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当然できると思うことは、当然できる

人間の能力って大したもので、大抵のことは、誰でもできると、僕は思っています。象徴的な例が、松下村塾で。そりゃ、吉田松陰っていうスーパーモチベーターがいたのは確かですが、小さな田舎町の子供を集めて、そこの子供たちが大人になって、内閣の大臣とかになりまくっているわけですよ。ということは、逆に言えば、大臣ぐらいは誰だってやれる、ってことです。少なくとも、田舎町の同級生の中で、できる方の部類に入っていたら、大臣ぐらいは出来る、ってことです。

もう一つ、マイル走の話も好きで。陸上のマイル(1600メートル)走で、4分を切るのは人間には不可能と、数十年前まで、これは常識として、言われていたそうで。で、たしかに誰も、4分を切れなかったんです。でも、1人の選手が4分を切ったら、その後、立て続けに4分を切る選手が現れた。単に、心の壁のようなものが集団で存在していたわけです。これも、できないと思っていたからできない、出来ると思ったら出来る、ってことです。

かくいう我々だって、おそらく、誰もやっていなければ到底、不可能と思われるようなことも、日常的にやっていると思います。例えば、自転車を漕ぐこと。パソコンをブラインドタッチすること。毎朝、決まった時間に起きること。こんなことも、もし誰もやっていなければ、なぜそんなことが出来るのか、ということだと思いますが、これも、他に当然のようにやっている人がいるから、我々は無意識に、当然できると思っているから、出来る。

もちろん、限度がありますよ。いくら出来ると思ったところで、100メートルを8秒台とかは無理でしょう。でも、多くの人がやっていることで、それが当然の世界であれば、当然、できる。自分がやっていることで、自分ができると思っていたら、当然、できる。僕で言えば、山奥の土地を買うとか、ヤギを育てるとか、田んぼをするとか、そんなことは何のハードルも無いから自由にやれば、的なことになってしまうわけですよ、もし、それをやりたいと言われたとしても。こういうのは、当然できると思っている人の欠点だとも思います。

当然できるから、アドバイスのしようもないんですけど。だって、自転車の乗り方を教えてと言われたら、ま、やってみたら、ぐらいしか言いようが無いでしょう。で、誰にでも、こういうことがあると思います。他の人からしたら、当然では無いけれども、自分は当然のように出来ること。それらを組み合わせることが、チームを作る、仲間を作るということの利点の一つだと思う。

また、自己啓発でも、お金を稼ぎたかったら、稼いでいる人の周りに行く、なんて言われますが、これも、それを当然と思っている人の周りにいて、自分も当然と思えば、当然そうなる、ということでしょう。誰だって1億ぐらい稼げるよ、という中にいれば、そりゃ稼げるでしょう、そんなに珍しい話では無い、少なくとも松下村塾から大臣がごろごろ出ているのと比べたら、大したことのない話で、当然の話なんだと思います。またあした。

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