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ギャンブルは難しい


「〇〇さんと〇〇さん、ちょっと残っていただけますか。1分だけください。」

隣でオンライン会議をしている中年主幹が出席者の2名を呼び止める。

「(絶対1分で終わらんだろ。)」

これから始まる彼のなんらかの報連相が「1分で終わらない」にオレは所持金の全額をベットし、PC画面右下の時計をチラと見る。彼の間の悪さと冗長さを熟知しているからだ。
いわゆるところのエレベータートーク的導入。本か何かで読んだのだろうか。最初に短い所要時間を宣言して呼び止めるのはいいが、実が伴わないため余計に間抜けオーラを纏う主幹。推定53歳。男性。フロアを歩く時だけは部で一番颯爽としている。こういう人を見て「ウ〇コめっちゃ臭そう」と思ってしまうのはオレだけだろうか。もっと正確に言うと「この人の後の個室トイレ入りたくないな。めっちゃ臭そう。」である。何故だろう。すみません。

案の定彼は自分の初手ターンだけで3分を使い、挙句20分以上やり取りを続け、体をのけ反らせ頭を抱えながらフィニッシュ。相手の都合に問題がなければ宣言通りの時間内に終わることがそこまで重要とは思わないが、無理な前フリで自らの間抜け感を増長させ、ウ〇コの臭そさを醸造するのはよしてくれ、という話である。すみません。

予想は的中、全額ベットしたはいいが周りにいた全員が心中で「1分で終わらない」に全額ベットしていたため、オッズが1.0倍となり、お金が増えることはありませんでした。アーメン




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