脅威を機会に変える

ピンチをチャンスにかえる,などという言葉をみかけます。

なんともきれい事のような言葉だなぁと思う一方,それができたらなんてドラマティックなんだろうと思います。なので,まじめにそれって一体どうすることなのだろうと考えてみたいと思います。

これを考えるきっかけとなったのは現在勉強中のこの本の一節からです。キーワードは「機会」と「脅威」です。

たとえば,ある企業や事業にとって一見脅威であったとしても見方をかえれば機会となることは往々にしてあります。

週刊少年ジャンプは創刊時,著名な漫画家を抱える他の漫画雑誌に比較して圧倒的に劣勢でした。しかし逆にそれを逆手にとって(あるいは仕方なくか),新進気鋭の若手を活用しました。そしてファン投票など様々な読者心をくすぐるしかけを駆使して,週間少年ジャンプは飽和する漫画市場に躍り出たのです。

これはとても勇気のもらえる事例です。どのような業態においてもその道ですでにしっかり根をはっているライバルはいるものですが,戦う方法はあることを示す好事例です。

会社単位でなくても個人レベルでも同じアナロジーは使えるかもしれません。たとえばキャリアチェンジしたてでその業界に入ってまだまだ浅く,まわりにはベテランばかりという状況を思い浮かべてみます(自分がそんな感じです)。そして,そういう人たちと張り合って仕事しなければならない時があるわけです。そのために,真っ向勝負するために,専門書を手にとり勉強してみるもちんぷんかんぷん。そして,そもそも専門書は高くてなかなか手が出せないし,そもそもそこまで具体的なことが書かれておりません。やはり経験に勝てるものはないなと思ったりするわけです。

そういう脅威の存在のいる場所でなんとかやっていくにはどうするべきか。これはとらえ方の問題で,脅威の存在がたくさんいるということは,学ぶに事欠かない状況であるとも言えるわけです。すごい人や経験豊富な人に学ぶことができるということ。なんと実は脅威なんかではなく,チャンスにあふれている場であると言えるわけです。

客観的,俯瞰的に状況を判断し,自分の身の振り方を見定めれば脅威も機会に変えられるものだと思います。

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