10歳で「自由の国アメリカ」に疑問を持った話

僕は、車の中でゲームをしていました。

アメリカ。確か、ラスベガスの近く。

家族旅行。

車をレンタルして
アメリカのどこだかからラスベガスまで、
横断?縦断?してました。


気温は40度近く。
世界で1番暑いと言われる
デスバレーっていうとこら辺だった気がする。

車のエンジンが
オーバーヒートを起こしそう。
だから、骨董品店に寄ったんです。
クルマを休ませるために。

10歳の僕にとって、
アメリカの骨董品店なんてつまらない。

一人でゲームしてたほうが、まし!

当時、バカはまりしていた
『ジャンプ・アルティメットスターズ』
めちゃおもろかったです。神作。

アメリカの広大な大地の下で、
ゲームをする僕。

なんて贅沢な奴なんだ。

アメリカに勝る任天堂強し。。。

僕は、後部座席に寝っ転がって冷房をつけ
完璧なゲーム体制を整えて存分にゲームをする


いや、本当に贅沢だな。


夏に冷房ガンガンにつけて布団にくるまって
ゲームするやつのlevel.100って感じ。

敵を倒して、一息つく。
アメリカの空は広い。



ん?



あれ?

これ僕に言ってるの?


車の周りを囲う外国人が何かを話している。



飛び交う怒号、鬼の形相でこちらを見る現地人。

まさに四面楚歌

フロントガラス、サイドガラス、リアガラス。すべて囲まれていたと思います。


話は変わりますが、
当時の僕は夏休みを使って
一人で東京から長野にある祖父の家まで
よく訪ねていました。
俺は携帯だって買ってもらってるんだぜ、
何でもできるぜ。1人だって怖くないもん!


ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。

後部座席でのうのうとゲームをしていた
僕は半べそかいてました。

携帯持ったくらいでイキってごめんなさい。

ただよく見ると、こっちに来な!
と言っている様子。

優しく車から救出してくれました。

ここでいう救出というのは、
僕視点ではなくて現地の方視点です。

アメリカでは、
子供を1人にしてはいけない。

地域にもよりますが、
子どもの犯罪が多数発生しているアメリカ。

子どもを1人にすることはタブー。

現地の方々は、僕が犯罪に巻き込まれている
と勘違いして、救出してくださったのです。

その後、

両親は救出者と店主、そして僕に謝って
なんとかその場は収まりました。

本当かわからないですが、
警察を呼ぶかどうかの瀬戸際
までいっていたそうです。

僕の親が悪いわけではなくて、

僕が「行きたくない!」「車で待ってる!」 

とわがままを言ったことが悪いです。

ただ、海外にとってはそれが禁忌です。
みなさんも、海外に行った際は気をつけて下さい。


僕は、夏休み毎日日記をつけていました。

衝撃的なそのストーリーを書いたのを
覚えていて、

「自由の国アメリカは自由じゃなかった!」

みたいなタイトルをつけていた気がします。

日本の治安の良さを確認できるというか、
日本人ならではですよね。

僕は、

自分が好きなように動くことができる環境

を自由としていたんです。

自由ってなんなんだろう。

子どもながらに
そんな哲学に悩まされていました。

皆さんにとって、自由とは何ですか?


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