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破産から5年

2019年の5月31日の夜、僕が経営していた株式会社ネビュラプロジェクトの入り口と稽古場の入り口に、弁護士による張り紙が貼られました。

この日から9月の債権者集会まで、僕は弁護士事務所通いをしていました。
そして、倉庫に残ったグッズを「破産セール」で販売する準備も倉庫に籠って行いました。

◆破産の経緯について書いてくださっているブログ
http://naginon.seesaa.net/article/468213157.html

そして債権者集会後、免責。

法律上は責任を免除されるわけですが、その破産によって大損害を被った方や会社はたくさんいらっしゃいます。

破産って、経営者の自殺を防止するためのシステム、と聞いたことがあります。

だとしても、破産された側に立って考えると「踏み倒された」と感じるのが当然ですから、犯罪的行為です。法的にどうこう、ではなく、心情的には許せるものではないと思います。

正直なところ、いつどこで後ろから刺されて死んでも後悔しない覚悟はありますし、ネットで罵倒されても受け入れる覚悟はあります。そうやってこの5年間を生きてきました。これからもそうです。

そういうこともあって、なにごともなかったかのように「今が楽しいからそれでいい」といった表現は避けて生きてきているつもりです。

でも「加藤昌史が生きている」だけで許せない気持ちになる方もいらっしゃると思います。

しかし、何もなかったことにして今と未来を生きる、のではなく、あのときあんなことがあったけど、それまでの34年間にやってきたことを活かせば今これができる、ということをしていきたい、と考えながら生きています。生きているつもりです。

これまでの5年間、殺さないでくださってありがとうございました。

踏み倒した分をお返しできるようなことはできませんが、少しでも「これから」の人たちのお役に立てる仕事をしていく所存です。

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