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音の練習は高音域と低音域の割合を考えて

音を良くするためにはロングトーンや倍音など、音の練習について行いますが、この「音の練習」って結構気を使うんですよ。

そりゃ全ての音が有無を言わさないキレイな音が出ればいいんですが、それは無理かも。

ということで、まずは自己分析から。

自分の持ち点が10あるとして、高音域と低音域で音の練習ってどういう割合でやってます?

低い音が出ないから低音域重点?高音域がしっかり出るように高音域から?低音域から高音域まで全部の音?

自分は高音域:6~7、低音域:3~4が理想だと思っています。

高音域の練習すれば高音域に割合が増えるけど、低音域は逆に減ります。その逆で、低音域の練習すれば高音域が減ります。

「低音域+10、高音域+10伸ばす」ってありえない。高音域と低音域って吹き方違うんだから。全部を求めるんじゃなくて、どっちか増えればどっちか減る。その割合で考えて音の練習した方がいいんですよね。

じゃ、なんで低音域減らしてるかといえば、低音域の方が大きく聞こえるから。

この図って遮音性能と音量の相関図なんだけど、音量が同じでも1オクターブ違うと1.5倍位の遮音に差があるよってやつです。

つまり、高音域と低音域で同じように吹くと約1.5倍違って聞こえるんだよね。だからサックスの場合は息で調整しないといけない。

それをコントロール出来るようにするために高音域:6~7、低音域:3~4で練習するべきじゃないかというお話しです。

さて、実際に音練習を聞いてみると低音域寄りが多いんですよね。

例えばスケール吹いていて低音域が裏返るからやり直す。全般的かと思いきや、これやり直す=低音域増えるって事で低音域に寄っちゃいます。止めずに吹けばいいのに。

倍音もそのような感じで、高音域が一発で出ないから吹き直す。これも低音域出てるんで、低音域よりなんですよ。

どうすれば高音域寄りになるかといえば、練習量を考えるだけの他にも、簡単な方法が音量差を付けること。同じ音量にせず、高音域と低音域で差をつけるだけでも十分。

いい音を常に出すような練習ではなく、高音域を効果的に聞かせるためにはって考えてみると音色って育つもんです。

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