「囲い力」から「受注力」へ

現在、僕たちの会社では新しい方針を策定中です。
その中で特に重要視しているのが、「囲い力」から「受注力」へのシフトです。
このブログではその転換についてお話しします。

「囲い力」とは

エンジニアを扱っている会社の多くは、一部を除いて基本的に「エンジニアを囲っておきたい」と考えています。
特にSESなどの請負開発を行っている会社では、人材が会社の資本の中心になっているため、「どうすれば囲えるだろうか」という問題が経営戦略のメインになっています。
「囲う」といっても、別に強制労働をさせているわけではなく、「より良い環境を作って長く働いてもらう」ことが基本であり、逆に安定志向の人から見れば「大事に囲ってもらっている」ということなので、僕も社会悪だとは決して思っていません。

「囲い力」の限界

しかし、パーソンリンクの長期的な経営を考えた時に、この「囲い力」に依存した戦略だけでは市場競争に勝ち残ることは難しいと感じています。
市場を見渡せば技術レベルの要求が高まり、ビジネスの範囲が広がる中で求められるスキルも多岐にわたります。
一方で、自ら責任を持ち、高い意識を持って仕事をする優秀な人材が増えています。
そういった人材は通常、囲われることを好まず、独立することが多いです。
結果として、囲われても構わないと考える人材だけが残りがちになり、長期的な市場競争に勝ちづらくなります。

「受注力」への転換

そこでパーソンリンクでは、人材を囲う戦略から脱却し、クライアントにどのように価値を提供するかに焦点を当てる方針に転換しました。
パーソンリンクは技術力によって「受注」が成立し、その満足度が高ければさらなる「受注」を得られるという仕組みでやっています。
この「受注力」を高めることが、企業としての価値をより直接的に高める方法です。

受注力を核とした持続可能な発展

パーソンリンクでは「エンジニアの楽園を作る」という企業理念のもと、エンジニアが自らの意志で道を切り開く環境を目指しています。
これにより、クライアントの期待を超えるサービスを提供し、持続可能なビジネスの未来を創出していくことを信じています。
「受注力」の追求によって、ただ仕事を獲得するだけでなく、クライアントとの信頼関係を深め、さらなるビジネス拡大を実現します。

この新しい戦略により、業界に新たな風を吹き込むことを目指しており、受注力を中心に持続可能なビジネスモデルの構築を進めています。

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