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大衆的ではないピュアな子をいかに守るか

(代理投稿)

前置き

丸田勝也の中学校の同級生「ゆきわ」です。

今だから言えるけど、丸田くんがウェブ上に「俺の考え」というページを作っているのを見て、なんか母性本能をくすぐられてしまって(私は変態か)、

しかもなんだか大変そうだから、これ声かけたらなあかんやつちゃうんと思ってメッセンジャーで絡み、今に至ります。

確かに丸田くんは大変そうではあったけど、素晴らしいお仲間が1人、また1人とジョインするのをリアルタイムで確認できて、丸田くんの持ち味、べらぼうでバリバリな発信力も健在、そして筋トレ自撮り自己愛ナルシストで元気そうにしていて安心です。

前置きはこれぐらいにして、本題です。

パシられていた丸田くん

丸田くんは中学生の頃、不良にパシられていました。


私も地味で冴えない人間でした。良い言い方をすれば、私たちは人をいじめたり危害を加えたりしない善良な生徒です。


それゆえに、生きにくさというものがついて回ることがあります。

私の感覚としては、小学5年生ぐらいから、周りの子たちがやたら人の悪口や不平不満を言うようになったと記憶しています。

中学生になると、同級生は先生を平気で呼び捨てにしたりしてドロドロしています。話についていけないし、人の輪に入れない。気が合う子もいるけど、私には大多数の子が持ち合わせている何らかの「すばしっこさ」がないという感じでした。

いじめられはしないけど、あまりいい思いもできない。それが私の中学生時代でした。聞くと、丸田くんも周囲が横暴で困ったとか、似たような経験をしています。
 

そんな私たちは時を経て、まずは塾のバイトで再会し、次には対人援助職としてつながりました。中学生の頃は話したこともなかったし、こんな未来は予測不可能でした。

ココオルにたどり着いた中学生

そして、ココオルで悩み相談をしている中学生について話し合いました。

その時に出てきたのがタイトルの「大衆的ではないピュアな子をいかに守るか」です。

私が出したそのフレーズに、丸田くんは大いに共感してくれました。

また、少し前に脳科学者である中野信子氏の『「嫌い!」の運用』という本(小学館新書)を読んだのですが、

その中から関連の内容を丸田くんにシェアすると「参考になるわ! ありがとう!」と言ってくれました。

それは、次のようなことです。

●思春期の女子が学校の教員など、身近な成人男性を嫌うときにグループ化する傾向がある。
●これはリベンジされないための、一種のセキュリティ的行動であり、「嫌い」は女子同士のコミュニティづくりにも影響する。
●女子は共通して好きなものがあるときに仲がよくなるが、共通して嫌いなものがあるときは、さらに仲がよくなり、結束が強くなる。
●思春期の女子が誰かを嫌悪やいじめの対象とするのは、女性の本能として、グループをつくり、仲よくなろうとする習性があるから。
●例えば、グループの中にいれば外敵から子どもを守ることができるし、相互に協力しながら保育するということもできる。
●そうしたグループの結束を高めるために有効なのが、グループの外に共通の敵をもち、制裁行動を起こすということ。
●グループの敵は、クラスの男子でもいいし、グループに属さない女子、さらには若い男性の担任である場合もある(若くて優しそうな先生が標的にされるのは、対象にしても怒られない=リベンジされないような相手だから)。


以上なのですが、これを読んで私は、周りの子たちがドロドロしていたのはこういうことだったのかと思いました。自然の摂理であり、子孫を残すための本能です。

器用な子、人気がある子、世間擦れしている子、ノリがいい子、気が強い子などは「思春期特有のドロドロ」に適応してよろしくやるかもしれませんが、

そうでない、例えば内省的で思慮深い子や、悪気はないけど誤解されやすいピュアな子などは、思春期が非常につらいものになるかもしれません。

いじめの標的にされたらたまったものではありませんし、死にたいほどの苦しみを味わうかもしれません。人間関係というのは、時に残酷なものです。ひどい場合は、命を落とすことすらあるのです。

もし、「この子、大丈夫かな。死にたいとか思っていないといいけどな」と心配な子どもと接した場合、

私は以前「子どもを自殺から守るためにはどうすればいいか?」というnoteを書いたのですが、

そこで、死にたい気持ち(希死念慮)があるかどうかわからないときに使われる手法として「TALKの原則」を紹介しました

(出典:月刊『健』2021年5月号 特集 子どものメンタルヘルス 〜コロナ禍以前の問題とコロナ禍で起きたこと〜)。

Tell … 言葉に出して心配していることを伝える
Ask … 「死にたい」気持ちについて率直に尋ねる
Listen … 相手の気持ちを傾聴する
Keep safe … 安全を確保する

前述のnoteでTellについて次のことを書きました。

●大丈夫かなと気になっている子どもに対して「最近元気がないようだけど、何かあった?」「心配しているよ」などと伝えること
●「心配している」という声かけだけで、子どもにとってケアになること
●そして何かあったときに「あの人はあのとき、自分のことを心配してくれていた」と思い出し、相談する相手として選んでくれる可能性も高くなること

AskとKeep safe

心配な子の心を、ひいては命を守るため、今回はAskとKeep safe、についても、同じ出典から紹介します。

まずAskですが、いくら心配でも、いきなり「自殺したいと思ってる?」と聞くのは現実的ではありません。

「夜は眠れている?」「ごはんは食べられている?」など、身体面を確認しながら「何が不安?」と気持ちを聞きつつ、不安が強いようであれば「消えちゃいたいとか考える?」など、間接的に希死念慮を確認するのがよいとのことです。

もし希死念慮があればKeep Safe、安全を確保します。例えば、ロープを用意していたり、薬をため込んでいたりと、死ぬ準備をしているようなら、緊迫した状態と言えます。

カウンセリングや医療機関などにつないで、子どもの命を守れるようにします。

自分が成長することも大切
私個人の考えですが、人は死なない程度に、自分を取り巻く環境や自分の特性・クセ・性分ゆえ、ある程度はもまれる経験が必要だとも思います。

丸田くんだって、自分は繊細で扱いにくい人間だったから、適切にフォローされることは大切だけど、自分が成長することも大切だと言います。

だからココオルは「弱者を助けてあげる」というスタンスではなく、そういう要素が時にあったとしても、最終的には「自己成長プラットフォーム」なのです。

遅咲きで大輪になること

丸田くん、よくこの私「ゆきわ」を見つけたね、と思います。見つけたのもアポを取ったのも私のほうですが、もともとは、ただの通りすがりです。

それが気付けば、私はココオルでコメントするし、noteも書くし、それで1年以上経過していたのです。そこは丸田くんのパワーゆえであり、丸田くんがピュアで目も心も澄んでいるからでしょう。

私は自分が読んでいる業界誌に寄稿しまくる人間で、プチ物書きみたいな顔を持っています。だから時間さえあれば、文字で発信するのは得意なほうです。

考えてみれば、私が業界誌のために書いたものは、毎月のように日本全国に降り注ぎ、業界に影響を与えています。中学生の頃は地味で大人しくて冴えなかった私ですが、今はこのように力を発揮することができています。

丸田くんも私もそうなのですが、幼少期から思春期頃までに、つらい思いをしたり、周りになじみにくかったりした子は、遅咲きで大輪になることがあります。

このような子は、周りに染まる力が弱い分、誰も着目していない分野でアーリーアダプターになったりすることもあるかもしれません。

ココオルで相談して心を守ることも一つの手段

それはさておき、余談ではありますが、私は子どもの頃、弟の命を助けたことがあるそうです。川の深みで溺れかけた弟を助けたということなのですが、当時、3歳下の弟は私より背が低かったのです。様々な面において、成長段階の子どもは、年長者による助けが必要なことが多々あります。

心の面も然りで、本人も未熟だし、周囲も未熟だし、まして同じ地域の同じ年齢が集まる集団は、多様性に欠け、生きづらくなるリスクは高いと考えられます。私の話をしますと、中高生の頃は、バスケットボールの試合に入ると、周りにほぼついていけませんでした。

でも大学のスポーツ実技では、ドリブルしてシュートまでできました。この時、自分が育った地域の人は平均的に気が強いと悟ったのです。

時を待てば、あるいは所属する集団が変われば、あんなに生きにくかったのに、そうでなくなっている、むしろ自分の力を発揮できて快適にすごすことができる、そんな例もあると思いますが、そうなる前につらすぎて命を落としてしまう例もあることでしょう。とても残念なことです。

誰もが、今を前向きに、成長しながら乗り切るために…
ココオルで相談して心を守ることも一つの手段です。
悲しい自殺がなくなることを願って、今回は筆を置きます。

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