ショーシャンクの空に

さすが名作だ。見てよかった。最後のシーン、ディフリーンとレッドが再会するところ最高だった。言葉にしようとすると余韻が飛んで行ってしまって残念だ。自分の言葉遣いが不自由に感じる。

ストーリー構成がよかったのか、映画の根底に流れる雰囲気がよかったのか、ディフリーンとレッドの人間的魅力に引き付けられたのか。こういういい感じの雰囲気ってどこから生まれているんだろうか。

映画の冒頭って状況説明が冗長だったり曖昧だったりで、好きじゃないことが多い。が、ショーシャンクの空にではすんなりストーリーに入っていけた。特別なシーンがあったとも思わないけど不思議と吸い込まれていった。

モーガン・フリーマン演じるレッドの雰囲気が自分の好みど真ん中だった。思慮深く人を引き付けるそんな雰囲気がよかった。物語は終始レッドの語りで進んだ。昔を懐かしんで語るような、これもまた自分が好きな雰囲気だ。好きといえば、レッドが仮釈放で出所するときの立ち振る舞いもよかった。一言もしゃべってないのに、視線の送り方や控えめな笑顔だけで、感慨深い雰囲気とこれからの決意といったものが伝わってきた。

一方、主人公のアンディーは不思議な人だった。物事をやり通すことに関して右に出る者はいなかったが、すごい寡黙だった。そりゃそうか。アンディーの心情を描写する場面が一つもなかった。プリズンブレイクのマイケルスコフィールドと似た雰囲気を感じた。いらだちのようなものを見せたのは、あの一回だけだった。が、今から思うとあそこで激高して時間を無駄にすることはなかったのかなとは思う。おかげで一人死んでしまった。

自分の部屋にも壁に貼るポスターが欲しくなった。ポスターが友情の証だったり脱獄のキーアイテムだったりと、本作においてとても重要な役割を持っていた。あの殺風景な刑務所内では、見て癒されるというポスターそのものの役割も大きく果たされたと思う。俺も自分の部屋にポスターを張りたくなった。

早速、ポスターではないが新木優子の写真集を飾った。昨日見た何倍もかわいく見える。買ってよかった。話がそれた。




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