性格と選曲 [相手を理解してモメないように]
選曲はバンドにおける揉め事の1つ。人数が増えれば増えるほどそりゃ揉める。ビッグバンドとかレベルも楽器も違うのに人数多いんだからそりゃ大変だよ。全員一致なんてありえないし。
でも、全員がいい演奏をしたいことには変わりない。ということで、相手のことを理解してあげれば選曲もスムーズになるのではないかという事です。
まずは2種類の代表的な選び方です。
1:難しくてもいいのでカッコいい曲をやりたい
2:簡単な曲をカッコよくやりたい
ほとんどがこの2種類に別れます。
1は「失敗してもいいから派手な曲をやりたい」「練習すればきっとなんとかなる」「難しい曲をやれば上達にもつながる」ということで、聞いていてカッコいい曲を選曲するパターンです。
2は「失敗するのは嫌なので出来ることをちゃんと聞かせたい」「今ある力で最大限の効果を出したい」ということで、難易度の低い曲で確実に演奏できる曲を選ぶパターンです。
さて、あなたはどっち?(ちなみに自分は2タイプです)
1、2のどちらも間違っていないです。両方とも正しい意見だと思います。
同じタイプ同士だと意見は合います。そして1のタイプと2のタイプの両方がいると選曲でモメるんですよ。
これが性格なんです。正直交わることはないと思います。だからお互いの譲歩ってのが必要になると思います。
でも、同じタイプ同士だと意見は合うけど、客観的に見てどうなの?って感じになりがちです。やっぱ1と2の両方のタイプがいなきゃ面白いステージにはならないんですよ。
ということで、2つのタイプの理解が必要です。
「難しくてもいいのでカッコいい曲をやりたい」のメリット・デメリット
失敗しても恐れないくらいのメンタルを持っている人がこのタイプです。
やはりメリットは引っ張ってくれるモチベーションです。
カッコいい曲をやるためには努力が必要です。挑戦して、精一杯やる。とりあえず頑張れるだけ頑張る。自然と練習にも力が入るし、やればやるだけ上達もします。やりたいって言うからグイグイ引っ張ってくれる。すごく頼もしいです。
デメリットとしては心が折れた時。
曲と実力・技術が伴わなかった時に、本番直前で起こります。頑張ったけど、結局全然できなかった時です。
結局ダメじゃんという嫌な雰囲気になったりします。こうなったら悪循環突入です…。
「簡単な曲をカッコよくやりたい」のメリット・デメリット
安全に、確実に。自分の実力内で最大限の力を存分に発揮できて、それで演奏が良ければいいよねというタイプです。
メリットは失敗しないし、曲数を増やすことが出来ることです。難易度の高い曲は1曲で練習時間の殆どを持っていかれるので。
出来る曲のなかでもリズムを合わせたり、音色をちゃんと考えながら演奏したりと、演奏にゴールはないので、追求したいんですよね。ま、失敗を人に見せたくないってのが1番だと思いますが。
デメリットはどれも同じ曲に聞こえることかな。
結局自分の得意分野に持っていきたくなるんですよ。得意分野なんてそんなに広くなるわけがないので、結局同じような演奏ばかり(退屈)になったりするんですよね。
安全なことばかりやってないで、自分の演奏を広げないといけないんですけど。
隠れた存在のもう1種類
これらの2種類にもう1種類いるんですよね、厄介なのが。それが「3:どっちでもいいよ」。
言われたらやる。みんながやろうと言ったらやる。
やめて。ちゃんと意思表示して。心の中で誰にも言わずに決めて、飽きたから辞めるとか止めて。
どういう選曲がいいかというと
「出来たらカッコいい!」はやっぱ必要なんです。華があるから。でもその分、危険なんです。全員がモチベーション高くないといけないし。
でも、「出来たらカッコいい!」は失敗の繰り返しです。出来ないが続くと不安に駆られます。だから成功体験も必要だし、自分はちゃんと出来るところを見せたいというのもあるので、「出来る曲」も必要なんです。
ということで、どういう選曲がいいかというと個人的には「かっこいい曲:2割、簡単な曲:8割」くらいかなと思ってます。
難しすぎると心折れちゃうので、多いとダメなんですよ。限られた時間の中で練習しているわけなんで。
簡単な曲をやりたい人も1~2曲なら頑張れるんですよ。たくさんは無理。
だからお互いに譲歩できるラインが「かっこいい曲:2割、簡単な曲:8割」というところです。
楽器によって分かれるタイプ
1タイプってギターやトランペットが多いんですよね。2タイプはサックスが多いなー。3タイプは低音域楽器。
決めつけちゃいけないんですけど、楽器によってこういう傾向って話ですから。
とりあえず、お互いをちゃんと分かって、「こういう選曲をしたい」という意図がお互いに分かってあげるといいなと思っています。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?