カトレアの超科学診療所 vol.ex3 イース杯 迦陵頻伽研究日誌
みなさんお久しぶりです。前回の<舞鬼>頻伽の投稿から約一ヶ月が経ちました。
気温がじわじわと上がってきて身体グダってくるこのシーズン。
イース杯まで一生懸命毎日のようにデッキ調整してきました。
イース杯を終えて、すごくいい大会だったということと、
まるで学生に戻ったかのような調整期間。
大人になってからはなかなか味わうことのできないアツい時間を過ごすことができました。
終わってみればあっという間で色々と悔しさが残る大会ではありましたが、
得た経験値が個人的にすごく大きく、どんどん新しい戦い方や試合展開を
思いついていき今それを早く試したい!と天空闘技場で念を覚えたゴンのような気持ちになっています。自分まだまだ伸び代があるようです。
さてこれ以上前置きが長くなってしまっても仕方ないので本編に入りたいと思います。では今回もいきましょう!
次のCSで生き残るために昨日も今日も明日も明後日も活動していきます!
パートナーの“頻伽”と一緒に!
・デッキレシピ
≪舞鬼≫ 迦陵頻伽
基本的には1ターン目に除外を稼ぎつつ手札を整えていきます。
翠明で除外を2枚増やしにいくのもありです。
2ターン目には積極的にレイドを出しに行きます。
ただ次ターン以降の先が見えない、公開領域が広がらないならアクションを考える必要が出てきます。
3ターン目は≪舞鬼≫の効果を使いつつアンシーを投げつつ、
5cディンギルから鳳凰木をチャージに置きにいき攻めていきます。
2ターン目にレイドを引かず出していないとEXを開ける動きをしている可能性もあるので、トラッシュにDJが落ちていてIG乗って先攻なら讃美歌を4cで出すのも面白いかもしれませんね。
後手の場合だと3ターン目は殴られていることが多いのでDJ福サルサスを使い、相手をリソース6に上げ、ユナイトアークかスタリソからのアークプレイを狙いましょう。また鳳凰木がチャージから消されている場合だと動きが鈍るため要注意です。そこを地力でカバーできるかが、腕の見せ所です。
4ターン目までいっているならあとは讃美歌と≪舞鬼≫で連パンして勝てると思います。ただ相手が先攻で4ターン目まで乗られてしまうと絶対耐久する必要が出てくるのでアノとレイドを抱えながらライフ管理をしていきましょう。
手札に受け札がなくリソにある場合は使用したリソを受け札に徹底して、
翠明がライフから捲れるのをお祈りし、出たらちゃんとリソから手札に戻せるように準備をしておくことも大事です。
公開領域が広がる前は動きがギチギチですが、広がってさえしまえば勝手にデッキが動き出すので本当にダンスしているかのようなデッキになっています。
立ち位置がすごく難しいのが赤約束で、1,2ターン目に打つと除外が増えなかったり、チャージがもらえなかったりして案外先が見えなくなったり、3ターン目に打つと普段より動きが鈍ってワンアクション減ったりすることもあるのでプレイがすごくシビアです。
ただパニッシャー自体は強くサポート能力に長けているので出したくはなります。
タイミングが噛み合うかどうかな部分はあるので回して覚えていくしかないようです。DJ頻伽を捨てることができるカードがメインデッキだと赤約束、令和しかないので少しめんどくさくはありますがユナイトイベントやスタリソ讃美歌シフトでも落とせるため≪舞鬼≫サイドが機能して3ターン目を頑張れればなんとか間に合うと思います。
・イース杯結果
このデッキレシピで自分と普段調整相手を付き合ってくれているハロルドさんと
デッキをシェアしてイース杯に望みました。
結果としては本戦には上がれませんでしたがサブトナメは優勝させていただきました。
予選
カトレア
頻伽 ミラーマッチ(ハロルド) 後手○
ネイ ジャッチキル ×
ノーブル 後手×
Dウィッチ 先手×
サテライト 後手○
ハロルド
頻伽 (カトレア)×
リルフィ○
TT○
式神×
ユイ○
サブトナメ
カトレア
マルディシオン 先手○
でじこ 先手○
頻伽 (ハロルド) 後手○
ハロルド
リルフィ○
龍膽○
迦陵頻伽 (カトレア) ×
なぜか予選1回戦でブチ当たり潰し合いをするという。
まぁ、なにはともあれサブトナメでも決勝で当たり勝つことができたので、
今まで頻伽を使っていた意地を見せることができました。
そしてもったいなかった上に尾を引きずったのが2回戦目のジャッチキル。
人生初のやらかしでした。ライフにダメージもらった時にEX捲り忘れてユナイトアークしてしまい敗北。クソもったいない。調整は身内の中でゴリゴリやっていたのはいいが、ゼクスタや他CSに最近出ていなかった為そういう意味での経験値のなさが出た試合でした。反省。
ハロルドさんの方は自分と式神に轢かれただけで基本勝ち越し。
CSにデッキシェアして出ている分勝率とか対戦した時どうだったか等の共有が出来てデータが集まりやすくていいですね。
サブトナメ合わせると全体的に勝ち越せてて改めていいデッキだなと感じてます。
練度がものをいうデッキではあるので対戦相手のデッキを見てどう動こうかと初手と引いてきたカードでその場でのアドリブ力が試されます。
予選でノーブルに負けたゲームがあったのでその反省を活かしてサブトナメのでじこはパニッシャーキャノンシエルで詰ませたり、イース杯の中で成長してる自分を感じていて今回は不甲斐ない結果に終わりましたがもっと練習すればもっと強くなれるとこのデッキの味を噛み締めています。
・謝罪
さてここからは謝罪になります。
というのも前回書いた記事にグロリア登場により絶界2体で殴られるため、
原初の劫火 アノが強く使えないと現にアノを抜いたレシピを載せていました。
察しのいい方はお気づきかと思いますが、今回イース杯に持っていたこの構築。
なんとアノが入っていますW
前回まではレイド、≪舞鬼≫IGが捲れると強いVB真夏のオアシスを採用していました。後手を取った際にライフから出ても、3ターン目にIGで捲れても攻めの起点にもなるからありだという理由です。
このカードライフから捲れても一面埋めれるしありだなぁという感じだったのですが、今はなんと天下のレイド環境なんだかんだで3ターン目面を全面埋めながら相手は殴ってくることが多々あります。
つまり捲れてもVBとしての強みしかないということです。
そして≪舞鬼≫と頻伽の性質上スクエアに空きがないと強く動けないことにより、
VBでの上振れを狙うよりスクエアに空きをしっかり作って強い動きをしにいく方に考え方をシフトさせました。
グロリアにはそんなに効かなくても、面を開けるためにはこいつしかいないと
アノの採用に決まりました。リンクをPSに乗せて1コスト構えてターンを流しても相手のデッキ次第では受けとしても優秀だし。(リンク6000+5体以上入れば5000を3体+8000を1体)
と最初はそんな安直な理由だったと思います。
そしてある時調整中に対戦をしていると、
「何でカトレアは鳳凰木を相手のターンに使わないの?」
はい?
なにを言っているんだこいつはと懐疑的な視線をハロルドに送る。
その視線をハロルドから鳳凰木に移し上から下まで、まるで極悪人を捜査するFBIの捜査官のようにじっくりと凝視する。
鳳凰木から視線をバッと外し、対面しているハロルドへ顔を向けた。
驚きを隠せないカトレアは今にも「は!?」と言いたそうな顔をしているが、
取り乱すまいと一呼吸置く。
ふぅと息をもう一度吐き出し、ペットボトルに入っていた残り半分量くらいの緑茶をグビっと全て飲み干しついに口を開いた。
「はぁ!?!?」
───カードショップでの一場面より。
というわけで記事を書いている自分が気づいていない鳳凰木の強みにここで気づきここから世界がまた一つ変わっていきました。
・アノと頻伽リンクの可能性
イース杯の結果だけにしとこうかと思いましたが、もしこのデッキを使ってみたいなという方のために簡単なコテクを紹介しようと思います。
チャージに鳳凰木があり、ライフからPSにリブートのホウライが出た状態。
リゲルのアタック時に鳳凰木を起動し3リソ立て、
立てた後にヒールは破壊されます。
次のリゲルがアタックしてきたタイミングでアノを起動し、
アノで5000 3体8000 1体リンク効果で6000 1体にダメージを振ります。
そのまま優先権をもらいレイドし、リンクを張り替えます。
相手がスタリソ効果でアークを出し効果でソードスナイパーリゲルを出した後にPSのリゲルがレンジ♾️でPSのアノに殴ってきます。そのタイミングでアノの効果でPSのアノを踏みます。(アノはプレイ登場なのでリブートしてるゼクスの上なら踏める)
再びアノとリンク効果が誘発しNS1面は残るものの処理することができます。
PSアノをアノで踏んでいるためアタック対象が消えているためPSにリブートしたアノが残ります。もし仮にこれが踏んで出ていないとリゲルが絶界をつけ対象をプレイヤーに殴ってくるのでアノが出ても1点取られてしまいます。
絶界でプレイヤーを殴ってきてアノで破壊できないため1点もらうというのは
もったいないので意識してみるといいと思います。
グロリア相手だった時等もアノは当たらなくとも対象不適正でパンチを躱わすということもできるので覚えておいて損はしないコテクになります。
ウェアキャットでもゼクステンドに赤リソ入れば同じことはできるのでライフ1かつ鳳凰木あるなしに関わらずできるのは強みになります。
この面除去は初見殺し力も高く、ネタが割れていたとしても面除去は性能としてはトップクラスなので相手の脳をバグらせ勝てることもあります。
総括すると単純にほのめリンクとアノの相性がとても良く除去の範囲がすごく広いのが強みです。防御面最強のリンクです。
この防御面の強さが今回このデッキを握る決定的なものでした。
・振り返って
イース杯自体は不甲斐ない結果に終わりましたがこのデッキのポテンシャルは正直すごく高いデッキだったこともあり乗り手としてやりきれなかった悔しさは残ります。≪舞鬼≫のルートと頻伽のルートどっちもいいとこどりしているため、どのデッキにもある程度応用が効くのと、後手3ターン目で殴られて押されていてもユナイトアークから押し勝ったり守り切ったりすることができるデッキなので安心が違うなと感じます。ただ弱点として≪舞鬼≫と迦陵頻伽の動きがどっちつかずになってしまうと3ターン目なにも起きないこともあり、どっちで行くのか、どう公開領域を広げていくのかが使っている側の腕を試してくるデッキにはなっています。
わかってくると味してくるデッキな上に対戦していくとどんどん新しいプレイングが脳を迸ります。頻伽初心者にはおすすめしにくい反面、自分が使ってきた頻伽の中で一番柔軟で、攻撃的で、難しい。しかし、だからこそ魅力的。
前回書いた記事よりデュナミスの中身も変更されており、レヴィーやフレスヴェルクの投入により相手を縛って勝つ選択肢も広がっています。
自分はもうちょっとこのデッキを練習してもっと上を目指していこうかなと思っています。本当に過去一デッキが強かった!
イース杯自体もすごく雰囲気のいいイベントだったので次回また開催できることを1ユーザーとしてお祈りしております。
対戦してくれた方々、調整に付き合ってくれた方々ありがとうございました。
次は絶対勝つぞー!
では今回はこの辺で次はもっといいデッキが思いついたら書こうかなと思います。
ではでは!
余談なのですが、
調整中に気づいたちょっと多めにリソースを使うのと過剰な盤面処理になりそうな滅多に使わない必殺技を発見したので共有しておきます。
スタリソ効果讃美歌→ユナイトアーク讃美歌から讃美歌を出すと、
スタリソから讃美歌で−4軽減とバーン付与。
ユナイトアークから讃美歌で−4軽減とバーン付与。
ユナイト効果で讃美歌1体に5以下5以上除外起動付与。
−8コストバーン付与2回で手札から1コスト讃美歌。
11000ダメージを2回誘発。
という裏技というか、やろうと思えば当たり前なんだけど案外やらないアクションシリーズ。ユナイトとバーンで4面開くんだけど讃美歌の位置難しい問題っていう課題が残るね……。
この記事の作者・カトレア
デッキ ≪舞鬼≫迦陵頻伽
原案 ハロルド 乗り手•調整カトレア
よく調整の際に付き合ってくれた対戦相手
ハロルド タカ おりん
カトレア
フリー冊子の頃からゼクスしてる。
Z/X日本選手権 東日本地区予選で30位。
その後一時期ゼクスから離れ、IGOB辺りくらいからまた買い集めるもののやる頻度は高まらず。
アーク環境が楽しすぎるため最近完璧に復帰。
過去の実績なので雑にこんな感じ2015年のフィーユ杯のなんか優勝してたり、
第1回きさら杯2位。他ちょこちょこベスト8。第20回フィーユ杯チーム戦優勝。
トリケラトプスが好き。
ハロルド
仙台のデッキビルダー兼プレイヤー。
第3回ピュアティ杯優勝とかなんか優勝してた気がする。あと20回フィーユ杯チーム戦優勝とか。
夏になるとアロハシャツ着てる強い人。
最近はデッキ提供してくれる武器商人。
ステゴサウルスが好き。
タカ
YouTubeでOVERDRIVE!!というチャンネルでゼクスの動画を更新している。
サンダルフォンを使って昔大会を荒らしていた蛮族。
最近はグロリアとマルディシオンを擦っている。
松屋に詳しすぎて脳の8割が松屋。
ジュラシックパークは見たことない。
おりん
確かゆずりんってHN……いやここはコテハンと言おう。
ゆずりんっていうコテハンでやっていた気がする。
おりんって周りから呼ばれすぎておりんだよこいつァ……。
TT使ってイース杯予選でハロルドニキに当たってて負けてた。
悲しいねバナージ……。
猫が好き。
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