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私の左睾丸は大きい 1

睾丸とは男性の生殖腺。きんたま。とGoogle先生は電車の中で睾丸と読み上げてまで教えてくれる。そう、睾丸とは俗に言う金玉袋の中に左右一つずつ存在している。

一般的には精子を作る器官という認識で間違いはないが男性ホルモンの分泌も行っている。詳しくは精巣 Wikipediaで検索して欲しい。無修正の金玉が出てくるので自己責任で。

前置きが長くなったが私の左睾丸は人より大きい。男はスーパー銭湯などで陰茎の大きさや形状などを他人と比較する。なぜならどれだけ身長やスタイルが良くても陰茎が巨大なだけで男性としては勝利するからである。

私はいつも敗北を喫しており、陰茎 大きくする方法 と一時期本気で検索しまくったほどである。(怪しいサプリしか出てこなくてやめた) 

私の武器はどこの部位なのだと鏡を見たところ、右に比べて左の睾丸が大きいのである。平成狸合戦ぽんぽこでも金玉が大きい方が位としては高くなる、という最悪な知識だけを身につけていた私は謎の自信を付け銭湯に繰り出す事になった。宮崎駿監督は大きいのであろうか。

記憶は曖昧だが自分の左睾丸が大きいと自覚したのは17歳ごろであった。24歳に至るまで私はこの睾丸で戦い続けていたのである。

先日友人(とてもデカチン、川で泳いだ後も縮む様子がなく、カブトムシの幼虫がぶら下がっている様であった)と銭湯に行った際金玉マウント、略してキンタマウント(金玉の大きさで他人を威圧する)行ったところ

「左だけ大きいって変じゃない?形もいびつだし…何か症状とかないよね?」と本気で心配された。

男性なら分かると思うが授業中の謎勃起、排尿時の肛門と金玉の間の鈍痛、排尿後パンツ内に陰茎をしまった後の残尿など、男性共通の症状がある。

ジャンプをするだけで小便が漏れるなどと同じである、女性諸君。

その中に時々ぶつけてもないのに睾丸が痛みだす、という症状があるものだと思っていた。

痛みだした睾丸は触れただけでズキンという痛みが走り、10分ほどで治るというものである。私はその症状が当たり前だと思っており特に気にする様子もなく過ごしていた。

デカチンに話した所、そんな症状はない、早く病院に行けと本気で本気で心配された。陰茎の大きさは優しさに比例するのであろうか。

銭湯に行った日の翌々日、私は朝一番に地元の泌尿器科に受診していた。今のクリニックでは患者の羞恥心に配慮して口頭で症状を聞くのではなく、iPadで症状や期間、アレルギーなどを全て入力する様になっているのである。

私も若い女性看護師に対し「私の左睾丸は大きい」とキンタマウントを取るのは抵抗があった為とても助かった。

iPadに私の左睾丸が大きい旨を記入し尿をコップに入れ提出した。ズボンを上がる前に皮を剥いておいた。15分後医師の診察が始まった。

ズボンを下ろし睾丸を晒す。医師は私の金玉を触りながら「こりゃー立派なもんだねー」と。ついに医師にもキンタマウントが取れた瞬間である。いつ頃から大きいのか、症状はあるのかを伝えでた診察結果は

精索静脈瘤

という病名であった。

は?俺の金玉は天性のものじゃないのか?


は?

大きい病院へ紹介状を書くから今度受診して下さいと言われ診察は終了した。私は診察室を出る横目でPC画面を見ると


包茎 なし

とチェックされていた。



次回 大きい病院受診編

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