見出し画像

真実と現実

 通常の人間が乗り上げることのできる肉体のラインまで乗り上げられない、と感じざるを得ないケースに打ち当たることがある。それは体力、とはまた違った肉体の問題だ。

 自分で自分がどういったふうに物を見ているのか、というのは私はあまりはっきりとわからない。だが、自分には「見ているもの」と「潜在的に見ているもの」とがあるように思う。そして、そういうふうに見ている人とそうでない人とがいて、そうでない人と仕事などでやり合わなくてはならない時、どうしても何かズタズタになるというか、打ちのめされるものが自分の中に生じる。(被害妄想的な言い方だが。)それでいて、そうでない人から見たら自分は、ハッキリものを言わない人、だとか実際的ではない考えの人、だとか映るのかもしれない。
 たぶん現実を生きたい人と真実を生きたい人の見え方の違いなのかもしれない。わからないが。
 でも生きていかなくてはならない場所が現実である以上、真実より現実の方が強いだろうな、と思う。