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ストレスのかかる練習こそ大事なんだけど…。

ストレスのかかる練習とストレスのかからない練習

カッコよく演奏できるように練習する。もちろんすごく大事です。その練習内容についてもう少し考えてみると、以下のように分かれると思います。

①出来ることを定着させるための練習。
②出来ないことを出来るようにする練習。

②って大事ですね。出来ないことを出来るようにするんだから。

出来ないってストレスかかるんです。だから時間もかかるし、根気もいる。頑張らなきゃいけないんだから。

でも、この②をもう少し考えてみると、、、

「出来ないと思っていることを出来るようにする」ってそんなにストレスかからないんですよ

「出来なくて当然」と思っているんだから。だから意外と頑張れる。目標に向かって進んでいるんだから、出来なくても結構穏やかなもんです。

それに対し、ストレスMAXになるヤバいのがいます。

それが「出来ていると思っていたけど、実は全然出来ていなかった」という内容です。

自分に幻滅するというか、なんでコレくらいのことも出来ないんだ?って感じでストレスを感じます。

「出来ていると思っていたけど、実は全然出来ていなかった」こそ大事な練習

得意なことばかりやっても伸びないんです。限界があります。だから弱点克服の内容も必要なんですけど、「出来ないと思っている事を出来るようにする」の方になってしまいます。もちろん出来ないこともたくさんあるんだから。

でも、「ストレスがかかる=弱点」です。だから弱点克服のメニューにいいんです。だから「出来ていると思ってたけど、実は全然出来ていなかった」という内容はすごく重要なんです。

しかしこれの厄介なところが、出来ていると思っているから自分で気づかないって事。

そりゃそうです。出来ていると思っているんだから。

だから気づく方法は「他人から指摘される」「録音を聞き返して自分で気づく」しかないんです。

結構他人から自分の弱点を指摘されると辛いんですよね。だから余計出来ていないとは思いたくないし。仲間内だと言いづらいところもあるし。

だから誰かに師事するって大事なんですよ。

音楽教室で自分では出来ていると思っていても先生から「まだもう少しですね」とか言われたことありません?

それって「弱点に気づいてくれー」と思って言ってること多いですよ。

自分で気づくしか克服方法はない

ストレスMAX練習って言い換えれば、「気づいているけど目をつむっていること」とも言えます。

「他人からの指摘」と「聞き返し」のダブルでこの目をつむっていることに向き合い始める事が出来ます。

自分で「こんなことも出来ていないんだ。ガッカリだ。」と思うんですよ。これでストレスMAXの完成です。

でも、諦めないで!!!!

気づいたらそれが上手くなるって事だから!!!気づいたらそのストレスは少しずつ解消していくだけだから。

出来ていると思っていた事が実は出来ていなかったと気付けることは本当に大事だから。出来ていない現実を受け入れた時点で勝ちです

その出来ていない現実を受け入れて、向き合っている人が上手い人です。上手い人でもその現実が完璧に出来ている人はいませんよ。完璧に近づけようと努力している人の事ですから。

「うるせーよ!」と思っても、ちゃんと向き合える人だけ到達出来る世界です。気づいたらあとは一歩ずつ着実に進んでいくだけです。

練習メニューとして配分

このストレスMAX練習はやりすぎると心が折れるので、ほどほどに。だからストレス解消練習(好きなことやっちゃえ!)と、出来ないこと練習(ひたすら反復練習)と、ストレスMAX練習(自分の弱点)のバランスが必要です。

ちなみに、ストレスMAX練習って下記のようなやつ。もちろん人によってはストレスに感じない場合もあると思います。

・「正確に」読譜
・「正確に」リズムトレーニング
・「正確に」採譜(耳コピ)
・「正確に」ソルフェージュ
・「正確に」スケール練習、アルペジオ練習

「正確に」がキーワードですね。ちなみに、「正確に」って思っている以上にシビアで容赦ないですよ。

どうして必要なのか?

ストレスMAX練習って音楽を自分一人で楽しむ場合は要らないです。自分が楽しむことを優先すればいいんだから。

でも、上手くなりたい、上手くなって誰かと一緒に演奏したい、聞かせたいとかそういう思いがあるのならばやった方がいいです。

やっぱ楽器を使って「音楽語」で会話するんですよ。自分の言いたいことしか言わないやつと会話したくないじゃないですか。ちゃんと音楽語で会話をするためには自分自身の楽器力だけじゃなくて、音楽力をあげなきゃいけないです。

そのための練習だと思ってもらえればと思います。

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