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荻窪高校演劇部、定通芸術祭で2位獲得‼️

ずいぶん時間が経ってしまいましたが、11月19日(日)に「定時制通信制都立高校芸術祭」が行われました。我が荻窪高校演劇部は、僕がコーチに就任した年から連続3回目の出場。

去年も書いたかと思いますが、定時制・通信制の高校ではなにしろ部活に使える時間が短く、生徒もさまざまな事情を抱えているため、参加するだけで奇跡、とさえ言われているくらい。参加を決めていても途中でさまざまなことが起こり、参加を断念する学校も多数。

ウチもひとごとではなく、おととしは練習が間に合わず台本を持って舞台へ。去年は本番2週間前に主役クラスが急遽出られなくなり、代役を頼んでなんとか参加。そして今年は、9月の文化祭公演が前日になって主役クラスの女子が倒れて中止となったためまたしても代役をお願いして参加した、という状況でした。

2年連続で代役が見つかったのには訳があり、荻窪高校に「演劇入門」という変わった選択授業があり、その授業をやっているのが演劇部コーチの僕だった、ということ。つまり、授業を選択してくれている生徒に声をかけて代役をお願いした、というわけです。

今年の代役は去年に引き続きダンス部の部員で、小学校の頃は学芸会で毎回主役をやっていた、という女子。

芸術祭が行われる会場で、前日に行われた舞台でのリハーサルでは、まだセリフが安定せず。でもそれは去年も一緒だったので心配はしていませんでした。

本番当日午前の舞台リハーサルでもまだ引っかかるところがあったのですが、控え室に戻って問題の箇所を何度も練習するうちに、学生劇団時代に最もセリフ覚えが悪かった僕が秘策を授けたところ、見事クリア。本番はノーミスで演じ切りました。

※作品内容や秘策の内容も書きたいところですが、プライバシーに関わるので書きません。

出場3校が上演し終えてから、講評と表彰式。
去年は3校中3位でしたので、今年は1位を狙うべく台本を書きました。

ただ、去年同様、スタッフに割ける部員がいなかったため、「無対象演技」で行いました。つまり、照明は1回変化するのみ、音楽も2箇所のみ、衣裳は全員ジャージ、大道具や小道具も無し。

スタッフワークも審査結果に加点される、ということは知っていたのですが、やむを得ませんでした。

案の定、1位は演技とスタッフワークのバランスが取れた学校に決まりました。

しかし!!
なんと荻窪高校は2位!!
今年の台本も当て書き(出演者に合わせて出演者が日常で言いそうなことを台本にしていく)でしたが、演技力、というより存在感が増した部員たちがいたため、高校生でありながら客席の笑いを取り、アクションシーンも取り入れたため大きなリアクションもいただくところまでいきました。

一つ順位を上げた今年の部長は、ガッツポーズ。
そりゃ嬉しいですよ、去年は「3校中3位でも入賞は入賞だぜ」とイキがってたのに、今年は講評でも絶賛され、なおかつスタッフワークもがんばっていた高校を抜いて2位に入ったわけですから。

しかも審査員は他県の強豪演劇部の顧問の先生と新劇の劇団の役者さん。
それを聞いただけで密かに勝ち目は無いな、と思っていたので、僕的にも驚きの結果でした。

「出るだけで奇跡」から、「大会で結果を出す」ところまで進んだ今年。
来年はさらに上を目指して短い練習時間を活用していきたいと思います!!

僕と一緒に芝居を作りたい中学生の皆さんっ!!是非荻窪高校へ!!(←中学生はこんな人の文章読んでないってば)

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