カルチャーというものを真剣に考えてみた

最近パーソンリンクでは経営改革を行っており、その一環として「カルチャー」について深く考える機会がありました。
これまでクレドや行動指針は作成してきましたがあまり「カルチャー」に対して真剣に考えたことがなかったので考えたことをメモがてら記事にします。

カルチャーとは良い雰囲気やノリを生み出し続ける仕組み

「カルチャー」とは何かと聞かれれば、以前の僕だったら漠然と会社の「雰囲気」や「ノリ」を思い浮かべていました。
しかし、今回の取り組みを通じて、僕はカルチャーを「良い雰囲気やノリを生み出し続ける仕組み」と定義づけました。

パーソンリンクは設立から13年が経過し、時期によって様々な「雰囲気」がありました。
設立初期は社員全員一緒に住んでて毎晩夜中の3時とかまで全員で技術の勉強をしたり、自社サービスを開発したり、しかも全員めちゃめちゃ給料が低くい、それなのになんか楽しい。みたいな雰囲気がありました。
その後は組織化し会社の規模拡大とともに社員数やお客さんの数が増える楽しさを感じることもあったりと。
そんな感じでその時期ごとに良いノリとか雰囲気がありました。

ただ、課題と感じていたのが、いくら良い雰囲気やノリが出来上がっても2年周期くらいでカルチャーがリセットされる感覚がありました。
会社のフェーズだったり、その時のメンバーや業界状況などに左右されるもので、「社員全員一緒に住んでて毎晩夜中の3時まで」って20代前半中心の頃しか無理だったなとも思います。
成長の過程でスクラップアンドビルドは当然だし、その時の会社の状況で自然に出来上がる「カルチャー」もそれはそれで好きなのですが、さすがに設立して13年も経っているのでもう少し「積み上げ」が欲しいなと思うようになりました。
ということで「積み上げ」を生みだすために「良い雰囲気やノリを生み出し続ける仕組み」と定義しました。

パーソンリンクのカルチャーの具体的な取り組み

この新たな定義に基づいて、以下のような取り組みをカルチャーに組み込んでいます。

  • 長期的な経営を前提とすること

  • 個々の社員が光り輝ける組織の構築

  • チームワークを重視し、単独よりも高い成果が出るようにする

  • 競争する領域を明確にし、限定する

これらはアンチパターンを回避した結果出来上がったことです。
以下にかいつまんで説明をします。

長期経営を前提とする

短期目線というアンチパターンの回避です。
収益や理想の会社像などを短期間で目指そうとするとできることが狭まり、ありきたりなつまらないことしかできなくなると考えました。

長期で考えれば、普通の人がチャレンジしないようなことや、短期で考えたらどう考えても収益が上がらないようなことができて楽しいと思います。
僕は35歳なので、そんなに若くもなく、でも先も長いので、「長期経営」という土俵では一番有利な年齢なんじゃないかなと思っています。

個人が輝ける組織にする

今は個人でもいろんなことにチャンレンジできて輝ける時代なので、社長だけが輝いているような会社はそういう優秀な人に見限られると思ったのが第一です。
なので、やはりこれもアンチパターンからです。
これまでの一般的な会社員というのは年功序列で、報酬が低かったり、一生労働階級が確定していたりしましたが、この辺を自然の摂理に沿ったハードルを越えられれば取っ払えるような仕組みにしています。

チームワークによって単独よりも成果が出やすくなる

一人で輝こうと思えば輝ける時代にわざわざチームを組むわけなので、単純なチームであることのメリットが必要です。
パーソンリンクはまだまだ規模は小さい会社ですが、いくつかのグループ企業があって、それぞれで助け合いながら発展させています。
この助け合いの仕組みをより強化していくことが、チームワークだからこその意味が出るようになります。
僕は「会社はプラットフォーム」とよく言っているのですが、ユーチューバーとユーチューブ、iphoneアプリ開発者とアップルみたいな感じをイメージしています。

競争する箇所を限定的にする

売上とか利益とか時価総額とか、どの企業も目指しているようなところで競争して一位をとるのはすごく難しいです。
僕は昔から勉強でもスポーツでもクラスで一番とかは取ったことがないのですが、部活で地元の5チームしか出ていない大会で優勝したりとかはあります。
このレベルの競争力で勝ってくためには、競争する箇所を限定的にするのが良いと思います。
例えば、〇〇業界で一位とかじゃなく、目の前のお客様にとって一位であることを目指すとか、この人にとって一番働きやすい会社とか、そういう限定的な競争をするようにしています。

まとめ

以上、パーソンリンクのカルチャーについての取り組みとその考え方についてご紹介しました。
このようなカルチャーに興味を持っていただけた方は、ぜひお問い合わせください。

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