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1st Album 「Treasure Box Vol.1」

皆さま、加藤大輝の初CDをお聴きくださり、ありがとうございます! やっとやっとやっと! 念願のCDが作れました! クラファンで応援してくださった皆さま、レコーディングやレコ発ライブの準備等でお手伝いいただいた皆さま、ありがとうございました!
自作曲というのはぜーーーんぶ我が子のようで可愛いものですが、その中から選りすぐりの5曲+1曲を、セルフカバーで収録しました。
リラックスしたい時、ちょっと落ち込んだ時、元気を出したい時、きっとあなたに寄り添ってくれるCDになったと思います。ぜひ末永くお楽しみいただけましたら幸いです。

1. 醒-MEZAME-

2021年2月11日、『千野哲太「覚醒6.5」~1万人分の感動は、やっぱり生で…!!~』@KMアートホールにて初演。初演メンバーは、大野あやね、大野紘平、大坪俊樹、加藤大輝、叶楓花、榊原灯香、関井うらら、高松亜衣、千野哲太、三浦穣、musa、山﨑大晴!(50音順、敬称略)
もう二度と揃わない豪華メンバー(自分で言っちゃう)だったかもしれません・・・。
当時、まだコロナ禍真っただ中で、音楽活動をすること自体にも悩み、その形についても悩んでいる頃でした。そんな中、精力的にライブ配信に取り組んでいた音楽家が、千野くんの一言で集まりました。
生きるための必需品ではない音楽を生業とすることについて、深く考え直した期間でもありました。その心の葛藤が、作品にも反映されているかなと思います。

2. 6月の風

2011年10月26日、『ジュアン・フルート・カルテット ファーストコンサートLa rencontre en juin ~6月の出逢い~』@アーティストサロン“Dolce”にて初演。フルートカルテットjuinの皆さんのために書いた、フルート4本のための作品で、初演もjuinの皆さんでした。
春から夏に向かう季節の爽やかな風を表す部分と、梅雨の時期を表現する部分が交互に現れる楽曲です。初演メンバーの一人が少し珍しい経歴の持ち主で、高校卒業後に一旦音楽の道を諦め一般大学に進学、就職を経験したのちに、再び音楽の学校に通い研鑽を積んでいました。そんな彼女たちのデビューコンサートだったので、言葉にすると少し小恥ずかしいですが、「諦めなければ何歳からだってなりたいものになれる」というテーマで作曲しました。(彼女は、今ではプロのオーケストラでも演奏してます!)

3. Liz

2017年9月23日、『Liz Marimba Quartetto 1st Concert 2017』広島公演@エリザベト音楽大学ザビエルホールにて初演。Liz マリンバカルテットの皆さんのために書いた、マリンバ4人による作品です。
グループのテーマ曲となるような作品をとの依頼だったので、普段クラシック音楽を聴かない方が聴いても、明日への活力となるような楽曲を目指しました。構成面で特徴的なのは、エリザベト音楽大学の校歌のような位置づけである「アヴェ・マリア/T.ヴィクトリア作曲」の原曲(グレゴリオ聖歌)が、曲の随所に現れる部分です。が、ヴィブラフォンソロにアレンジしたことにより、ほんのわずかに香る程度になってしまいました・・・ぜひオリジナルも聞いてください・・・笑

4. 雨上がりの夜明けに

2023年5月1日、委嘱&初演のWind WorksのYouTubeチャンネルにて初公開。これも言葉にすると小恥ずかしいシリーズなんですが、「やまない雨はないし、明けない夜はない」という願いを込めて作曲しました。Wind Worksのサックス担当、飯塚恭平くんの演奏は、まさにイマココの感情を乗せて歌っているように感じるのですが、ヴィブラフォンでカバーすると、5年前の辛かった出来事を回想しているような雰囲気が出るのが、自分でも不思議だなと思います。

5. 足跡

2021年9月4日、『加藤大輝 半分リサイタル、半分覚醒!? Vol.3』@大泉学園ゆめりあホールにて初演。ゲストとしてヴァイオリニストの高松亜衣さんにもご出演いただき、亜衣さんのために書き下ろした作品です。
ヴァイオリンとピアノのための作品は世の中にすでに溢れている中、なぜあえて新しい作品を書いたのか。それは、同時代を生きた作曲家として、亜衣さんのここまでの「足跡」を音楽に封じ込めることができるのではないかと考えたからです。
楽曲の冒頭では、この作品の核となるメロディーがソロで提示され、少しずつハーモニーによる彩りが加わります。黙々と楽器に向き合っていた亜衣さんの周りに、様々な仲間が増えていく様子をイメージしました。
その後、しばらく音楽での対話が続きます。支え合ったりぶつかったりを繰り返しながら勢いを増します。緊張の糸が張り詰めたまま盛り上がりはピークを迎え、急にソロに戻ります。
演奏するのは冒頭と同じメロディーですが、あの頃とは見えている景色が違います。再びハーモニーが徐々に加わり、より一層華やかに盛り上がりを見せた後に、さらなる未来への期待を暗示させながら演奏は幕を閉じます。
この楽曲も、亜衣さんの演奏はまさにイマココの感情が表れているように感じるのですが、ヴァイブラフォンでカバーすることで、思い出の1ページのようになるのが不思議な感覚です。

6. ISA - THE FIRST TAKE(ボーナストラック)

今回スタジオを10時間借りて、1日でCD1枚分録りきる、という無謀な挑戦をしたのですが(予算の関係で…普通は3日くらいかけてCD1枚分を録ります)、最後に10分だけ時間が余ったので、正真正銘のファーストテイクに挑戦しました!ミスもそのまま🫠
元々は卒業ソングとして書いた曲ですが、まさか自分の初CDに、セルフカバーで収録することになるとは思いませんでした・・・人生いろいろ・・・まだ卒業しません・・・

初めてCDを作ってみて、どれだけ多くの人の手を借りて、どれだけの時間が必要で、どれだけのお金がかかるのか、とても勉強になりました。想像していた3倍大変だった・・・のですが、すでに2枚目が作りたくてウズウズしています笑
演奏も作曲もこれまで以上に一層頑張りますので、ぜひ引き続き応援よろしくお願いいたします!!


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