個人的Kirk Whalum名盤
カーク・ウェイラム、歌心あるテナーが魅力的なプレイヤーで、あの音とフレーズは唯一無二です。
カイルベルスの黒いサックス、ガーデラのマウスピースから出てくる音はもうグッとくるし、フラジオの音の使い方とか大好きなんですよね。
今は本体がP. MauriatでマウスピースはJody Jazzで、今のカーク・ウェイラムも好きだけど、やっぱカイルベルス時代の印象が強いんだよね。
そして、カーク・ウェイラムと言えば、もうホイットニー。映画ボディーガードの主題曲でもあるI Will Always Love You。この2:00位から始まるソロなんて鳥肌モンですよ。この曲をボーカルが「やろう!」って言ったときは地獄です。もうこのソロの印象が強すぎて、どう頑張ってもソロがカッコよくなんないんですよ。自分の実力不足ですが…。
歌モノのカーク・ウェイラムなんて参考にしたいけど、カッコよすぎだし、アルトじゃ音も細くて参考にならないから、逆に寄せない方がいいんですよね。シンプルなフレーズと音はマネ出来ないです。
さて、そんなカーク・ウェイラムの個人的名盤
1:Roundtrip
カークウェイラムはコロンビア→ワーナー→ランデブーとレーベルを移籍して行っているけど、個人的にはランデブーが一番好き。やっぱデイヴ・コーズが主宰するレーベルですよ。いいアルバムの宝庫!
2005年からレーベルがランデブーに移った第2弾。ランデブー時代はどのアルバムも好き。babyfaceの曲をカバーした第1弾もカッコよく、すごくいいんだけど、やっぱカバーアルバムよりオリジナルだよね。って事で、第2弾のこれ。ランデブー時代はどれも好きだけど。
曲がいいんです。
全曲気持ちよくグルーヴするし、何よりも音のバランスがすごくいい。低音もクリアだし、そのバッキングに合わせたサックスの音量とすべて素晴らしい。大好きなアルバム。
2:In This Life
初期はコロンビアから出てるんだけど、この頃も好き。その中でも1995年にコロンビアから出た最後のこのアルバム。
全編というかほぼ歌もの。サックスプレイヤーのアルバムなのに歌もの。しかもほぼバラード。男性、女性ボーカルのあまーい歌声で、それに絡みつくしっとり歌い上げるサックス。ま、眠くなると言われればそれまでなんだけど、このシンプルながらも深ーい音作りはやっぱカークウェイラムならではと思う。
歌うサックスってこういうことだよなーと思うアルバム。
3:Groovin'
あまりワーナーから出てた時代はそこまで好きじゃない(悪いってわけじゃなくて他に比べて好きじゃない)んだけど、このbwb名義から出たアルバムは好き。
カーク・ウェイラムのソロじゃなくてbwb。リック・ブラウン(tp)、ノーマン・ブラウン(gt)との共作で、頭文字とってbwbですね。これは生のグルーヴがまた気持ちいい。
カーク・ウェイラムのソロを聞け!って感じじゃないけど、バンドサウンドに溶け込み、スムーズにグルーヴするところがカッコいい!
番外編:カジノライツ'99
ラリー・カールトンのアルバムではカーク・ウェイラムがよく参加していて、特にカールトンの80年代末〜90年代になるので、GRP時代のアルバムにはよく参加している。ちょうどカークウェイラムがコロンビアの時代になるのかな。カークウェイラムのソロがカッコいい。
そのカーク・ウェイラムとラリー・カールトンが一緒にやっているのがモントルー・ジャズ・フェスティバルのライブ・アルバム、「カジノライツ'99」。このライブアルバムも発売されているけど、カッコいいんだよね。
他にもカークウェイラムならゴスペルのライブ映像もカッコいいけど、個人的にはスムーズジャズとしてのカークウェイラムが好きなのでした。
ってか、熊蜂の飛行とか、すげーテクニカルな練習してる映像とかあったりするけど、ライブではシンプルに歌い上げる。うーん、参考になります。
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