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荻窪高校で嬉しかったこと・二選

荻窪高校で嬉しかったこと・二選

我が都立荻窪高校演劇部の顧問団に、大学新卒の先生が入ってきてくださり、先週顔合わせさせていただき、今日の練習にも顔を出してくださいました。

先週お会いしているのに、今日突然思ったこと。

「・・・あれ、大学新卒・・・?てことは、22歳とか23歳とか?待てよ、2019年に呼吸と鼓動を止めた二男・真一は1999年6月生まれだから・・・生きてたら24歳。うわぁ、真一、生きてたらもう就職してこんなふうにがんばってたんだ!!」

・・・そう思うと、突然その新任の先生が愛おしくてたまらなくなってしまいました(←ヤバい意味じゃないです、もちろん)。

去年演劇入門を担当してくださった先生も新任だったのですが、社会人経験者で、年齢はちょっと上だったので真一のことは全く意識していなかったのです。

それにしても、そもそも、荻窪高校にせよ日本芸術高等学園にせよ、「なんでオレ、こんなに力を入れて頑張ってるんだ?!」と我ながら不思議に思っていたのですけど、ある時期に気付いたのは、真一のために使うはずだった愛情が有り余っていたのでその行き先が見つかって嬉しかったのだろうな、と腑に落ちていたのでした。

しかし、真一は現時点でもはや「先生側」の年齢になっていたんだ、と考えると、僕がこの3年間荻窪高校で演劇入門の授業や演劇部のコーチをやってきたおかげでこの新卒の先生にも出会えたのだな、と不思議な思いです。

そして、今日、演劇部の練習場所に1年生の女子が現れました。
「見学ですか、体験ですか?」と尋ねると、体験で、とのこと。
プロフィールを尋ねるとかなりの経験者で、さらに「演劇部がある高校を探していて、さらに荻窪高校には演劇入門という授業もある、ということを知って入りました」と!!

・・・実った!! 3年間やってきたことが実った!! そう身震いした瞬間でした。

3年前、僕を荻窪に呼んでくださった、息子が荻窪高校在籍時にお世話になった瓦田先生と、「演劇入門目当てに荻窪高校に入ってきてくれる生徒が出てくるように頑張ります」と話していたことを、瞬時に思い出しました。

その瓦田先生は今年度から異動になってしまったのですが、きっとこの日記は読んでくださっていると思います!!やりましたよ、先生っ!!

部活終了と同時に、彼女は顧問の根岸先生に「入部届ってどうしたらいいですか?」と聞きました。根岸先生が「えっ、入ってくれるの?」と尋ねると、「はい」との返事。

やりました!!新入部員獲得!!

僕は「(小劇場演劇は)なんにもないからなんでもできる」という、劇団ショーマの高橋いさをさんの言葉を胸に演劇に携わってきたわけですが、定時制高校の演劇部の活動もまさに「なんにもない」ところから創っていくしかないわけです。が、いくらなんにもないから、とは言ってもまず「人」がいて、の話。ですから、この新入部員入部に関しては、もう、夢と希望しかありません。

極端な話、これだけやる気満々な部員が一人いるだけで一本の芝居が完成してしまうとさえ思っています。あ、もちろん4年生1人と2年生2人もいるのですがそれぞれ課題を抱えているのです。

いやぁ、楽しくなってきました。

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