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【あとがき】HARDCORE GEMS vol.1というMixを作りました。 #HCG01

noteの投稿もご無沙汰、どうも3KATE2です。

先日、新人Rave MCであるICCIとタッグを組んで作った1DJ1MCスタイルのUKHC Mix『HARDCORE GEMS vol.1』を公開しました。

今回はこのMixについて
・なんで作ろうと思ったの?
・選曲するときに意識したことは?
みたいな話ができたらいいなぁと思います。ぜひこのHARDCORE GEMS vol.1を聴きながら「こんなことを考えながら選曲したのかなぁ」とか思ってくれたらいい感じだと思います!ぜひお付き合いください!

選曲するときにイメージした事は

今回Mixを作るにあたって、特に意識したコンセプトはこちらの二つ
「バウンシーでオラついた、強めのサウンドを積極的に取り入れる」
「思い入れのある曲をここぞでかける」

「強めのサウンドを積極的に取り入れる」というのは今回お相手を務めてくれたICCIのMCを聴いたときに「勢い全振りで前のめりなバイブス全開のスタイル」というイメージを感じたので、そこに相性が良さそうな曲をチョイスすることを重点の一つに置きました。
Mixド真ん中(17:00辺りから)の"Chainsaw Bass(Bounce-Core Edit)  →  Riot In The Klub(Chris Unknown Remix) → Voodoo People(Phibes Remix)"って流れのチョイスなんかはまさにこれを前面に押し出した部分で、じゃじゃ馬感あふれる流れとICCIのイケイケな空気感があるMCがバッチリ噛み合ってカッコよく仕上がった部分かなと我ながら感じてます。

"Kill The Deadline → Rave Cult(Original Mix)"のUK HardcoreとDrum'n'Bassのダブルドロップは、同年代のマイメンでありUK HardcoreとDrum'n'Bassのマッシュアップを武器にした独自のDJスタイルで今要注目のDJ kens:kから強い影響を受けた選曲で、プレイを見たり聴いたりしながら「かっけ~!あれ俺もやりた~い!」と家でこそこそ練習してたらできたいい感じのダブルドロップが疾走感とイケイケ感マシマシでICCIのMCと相性良さそうだったので放り込んでみました。

「思い入れのある曲をここぞかける」でかけるというのは、まぁ読んでそのままなんですが自分のここまでUK HardcoreのDJとしてやってきた一つの集大成としてお世話になってきた曲を、思い出のある一曲をかけたいなぁという一種のエゴを存分に押し出したいって意味ですね。

1曲目にかけた"Phantom 7th"はハードコアヘッズ諸兄にお気づきの方も多数いらっしゃいましたが、AbitanさんとMC STONEさんがリリースしている1DJ1MC UK Hardcore Mixの10回目「HARDCORE BELIEVER vol.10」に対するオマージュです。

少し話は逸れますが、昨今の感染症拡大的な問題でパーティに行くことが難しくなったフラストレーションでメンタルが完全に崩壊したとき、引きこもりが長く続いたことでDJやUK Hardcoreから気持ちが離れそうになったとき、何度もこのMixから何度も力を、元気をもらって救ってもらいました。
このMixの1曲目でも使われている"Phantom 7th"を自分も今回のMixでチョイスしたのは、お二人への感謝とリスペクト、そしてこのMixも何処かの誰かにとって力をもらえる存在になれたらいいなという願いを込めて。

もはや説明不要のビッグアンセム"Look Back(Original Mix)"は、一時(特定個人の名前をみんなで絶叫するミームと共に)東北のハードコアパーティのアンセムとして非常に名をはせた一曲としてチョイスしました。
以前あるインタビューでもお話ししたのですが、僕が初めて遊びに行ったハードコアパーティが仙台Shangri-Laで開催の「Forward v.2」で、そこで見たDJ、VJ、MC、そしてフロアの歓声が一体となって織りなすハードコアレイヴに強烈な影響を受けて今のハードコアに対する姿勢やマインドがあるといっても過言ではありません。そこへのリスペクトはやっぱ外せないよね~って思いのもと、こちらもチョイス。

この二つのコンセプトを軸に、候補になる曲を選びつつMixを撮ってはすり合わせをして撮りなおしたりを繰り返してリテイクする事、実に3回。
期間としては半年以上をかけて作ったMixにICCIのMCをバシバシ乗せて完成した1DJ1MCがこちらとなります。

きっかけは新たなMCへのリスペクト

1DJ1MCスタイルが好きな私3KATE2ですが、じゃあいざMCをしようと思うとなかなか難しいのが本音。実際、MCしてみなよ!って言われたりノリでマイクを握ってみたりってやってみてもとっさに言葉を出すのって本当に難しいことで、「MCがあった方がいいから、ちょっとやってみるか」って感じで言っても上手くいかないことがほとんどなんですよね。
そこでROCKUP HARDCREW StreamingShowという僕もお世話になった配信を見ていた時、ノリで「MCやってみな!」と言われマイクを握っていたのがICCI。粗削りながらも勢いで言葉を紡ぐ様子をオンラインで見ていました。

俺にはできなかったことをやってのける、とてつもなくすごい奴がいるなって思ったんですよね。ICCIはそこからHAPPY JACKやROCKUPでもMCをするようになり、あるきっかけからドンドンMCとして着実にキャリアを積み、新たなRave MCとしての道を進んでいくのを傍から見ながら、ふと
「待望の新たなMCが誕生したんだから、すげえ奴いるぞって知ってほしい」
って思い立った時にはICCIに「一緒にMixを作らない?」というメッセージを送っていました。

やっぱり僕はUK HardcoreといえばDJ, VJ, MC, レーザーにフロアの歓声やホイッスル、レイヴホーンが揃ってレイヴは完成だと感じているので、こういう形でレイヴの楽しいところをお届けできるMixを作ることができて本当によかったなぁと、リリースしてからいろんな人の感想を見て感じました。

最初は「40分以内でやるか~」と言っておきながら最終的に47分近いMixを送り付けたのにも関わらず頑張ってリリックを書きMCを撮ってくれたICCI、突如「今って暇?」と電話をかけてこの企画に誘い、二つ返事で乗ってくれたRegretとDAYOx2、マスタリングを担当してくださったAbitanさん、ロゴだけでなくアートワークの制作まで担当してくださったDJ Shimamuraさん、右も左もわからないままとりあえずで始めた1DJ1MC DJ Mixの制作について様々な相談に乗っていただいた沢山の人々のおかげでこのMixをリリースすることができました。本当に感謝してもしきれません。

これは最後になりますけど、このMix聴いて「俺もMix作りたいな」って思ったそこのあなた!いるのは知っています。
やりたいな~って思ったら、すぐ作ろう!DJでめっちゃいいアウトプットができるときって、何かを見聞きして思う事や感じるものがあったその瞬間だと思ってるので、僭越ではございますがそんな何かを感じるものがこのMixにあったらそのまま熱量をぶつけたMixをまた投稿して、ハードコアを盛り上げてくれたら嬉しいなぁ~と思います。

以上、長くなりましたが思ってることを書き連ねさせていただきました!
Side AのDJ Regret & MC DAYOx2、Side BのDJ 3KATE2 & MC ICCI、どちらも個性がバッキリでて楽しいMixになってると自負していますので、まだ聴いてない方はぜひチェックを!もう聴いたよって方も選曲やリリックに思いを馳せながら聴き返してくれたら嬉しいです!

それでは今回はこの辺で!またどこかでお会いしましょう~。
よかったら一緒に乾杯しましょ~!

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