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失恋は吐いた煙草の煙に等しい
あの時口にした言葉は
二度と私の元にもどらない

使った時間も
貴方を想った時間も
歳ゆく私の幸福の糧にはならず
ただ私の顔に刻まれる皴の如く
邪魔な事象にしかなり得ないのだ

春を間近に覚え
貴方は去り
私は留まる

逃げ場のない感情は
また私の20代最後の
忘れたい記憶に塗り重なり
貴方に向けた笑顔は
私にとって不要な過去へ
残された写真と共に
ゴミ箱に押し込めて
記憶の片隅に追いやるのだ

二番手に等興味はない

仕事も学業も恋愛も何もかも
一番にしか魅力はないのだ


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