本選手を追いやる活躍を先ほどの長打が見込める選手たちがして、7番にハマることで、そうなれば6月の得点力をシーズン通して維持できると思っています。

逆にそれができないとなると、5月〜6月前半までの投手力があって初めて他球団と渡り合える状態なんじゃないかなあと予想しています。
(佐藤選手・大山選手のどちらかが”絶好調”になるのであれば話は別です。)


もう1人”下位打線改善”の鍵を握る選手がいます。

梅野隆太郎選手です。

5月中盤に右脇腹の筋挫傷で登録抹消され、6月7日のソフトバンク戦から1軍に再合流しています。

この怪我が原因かは分かりませんが、今季の梅野選手は期待値を大きく下回る成績が開幕から続き『捕手完全併用』の主な原因となってしまいました。

もちろん併用での起用にはメリットも沢山あるので、この起用法自体に不満はありません。

ただ併用されている捕手たちの打撃成績があまりにも低調すぎるので、マイナスの意味で「併用せざるを得ない」状態が続いてしまっています。

この状態を打破し得る存在が梅野選手で、復帰後確実に打撃の調子が上向いてきています。

6月は8番での起用でしたが、理想としては昨年の前半戦のように7番で返しそびれたランナーを掃除する役割を担って欲しいです。

ガンガンHRが出る訳ではないですが、最低限のパンチ力と機動力を本来は兼ね備えている選手なので、このまま状態を上げていくことを願っています。



以上が野手編です。

いつも以上にダラダラ思っていることを書かせていただきました。

6月は良い攻撃ができた試合が多かったので、安心して試合を見ることができました。

一ファンの私でも感じたような課題を7月以降どのように改善していくのか、改善できなかったとしてどのようにカバーするのかに注目です。


ありがとうございました。

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