True Fairyレース回顧録 ~ヴァイナリースタッドステークス編~

自分の頭の整理も兼ねて。
初心者 + オーストラリアのコースの高低不明なので多分間違っている。

のRace 7の映像と自分で録画していた実際のLive。
コース形態は以下を参照。

時間はPunter's Intelligenceを参照してます。

レース展開

スタート~道中の仕掛けどころ(残り800m)まで

まずスタートからKimochi、Queen of Dragons、Tutta La Vitaが前に出ます。

出遅れしないことを祈ってましたが、スタート自体はうまく出ました。初勝利以降は特に出遅れてなさそうなので克服したかな?
ただ行き足はほんの少し遅くて他馬を交わすスピードはありません。
内にいるZardoziと争うことせず下げて後ろに回ってから内側の横に。割といつものポジションですね。

200m位で大体の隊列が決まり、残り800m地点までこのままスローペースで進みます。
1200m時点で先頭のKimochiが1:18:02なのですが、同日3歳牡セン馬限定G2の1:14:82、次点で1:15:31。去年のヴァイナリーステークスが1:17:26なので遅めです。
もともと3歳中距離だとよくあるらしいのですが、+で少頭数逃げ馬不在等色んなことが噛み合った結果、更にスローペースになったのかと。

800m~400m直線まで

800m近くでTutta La Vitaがペースを上げて外を回しながら先頭を取りに行きます。それに反応して他馬もペースを上げます。
が、ここでTrue Fairyは反応が遅れる形ですね。実際800の時点ではZardoziの横、Mare Of Mt Bullerの前でしたが、直線手前ではZardoziの後ろ、Mare Of Mt Bullerの横やや後ろになります。

1200と1400のタイムを去年と比較すると早仕掛けだったようで
去年の先頭馬(ともに1番手)が1:17:26 -1:29:52
去年の1着馬(ともに3番手)が1:17:56-1:29:84
Kimochiが1:18:02 -1:19:92
Tutta La Vita(3番手から1番手)が1:18:35-1:29:80
と1400時点で開いていた1秒をだいぶ縮めています。

去年
今年

去年と今年からの推測ですが、600m辺りで仕掛けるのが一般的だったのではないかと。で、加速したかったものの少々遅れてTrue Fairyが加速したのは500m辺り。実際500m~400mはMare of Mt Bullerと差が開いてなさそうでコーナーのスピード自体が足りないわけではなさそう。
益田Jもコーナー手前からの加速についていけなかったという話は600mの話だったかなと思ってます。(800mだとコーナーの手前?って感じしますし)

直線からゴールまで

最後の直線。正直、ここから差して勝つのがTrue Fairyのよくあるパターンなので期待したのですが、道中スローペースだったのもあり他馬との差が埋まらず8着に。

全体的にはOrchestralとZardoziが強く追い込んで1着3着取ったのと、Kimochiがスタミナ切れで最後方に行った以外は特に大きく動いてません。

True Fairyに関しては Mare Of Mt Buller、Piplupよりやや遅いのは確かです。
ただ、400-200の速度に少し差がありますが、200-100は変わってなさそうなのでもっといけたはず。
100m辺りでKimochiの方に走って行き、交わした辺りで減速してるっぽいのがやや気になる…。なんか変な癖がついてないかが不安。
もしくは他馬より坂が苦手か。高低差わからないですが、傾斜2度の坂が200m-0mの間に坂ありそうなので。

良かった点

スタートが思ったより悪くない

ここ3戦ゲートの出遅れはないです。他馬を交わしてポジション取りに行くのは出来ない(しない?)ですが、一人遅れたということもないはずです。
最初の200mのタイムが遅いのに関してはZardoziの後ろを回ってウチを撮りに行った地点と被っているというのもありそうかな?
ポジション的に後方になったのは本当に枠順の関係だと思ってます。

前行った2頭は3枠5枠(この2頭は前目の競馬をする馬) -> 4枠(多分間に挟まれて最初に前目についた) -> 1枠2枠-> 6枠7枠 -> 8枠9枠になってます。
なので最初の3頭以降はゲートの枠の差で最初の方の順位が決まっただけじゃないかなと。

なんで、最内枠であるOur Gold Hopeと入れ替わってたら5着争いに参戦できていた可能性はあるんですよね。(Ture Fiaryが1.5馬身縮まり、Our Gold Hopeに1.5馬身加算したら、Marginが0.5馬身も離れなくなる)ただし、これは前述した変な癖ついていそうな関係で無理かもしれませんが。

スロー展開なら2000mのG1でもついていける

同日の3歳牡馬セン馬限定2000mG2の勝ち時計は2:02:48
先頭が1200mで1:14:82(12着)、1400mで1:26:99(12着)。上がり最速3Fは34.15(3着)
勝ち馬が1200mで1:16:00、1400mで1:28:04。上がり3Fは34.43。
、1~5着のうち4着以外は600m時点で全て1着馬より後方だったため、差しが決まっている展開です。(4着馬のみ600m時点で前から2頭目)

ヴァイナリースタッドは勝ち時計2:03.65。
先頭が1200mで1:18:02(Kimochi)、1400mで1:29:80(Tutta La Vita)。上がり最速3Fは33.36(Zardozi)
勝ち馬が1200mで1:18:58、1400mで1:30:23。上がり3Fは33.42。
True Fairyが1200mで1:18:81、1400mで1:30:66。上がり3Fは34.17。

G2に比べて600m時点では(こちらは9頭ですが)先頭からの長さも半分くらいになっています。

足りなかった点

末脚

(Kimochiを除き)最速とは言わんでももう少し早くあって欲しかった。前目の競馬をするQueen Of Dragonsより遅いんですよね。上がり3F、400-200mと200-0mは最遅です。600-400はやや早いんですけどね。

いや、まぁG1級でほぼ全員が末脚勝負してる中でくらいつけているのは良い方なんですが。カントリーでは末脚だけでも勝負に持ち込めていたのが難しくなったなぁと。
まぁ、今回ほぼほぼ全頭が末脚勝負をする馬だったのでOrchestral、Zardoziと比べたら流石に微妙(この2頭は上がり6F33.5を切る)なんですが、上がり3Fに関しては仕掛るタイミングが遅れたことと、最後の謎の行動がなければ先行馬のタイムは上回れそうです。

あまり信用できるかは知らんのですが、Puntersによると末脚が一番強い予想出されていたのでSoft6ならくらいつけた可能性もあるのかな?

変な癖?

今回200m位まではそんなに差がありません。データとは違いますが、映像見た限りでは、Piplupとはクビ差で勝っているくらい。データ的には0.01秒勝っている。
で、200mから何故か内側のKimochiの方に走って行き、100mくらいで横につきます。この時点でややPiplupに負ける。ただクビ差位に見える。
が、最終的には約2馬身。最後にKimochiをかわして緩んだ?
400-200と200-0をPiplupと比べた場合0.22と027差なので特にそんなことはなさそうなようなよく分からない。
で、Graftonの前走レースでも似たようなことをやっていたんですよね。右前に走って他馬の横について交わす。
自分は映像で手前替えとか見極められないし、ここら辺よくわかってないですが、右鞭を受けながら右側に走っていくのも変だそうで。

今まで大外多かったし、右斜め前にいるやつを抜かすのがレースと勘違いしてないかな…大丈夫かな…

どうしようもない点

枠順

多分、タイム的に最内枠と1.5馬身位の差があるんじゃないかと思っていて。
というのも、1000m以降はOur Gold HopeよりもPiplupやMare Of Mt Bullerのが早いんですよね。(800-600のみOur Gold Hopeのがやや早いのですが、多分前のほうにいた分、Tutta La Vitaの仕掛けに反応しやすかった分かな?)
これ逆だったら5着争いを混戦には出来たかなぁ。

馬場

距離とか条件も違うのでなんとも言えないんですが、Soft6の場合4戦1着3回2着1回なんですよね。Heavy8は3着。Goodは4着と5着。なので、他馬よりSoft位だと有利に働く可能性があります。

実際リアルスティール産駒としてはダート馬出してますし、足元ごつくなるとか言われてますし、芝の重馬場適性があるらしい(種牡馬時点より)。

中條調教師もオークスが雨ならOrchestralに勝つチャンスあるんじゃないかな?と考えているっぽいです。
まぁ、Orchestralが重馬場得意か?とか不明ですし、実際どうなのかわからないですけどね。個人的には何かOrchestral側にミスがない限り無理じゃないかなぁ。2400mが本来の適正距離っぽいんですよね。(2000mにするのが大変だった的な記事があったはず)(記事読み直したら勘違いしてました)

感想

調教師の初G1、ジョッキーの初G1、True Fairyに至っては初G1どころか、初遠征、初メトロ、初2000、初観客多いと初めてだらけでした。
正直、道中ついていけず大差があくことも想定していましたので、7馬身差なのは良くやったほうかと。距離的性の壁とはいえG2馬のKimochiには勝ってますしね。
OrchestralはNZダービーを3.8馬身、G2の2100mを4馬身で勝ってますし。Zardoziから6馬身以内もオークスの前走G2なら5着、オークスなら3着です。まぁ、レース展開的に今回差が開かなかった可能性もありますけど。

スタートが出れるようになった点、ついていける点は成長しているんじゃないかな。
去年のヴァイナリーステークスと比べるとTop Speedは最速の次ですし、上がり3Fは最速とタイ。タイム的にも4着くらいと争った上での13頭9着とかにはなってそうです。頭数とか違うので比べれるものではないですが今年レベル高かった可能性ありますね。1頭はNZダービー勝ってて、1頭はダービーに出るので。

True Fairyは馬の力としても経験値としてもほんの少し劣ったという感じでしょうか。True Fairyに上がりはもう少し出して欲しかった気もしますし、PiplupやMare Of Mt Bullerには勝って欲しかったです。この2頭もデビュー遅く、メトロの経験値や距離の経験値が少し上なだけなので。枠も外側にいますし。
後はなんか走りとして変な時があるような?という感じですね。力はあるものの今のTrue Fairyに出来る100点の走りかというとうーんという感じ。
ここら辺は今後の成長に期待です。ジョッキーも完成は半年以上先と言ってますし、もともと晩成型で間に合わせるための調教はしないと明言してたはずなので。

力負けしていても大きく負けているわけではなく、今回に関しては外目の枠に展開的に向いてなかったのもあるかなと
内枠で展開的に向いたら勝てたのかというと微妙ですけどね。Orchestral、Zardoziは強くて、Tutta La Vitaは上手い競馬されていたので。とはいえ5着争いに絡める可能性はあったんじゃないかな。

現状では難しくても将来的にメトロリステッドや重賞での勝ち、いずれはG1も…と期待してしまいます。


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