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ポーランド食器と母との旅。

我が家でいつも使っている食器、それはボレスワヴィエツという、伝統的なポーランドの食器です。

青いドット柄や色とりどりの花柄が、素朴な味わいを出していて日本でも近年は人気があります。

かわいいだけではなく、レンジやオーブンにも対応していて、頑丈。
私の結婚式の引き出物にも、使わせていただきました。
そんなボレスワヴィエツ、実は、自分で絵付けをしたことがあります。
上の子を妊娠した2017年。長い休みをとってポーランドに行ったときのことです。
古いマニュアル車を運転して、ポーランドの田舎の500キロの道のりを、母と2人で旅しました。
もう、母と2人旅も長くできなくなるなあ…なんて思いながら道を走らせ、たどり着いた古い街。
たくさんのボレスワヴィエツをつくる工場が立ち並びます。

そのうちの一つで絵付けをさせていただきました。

まずは、小さなまな板で試し塗り。

いろんな柄や色が使えるんです。間違えても、その表面を薄く削れば、柄が消えてやり直せます。
私が柄をつけたのは、ティーカップとそのお皿。スポンジスタンプで、ベースの色の青、そして赤、黄色を塗っていきます。
柄のスタンプを、つなぎ目がわからないようにして、お皿をゆっくり回してつけていきます。斜めにならないように、ムラができないように…。

夢中になりながら、1時間。没頭していました。
後日、焼き上がったものを郵送してくれました。


裏には、間違いなく自分で作った証としての名前が。

本当に頑丈なこの食器、きちんと使えば何十年も持ちます。
母と共に作ったお皿、あの頃お腹の中にいた我が子が、おおきくなっても使ってくれたらいいなぁと願いながら、日々使っています。