ネバーヤングビーチなカンジ

ちゃんと発売日にCDを買ったのはいつ以来だろう。



気の抜けたジンジャエールじゃなくて、大人になったんだからビールを飲んで、ゲップして、おもちゃのサングラスをかけて、縁側に座って、生温いスイカを食って、なんだか眠いなって昼寝してふと気づくと夕暮れ時だった、みたいな幸せ。



でも、どっかでそれを遠くから眺めてる感じ。

“小さな家を買って 部屋にはピンクのペンキを塗って 庭には犬を走らせよう”って僕らが子どもだった頃は当たり前だった幸せかもしれない。でも本当にその幸せを手にしようと思ったらけっこう大変だし、不安だから「その感じって幸せだろうなぁ 知ってるよ」って思いめぐらせるだけで、もう幸せ。

これって、じつはかなり究極的なファンタジーなんじゃないだろうか。絶望の向こう側、希望以外の答えなのかな。だから何度も何度も聴いてしまうし、いつまでも幸せな気持ちになれるのかもしれない。

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