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第109回かつた杯(97名)レポート

お疲れ様です!いつもかつた杯を応援してくださってありがとうございます!!
ちょっと時間たってしまいましたが、1/29(日)に開催させていただいた「第109回かつた杯」のレポートを書きました!
今後も大会の雰囲気や、当日の環境のレポートをアップしていきますのでぜひ読んでいただけたら嬉しいです!

・大会レポート…会場の様子など、当日の雰囲気をレポートします
・環境レポート…参加者のデッキの使用率を共有します
・環境考察…大会運営目線から、現環境に関して補足します

毎回のかつた杯のレポートを読むことでその時点の環境を正確に把握することができ、誰がいつどの時点からでも競技を再開できるようになる、そんな記事を目指します。

大会レポート

今回、かつた杯としては初めて、矢向の青馬堂書店様をお借りしました。
他のショップと違う点としては、2階がまるまるイベントスペースとして確保されており、他のお客様を気にせずイベント進行ができる点が、運営側も参加者側も良かったのかなと思います。一方で、公共施設ほどクローズドな空間でもなく、プレイヤーになじみのある場所である点は参加のしやすさにつながっているのかなと思いました。
今回、下の階ではペアかな杯もやっており、そういった連携ができるのも、このお店ならではの魅力でした。

また、ミモザSRを景品に、いつもよりハイリターンな大会にしたことから、普段あまり大会に参加していただけないようなトッププレイヤーの方にも多く参加いただけたのが非常にうれしい点でした。対戦出来たプレイヤーの方はすごくいい経験になったのではないかと思います。

環境レポート

予選
本選

この大会は、おそらく普段の自主大会よりも”優勝”を目指した人が多かった印象です。もちろん普段の大会もそうではあるのですが、”デッキの力試し””実験”という目的のデッキチョイスよりも、”いま一番強いと思っているデッキ”を握る方が多かったということが、この分布に表れていると読み取れます。

つまり、全体の3割強のプレイヤーが”ギラティナ”が一番強いと考えた。デッキ統計は目視による確認なので、実際はもっと多いこともあり得ます。
また、ロストヌメルゴンやロストパルキアなどを含め、7割近くのプレイヤーがロスト軸のデッキを選択しています。ここまで選択が偏ることはあまりありません。後述しますが、それだけ穴のないデッキだということに他なりません。

トーナメントの分布を見てみると実際にそのプレイヤーの仮説が的中していることがわかります。ミライドンexがかろうじて上がっているのみで、基本的にはE・Fのポケモンのみで構成されたデッキが決勝トーナメントの大部分を占めました。

ジムバトルやほかの自主大会の体感値ではもう少し新カードのデッキがいたりする気がしますが、「ギラティナ」「ミュウ」と比較したときに戦えるほど完成されたデッキはまだなさそうでした。

ロストバレットは、目視で確認できる範囲ではほとんどが「超+炎」の形で、F後期に存在したザマゼンタやカイオーガを採用した形もほとんど見られませんでした。

ミライドン軸はレジエレキVMAXはほとんどのデッキで採用されており、モココに関しては好みが分かれている印象です。

サーナイトexに関してはまだ完成度が低いのか、予選でもほとんど勝てていない印象でした。逆に、従来の裏工作アルセウスのように、サーナイトのラインを補助として採用している形の方が良い結果を出していました。
このように「メイン+リファイン/アルカナシャイン」の形はGレギュレーションのインテレオンのような立ち位置になってくる気がします。

注目したデッキ

シェアは低いものの光っていたデッキを紹介します。

①ロストパルキア

パワーは低いものの小回りの利くギラティナのようなデッキです。パルキアが序盤から圧をかけていけるし、スターポータルから月光手裏剣を早いタイミングで撃っていくことで、序盤のテンポをとって戦う戦法が可能なのがギラティナとの差別点かと思います。ほぼ単騎で戦ってくるデッキが少ないためパルキアは今でも強いアタッカーであることがわかりました。

②サンダースVMAX/れんげきウーラオスVMAX

一緒にしてよいものかわかりませんが、ゲッコウガと同じく、ベンチを広く展開する環境では強みを発揮するデッキです。マナフィを回収する手段がないデッキも多いため、対戦の運び方次第では逆転を狙えるデッキです。うらこうさくがない中で今後安定する構築が誕生すれば台頭してくるかもしれないデッキです。

③一撃ルギア

使用者1名でしたが、トーナメント目前までいっていた強いデッキです。
アタッカーは主にイシヘンジンとバンギラスVで、ウッウやヤミラミの圏外のHP130を持つイシヘンジンで序盤のペースをつかみ、ギラティナに対してバンギラスがカウンターできるため、ダメージラインが優秀なデッキです。
アタッカー不足よりも、クイックボールの消失によりアッセンブルスターでアーケオスを2体出す動きが安定しなくなったことが大きい弱体化要因ですので、そこが安定する構築があればギラティナと戦えるかもしれません(とか言ってる間にシティ優勝したみたいですね)

環境考察

1月時点での環境のまとめ

すでに競技環境でプレイされている方は肌感覚でなんとなくわかるかもしれませんが、「これから大会に出てみたい」「久しぶりに大会に出たい」「大会には出ないけど環境を知りたい」といった方向けに、環境の全体像のようなものを書いていけたらと思います。
参加者の使用デッキというマクロな情報と、実際に目の前で行われる試合というミクロな情報を両方持てるのが大きな自主大会の強みですので、それらを還元していきたいと思います。

・ロスト系統が環境を席捲した1月

ここまで明らかな結果が出るのは、長く自主大会をやっていても初めてかもしれません。1月の環境はロストを知ることで知れます。
新しいデッキではないので、ほとんどの方がなんとなくこのデッキの雰囲気は理解していると思いますが、あらためてどこに強みがあるのか簡単に整理します。

(1)打点の幅広さ、無駄のなさ
序盤はウッウの110。ベンチにはヤミラミの120ばらまきとゲッコウガの90×2。中盤からはギラティナの160、280、気絶。ギラティナ無しであればリザードンの250と、かなり幅広い打点で、最短の攻撃回数でサイドを取ることができます。この複合したダメージラインというのが強く、小型にも大型にも対応ができます。
ウッウで倒せない120以上の非Vがやや強く出られるようです。

(2)安定感
おなじみの、キュワワー、アクロマ、VIPパス(+ネオラント)による序盤の展開に安定感があり大きく出遅れることが少ないです。
しかし、ふうせんがなくなったことにより、ジャッジマンやツツジの返しが若干危なくなっており、ビーチコートがなければ崩していけることもあります。

(3)逆転性能
ツツジ、頂への雪道という逆転カードを、手札に抱え続けることができるため、サイドを先行されても捲っていけることも強みです。ツツジを使われるターンの前にジャッジマンで手札に干渉していくことが大切です。

このような強みがあり、ギラティナ自体が弱点がないポケモンなのも相まって、総じて大きな苦手がないということがこのデッキの特徴です。ギラティナがないタイプのロストにもほとんどこの強みは該当していますが、ギラティナ+ゲッコウガの方が、取れる戦術が幅広いです。
今後この弱点を補えるよう、ゲッコウガ+何かをアタッカーにしたロストバレットのような強力なデッキタイプも多く出現することが予想されます。

これからの1ヶ月を勝つために

まずは、ギラティナ・ロストバレットを自分で使ってみましょう。はなえらびを使うデッキは、相手からしたら万能に見えますが、実際は切りたくないカードをロストしていたりすることが、自分で使ってみて初めてわかります。またロストの枚数の伸びを知れば、次のターンの相手の行動を考えるヒントになります。
プロキシでも良いので組んでみて、一人回しや、自分のデッキと対戦させてみると良いと思います。

主催かつたのギラティナのリスト


続いてミュウです。
こちらも1年以上前からあるデッキですので知らない人はいないと思いますが、「今最もジャッジマンとツツジを有効活用できるデッキ」という観点で、ぜひ運用して欲しいと思います。ロボがない方は練習用だけでも構いません。

こちらは、準優勝のあめれ選手のリストを貼らせていただきます。

ぜひそのまま使って練習してみてください。

まとめ

ロストが環境の中心になった1月大会でしたが、このあと環境はどう進んでいくのか楽しみです。

今回は遅くなってしまって申し訳ありませんでした!
今後も大会のたびに、レポートを上げていきたいと思います!
これからもプレイヤーの皆様に喜んでもらえる大会を作れるようがんばっていきます!

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