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コロ

24歳の私が42歳になるまで、ずっといつも一緒にいてくれたコロ。

今年の夏、晴れの夕暮れの少し前にコロは旅立っていった。
せめて、せめて安らかに眠るようにと願っていたのに、せめてそれだけは必ずと思って看病していたのに、最愛のコロの最期は、突然で、願いとはまったく逆のものだった。

最期の時、私は病院に電話を必死に掛けていて、コロのそばを離れてしまった。

電話をしながら必死にメモをとっていた。コロを助けたくて。
私は最期、コロのことを見ていてやれなかった。
母が叫ぶように私を呼んで、顔を上げた私は苦しみながら息絶えたコロの姿を見た。

あの時のことを思い出すと、まだ体を頭から足まで深く鋭いものにえぐられる感覚に襲われて、うまく呼吸できなくなる。

涙が止まらなくなる。

今、泣きながらこの文章を書いている。

でも、なぜか、今書いたほうがいいような気がした。
なぜかな。

今日は12月28日。
もうすぐコロがいない新しい年が明ける。
それが怖いからかもしれない。
だから、心が痛くてもコロを感じたくて、書いているのかもしれない。

この涙が虹の橋にいるコロの足元に咲く花になりますように。






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