ただ、きみが好き


ただ、きみが好き

きみが好き


いつもの通学路、いつもの教室

いつものチョークの香り

きみが、そこにいるだけで

すべてが特別になる

きみに気づかれないように

必死に平然を装ってるぼくは

意気地なし


ただ、きみが好き

きみが好き


あと半年もすれば、卒業

きみに毎日会える日々の終わり

この日々が、ずっと続けばいいのに

それでも時は、

願いも冷たく流していくよ


ただ、きみが好き

きみが好き


勇気を絞って決めたんだ

きみに想いを伝えなくちゃ

きっと後悔するから

きみと両思いじゃなくても

きみへの想いに、区切りをつけるために


ただ、きみが好き

きみが好き


きみには、好きな人がいて

それは、ぼくではなかったんだ

ただ、きみが好き

きみが好き

その気持ちに嘘はないから


二人の間に出来た気まずさの壁を

時が優しく流していくよ


大人になったら

そんなこともあったと、笑えるように


ただ、きみが好き

きみが好き




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