Axie Infinityについて
こんにちは、Fuel Hashのインターン生です！
第二回勉強会レポート第一弾（後編）ということで、前回に引き続き、Play to earn モデルの最たる例といえるAxie Infinityについて解説していきます。
以下のページなどがわかりやすく、参考になりました。
Axie Infinity とは
2019年12月にリリースされたPlay to earnの代表的プロジェクトのことです。最も人気のあるDApps(decentralized application、ブロックチェーンを用いたサービス・アプリのこと）の一つで、関連トークンの高騰による大きな収益性が話題になりました。Ethereumで最もユーザー数が多く、ユーザーの四割がフィリピン人となっています。賃金が低い国の人がゲームで稼いで生活(平均月収を超えることも)していることも大きな特徴です。
規模感としては、2021年10月時点で170万人の利用者がおり、ゲームキャラクターなどのNFTの累積取引額は約2000億円に上ります。
Axie Infinityの時価総額は以下のグラフのように推移しており、11月19日(金)14時時点では$8,266,114,935となっています。
具体的なゲーム内容について
ゲーム内容としては、「Axie」というモンスターを集めて対戦・繁殖・育成・取引を行うもので、Play to earnの特徴通り、キャラクターがNFT化されておりゲーム内でトークンを稼ぐこともできます。
（↓Axieは可愛い系のビジュアルで、ポケモンから着想したらしいです）
さて、Play to earnの中身ですが、Axie Infinityにおける具体的な稼ぎ方としては、
まずゲームをプレイ
→プレイ結果によりSLP（Smooth Love Portion）やAXSなどのトークンが配布→獲得したトークンをどこかの取引所で売却
→売却時に得た仮想通貨を取引所で現金に
というシンプルなものです。
ここで出てきたトークンSLP・AXSについて解説します。
SLP：Smooth Love Potionの略で、Axie Infinityのゲーム内仮想通貨のこと。クエストをクリアしたり、対戦モードで勝利することで入手できます。誰でも簡単に入手できるので価格も下落傾向です。↓
AXS：Axie Infinityのガバナンストークンです。SLPに比べて限定的に配布されます。具体的には対人対戦でのランク上位に付与され、そもそも勝つこと・入手が難しいです。
AXSは人気ゲームのガバナンストークンということもあり、急激に高騰しています↓
ガバナンストークン・・・新しい機能の開発やプロジェクトの運用に関しての決定に影響を与えることができる投票機能が付与されているトークン。 利用する企業やユーザー、トランザクションの増加によってトークンの価値は一般的に向上する。
Axie Infinityの特徴として、初期費用が高額であることが挙げられます。始めるにあったりAxieを三匹揃える必要があり、15万円をこえるほどです...
しかし先ほどユーザーの四割はフィリピン人だと書きました。
なぜ賃金の低いフィリピンなどの新興国で人気なのでしょうか？
これを解く鍵となるのがスカラシップの存在です。
（スカラシップについては以下を参考にしました。）
スカラシップ...簡単に言えばAxieのレンタル制度のことです。Axieの所有者がユーザーにAxieを提供して、ユーザーが稼いだ収益をシェアします。（所有者はAxieを購入すれば、不労所得が得られるという構図です。）
これにより、賃金の低い国のユーザーでも簡単にゲームにアクセスしてplay to earnできるようになっています！
DeFiの要素！？
さらに、Axie Infinityにおいて、AXSトークンをステーキングしたユーザーは新規発行のAXSトークンを報酬として受け取れます。つまり、長期的にはステークホルダーがプレイヤー中心になるような設計になっています。
ステーキングしてプロダクトにコミットしたユーザーにガバナンストークンが配布されるという構図が、DeFiプロダクトの流動性マイニングに似ています。
DeFiの流動性マイニングでは、分散型取引所や貸借市場で、初期の流動性を呼び込むために流動性を提供したユーザーにガバナンストークンを報酬として与え、そのトークンは将来的に議決権や配当を得るトークンになります。
このDeFiでの取り組みは他のプロジェクトでもみられましたが、それをゲームで実現しようとしているのがAxie InfinityであるとHashhub Researchのレポートは締めくくっていました。
Hashhubさんのレポートはいつも参考にさせていただいてます！
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最後に
Axie Infinityについて調べていくうちに、単なるゲームだけではなく、DeFiの要素を含んでいるということを知ることができて良かったです。
興味を持っていただけた方はぜひ実際にプレイあるいはAxie提供者となって資産を増やしてみてはいかがでしょうか？
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