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2024年6月の加藤の現況

突然ですが、2024年6月の加藤の現況をご報告してみます。

2021年から、都立荻窪高校にて2・3年生の市民講師科目「演劇入門」を2パート・4コマと、演劇部コーチを担当。合計5時限。

■荻窪高校
https://www.metro.ed.jp/ogikubo-he/

昨年、東京都教育委員会から「東京都公立学校特別専門講師」、今年度から「都立学校部活動指導員」に任命されているので、なんと「非常勤の東京都職員」という立場なのです。公務員っすよ。襟を正さねばなりません。

ただ、授業は週に1日、部活は週2日。保険証は非常勤の介護職の方の会社からいただいております。

部活動指導員になってからは練習時間以外も働いてよくなったので、演劇部の倉庫の整理をし始めました。どうやら平成の後半に黄金時代があったらしく、大量の台本や練習用のプリントやパンフレットが残されており、これをどうするか悩み中です。

全部デジタル化しようか、と顧問の先生と話していたのですが、あまりの量に呆然としているところ。丁寧に整理して演劇部年表でも作りたいのですが、台本って「年」が書いてないんですよね……。

「今」を生きる高校生ならではかと思います。OB会でもあればいいんですが、何度か活動が途切れている模様。荻窪高校演劇部OBの方でこれを読んでくださった方、是非ご一報くださいっ。

続いて、日本芸術高等学園。週に1日、2・3年生の選択科目「演劇表現」を2コマと1年生3クラスの必修科目「演劇表現」1コマずつ。子役出身やら現役パフォーマーやらやたらハイテンションなタレント希望者たちを相手の5時限授業は、パワーをもらう引き換えに脳がヘトヘトになります。

■日本芸術高等学園
https://ngk.nichigei.ac.jp/

2・3年生の授業はこの学校を出て社会に出ていく、またはさらなる飛躍の場に旅立つために必要な自己アピール術を、1年生には将来パフォーマーやアーティストになるべく入学してきた人たちへの心構えを楽しく。

あ、ちなみに親子のお笑いコンビ「完熟フレッシュ」の池田レイラは一昨年の生徒でした(学校のパンフレットに写真と名前が出ていたので、もう明かしてよいらしい)。

◆日本芸術高等学園卒業生インタビュー

3年生のときに選択授業で受けてくれていたのですが、夏頃でしたか、日大芸術学部に入りたい、と言い出したので過去問を調べて対策をした結果、見事合格。でも、仕事が忙しくなったからか中退したそうです。ま、僕も中退ですし。

そして「よみうりカルチャー」の八王子校と荻窪校で月に2回ずつ90分の「演劇表現入門」の講座を。

■よみうりカルチャー荻窪
https://www.ync.ne.jp/ogikubo/kouza/202407-01732308.htm
■よみうりカルチャー八王子
https://www.ync.ne.jp/hachioji/kouza/202407-01730001.htm

こちらでは、子育てが落ち着いて「かつてやりたかったことがあった」と表現に再挑戦しようという方や、人生後半の楽しみを探している方など、40~60代の方々と台本を読んだりしています。

面白いのは、八王子では1クラスの中に20代の頃サンリオピューロランドでダンサーをしていた人と、学生時代にTDLでお掃除のお仕事(キャスト)をしていた人がいる、ということ。お二人とも就職や結婚や出産で辞めて、その後キャラメルボックスと出会い、ぐるっと回ってこの講座に出会った、という共通点。練習しているうちにその頃のことを徐々に思い出して再び輝き始めるのが、見ていて楽しいです。

最後に、以上の演劇表現講師に出かける以外の日を埋めているのが介護職。
認知症の方達対象のグループホームに、週2~3日通っています。学校の長期休暇中はもっと出ています。

介護職は「3K」と言われることも多いようですが、2019年に脳腫瘍で呼吸と鼓動を止めた僕の二男は病院で献身的な看護を施していただき続けておりましたので、その恩返しのつもりで食事・入浴・排泄の介助をさせていただいています。もう半年以上勤めていますが、次々といろいろな新しいことが起きるので「慣れる」ということがありません。日々、学ぶことばかりで先輩たちに迷惑をかけ続ける毎日。

かつて、たくさんのお客さまと出会い続けてきたわけですが、介護職ほど密接な人間関係は初です。家族以外の人をだっこする経験なんて、そうそうできるものではありませんから、慎重の上に慎重を重ねて接しています。

以前ここにも書いた「演劇情動療法」も試してみたいのですが、この半年、ホームでは次から次へと転機があったため実現には至っていません。ずーっとバタバタです。

そういった感じで、未来しかない高校生、人生が一段落した大人たち、そして人生の終盤を迎えているお年寄りたちと日替わりでお付き合いするのは、刺激的ですし、自分のこれからを考える良いキッカケになっているかと思います。

同級生は定年だなんだと熟した感じになっている人が多く感じますが、僕はまた忙しくなってきてしまっている感じ。まぁ、きっと、一生こんな感じで進んでいくのでしょうね。

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一昨年の夏に新型コロナに罹患してから悩まされ続けている後遺症についてですが。

コツコツと毎週鍼灸に通って頭に鍼を打ったりお灸をしたりしていただいてきたのですが、昨年中には倦怠感が大きく減退。今春くらいから、長く続いた頭痛がおさまってきました。それだけでも日々の生活は大きく楽になりました。

また、荻窪に行かなければならないのに八王子に行ってしまう、会社の鍵を持って帰ってきてしまう、など、信じられないようなうっかりミスも今春くらいから大きく減りました。脳が動き始めていることを実感しています。

あと、気がつくとボーッとしていてあっという間に時間が経っている「ブレインフォグ」は継続中。そして一番困っているのが滑舌が戻ってこない、ということ。当然演劇表現の講師ですから、毎日滑舌練習はしてきているのですが、かつて滑舌の帝王だった頃を100とすると、70くらいでしょうか。講師として恥ずかしい限りですのでもっともっと努力し続けたいと思います。

……というわけで、脳のリハビリのためには文章を書くのも重要だろう、と考えて現況をまとめてみました。

製作総指揮時代のようになんでもかんでもネットに書くことができる環境ではないので(←なんでもかんでも書いてたのかよ)、毎日更新は難しいかと思いますが、前向きに日記更新をしていこうかな、と思います。よろしくお願いいたします。

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