見出し画像

凱旋門特集

こんにちは!競馬予想をしていますかっちゃんです。

さて今回はタイトルにもある様に10月2日にパリのロンシャン競馬場で行われる欧州クラシックディスタンス王者を決める一戦、凱旋門賞の特集と言うことでレース概要そして各馬の評価をしていきます

それでは行ってみよう!

レース概要

凱旋門賞(G1)

パリロンシャン競馬場芝2400m(フルゲート20頭)

サラブレッド系3歳以上牡馬、牝馬(騸馬不可)

斤量

3歳56.5キロ、4歳以上59.5キロ(牝馬1.5キロ減)

世界のレースレーティングでも毎年最上位に入る。イギリスダービー、キングジョージ6&クイーンエリザベスSと並び欧州3冠レースの1つとなっている格式あるレース。欧州クラシックを沸かせた馬、各国の有力古馬らが一同に集う一戦。

凱旋門賞の行われる週は凱旋門賞ウィークエンドとして凱旋門賞開催を盛り上げるため凱旋門賞の前日に1つのG1競走と4つのG2競走が、当日に凱旋門賞をメインに6つのG1競走が施行されています

斤量差は3歳と4歳以上の古馬は3キロ、3歳牝馬との差は4.5キロとなっています

コース概要



ロンシャン競馬場芝の2400mは2コーナー途中のポケットからスタートし3つあるコーナーの1番奥(ロングトラックコース)を回る2400mとしては珍しいワンターンのコース。

このコースについて1つずつ解説していきます

①世界の競馬場でも大きい高低差

まずはこのコースの高低差のお話から、パリロンシャン競馬場の2400m最高高低差は何と10m!

どれだけかと言うと日本の競馬場で最も高低差があるのは中山競馬場で5.3m、何と中山競馬場の2倍近く高低差があります。

スタートしてしばらくすると急に中山競馬場以上の急坂が待ち受け、1コーナー過ぎからは一変下り坂に入ります。脚が上がりそうな中、今度はスピードが付きやすい下り坂が4コーナー付近まで続きます。

②スピードだけではない折り合いも求められる…

緩やかにコーナーを回るとこのコースにしか無いまさかの仕掛けが待ち受けます。それはフォルスストレート、通称偽りの直線と呼ばれます。コーナーを曲がってから250m程と中山の直線より短いですが馬が「おっもう直線か」とここでギアを上げて折り合いを欠いてしまうと無駄なスタミナを使い最後の直線が持たなくなります。

③最後は力比べ…

フォルスストレートを抜けるといよいよチャンピオンを決める直線に向かいます。直線は平坦で533m、この直線にはオープンストレッチがあります。

「オープンストレッチ」は、凱旋門賞が開催される10月2日のみ使用される変則コース。直線に入ってすぐに仮柵がなくなり、内側に5メートル分の余裕が生まれ、前方で運ぶ馬がより力を発揮しやすくなると言われています

なので例年内枠、先行馬有力の馬場、外から内に差し込んでくる馬の成績はあまり良くない傾向にあります

コースに関して注目はこの3点になります

出走馬コメント

それではここからは凱旋門賞に出走する各馬の評価、コメントをしていきます

ちなみにフランスではゲート番と馬番が異なります

各馬の馬番とゲート番はご覧の通り

1番メンドシーノ(馬番10番)
2番ヴァデニ(馬番15番)
3番ドウデュース(馬番19番)
4番アルハキーム(馬番16番)
5番ディープボンド(馬番6番)
6番アルピニスタ(馬番14番)
7番ウエストオーバー(馬番18番)
8番ルクセンブルク(馬番20番)
9番グランドグローリー(馬番13番)
10番タイトルホルダー(馬番11番)
11番オネスト(馬番17番)
12番アレンカー(馬番5番)
13番バブルギフト(馬番12番)
14番ブルーム(馬番7番)
15番シリウェイ(馬番4番)
16番モスタダフ(馬番9番)
17番ミシュリフ(馬番1番)
18番トルカータータッソ(馬番2番)
19番マレオーストラリス(馬番3番)
20番ステイフーリッシュ(馬番8番)

日本馬

タイトルホルダー
(前走宝塚記念1着) 前走はスタートで前に行ったが逃げ馬パンサラッサにハナを譲り今まで勝っていない番手での競馬、1000m57.6秒と言う凄まじいハイペースの中で直線手前早々とパンサラッサを捉えるとヒシイグアスらを差し置き見事1着。血統的にも欧州馬場適正はありそうだし距離も問題なし、今回は同脚質のステイフーリッシュがハナを奪いに行くか自らハナを取るか。日本馬総大将はこの馬

ドウデュース
(前走ニエル賞4着) 
2走前日本ダービーは稀に見る消耗戦、スタートから後ろのポジションをとり3コーナー近くからスーっと外に持ち出し直線で抜け出すとイクイノックスの猛追を凌ぎ切り1着、夏の休養から戻って来た時の馬体は明らかに只者ではない感じがしました。前走ニエル賞も道中最後方から馬なりで上がって行ったが流石に厳しかったか4着、しかし前哨戦としては良い走りだった。 

ディープボンド
(前走宝塚記念4着) 
前走宝塚記念ではタイトルホルダー、パンサラッサと言う逃げの実績馬がいる中で和田騎手が積極的に先行策、流石に厳しいかな…と思ったが4着、しかし3着のデアリングタクトとはハナ差上がり+位置取りが明暗を分けたかなと思います。今年は前哨戦を使わずに直行、今回川田騎手との初コンビとなる。昨年は雨による重馬場が応えたと言う見方、地力そして馬場適正はあります。 

ステイフーリッシュ
(前走ドーヴィル大賞2着) 
出走馬キャリアハイの7歳馬、今年は覚醒の年レッドシーターターフHC、ドバイゴールドカップと長距離重賞で見事に復活。前走のドーヴィル大賞はトップの60キロを背負ってのレースだったがハナを奪い直線でも勝ち馬ボタニクに食い下がる局面を見せるなどまだまだ衰え知らず。馬場適正が向くかは分かりませんがステイゴールド産駒、何かやってくれるのでは…と思います

海外馬(50音順)
アルハキーム
(前走ギヨームドルナノ賞1着)
デビュー2戦目から3連勝しフランスダービーでは大外から追い込むもヴァデニの4着、前走のギヨームドルナノ賞1着だが映像がない為何とも評価が難しい。ただニエル賞3着馬のトゥルーテスタマンを破っているので力はありそう。初の2400でどこまで通用するか注目です

アルピニスタ
(前走ヨークシャーオークス1着)
ここまでG15勝を含む6連勝と勢いにのる芦毛の牝馬。前走ヨークシャーオークスでは61キロを背負いながらも直線で見事に3歳勢を返り討ち。しかもG15勝も2400m(ヨークシャーオークスだけ2370)での事。距離適正的には問題なし。日本馬の脅威となるか。

アレンカー
(前走アイルランドチャンピオンS6着)
ここ2戦は連続シンガリ負けと中々流れに乗れないレースが続く。今年のタタソールズゴールドCでドバイターフ勝ち馬ロードノースを下して勝利するなど力はあると思うのだが…展開のアシストは必要になってくるか。

ウエストウインドブローズ
(前走プランスドランジュ賞1着)
12文字馬と言う事で長い馬名ですね。前走で重賞初制覇、2400自体は凱旋門賞が3回目となる。特に3走前のグラスコーSでは3歳馬ながら60.5キロを背負い1着。斤量に関して問題はないが実績面が劣る印象。

ウエストオーバー
(前走KGVI&QES5着)
今年のアイルランドダービー馬、イギリスダービーも3着と今年の欧州3歳馬の中では実力はトップクラス。ただ前走に関しては人気にしては負けすぎかな…いつもの脚とは違う様に見えました。

オネスト
(前走アイルランドチャンピオンS2着)
2走前には同距離同舞台のパリ大賞を制しているが勝ち方的にはあまりお釣りは無いのかなと思います。フランスダービーでヴァデニに7馬身ちぎられている点も考えると狙えて紐ぐらい

グランドグローリー
(前走ヴェルメイユ賞7着)
昨年ジャパンCにも出走した牝馬、ただ前走の牝馬限定戦ヴェルメイユ賞では斤量59キロ2番人気ながら7着と期待を大きく裏切った。今回は斤量1キロ減の58キロだが流石にこれでは狙えない。後は初騎乗のギュイヨン騎手がどう捌くかがポイントです。

シリウェイ
(前走ラクープドメゾンラフ4着)
昨年の凱旋門賞で5着だがこれは位置取り次第では逆転可能な様に見えた。しかし今年に入ってからは2,3着はあるものの勝利は無し。ただ位置取り関係無く競馬が出来るのはかなり良いと思います。

トルカータータッソ
(前走バーデン大賞2着)
昨年伏兵として見事凱旋門賞を制覇。今年はディフェンディングチャンプとして望む。ただ今回は鞍上のピーチュレク騎手が契約の関係でメンドシーノに騎乗する為前走に引き続きデットーリ騎手が騎乗。重馬場になるならまず本命です。ここ2戦連続2着と調子も上向き加減

バブルギフト
(前走フォワ賞2着)
そろそろ初G1制覇が欲しい4歳馬。相性の良いフォワ賞経由馬と言う事で積極的に狙いたい。鞍上も凱旋門賞得意のペリエ騎手、再び日本勢の夢を打ち砕くのか。

ブルーム
(前走アイルランドチャンピオンS7着)
松島オーナーが共同馬主の馬。アメリカ、日本、欧州と3カ国を走っているグローバル派。そろそろ初G1制覇が欲しい所、前走は斤量61キロと中々ハードなレースを強いられた。今回斤量が下がってどうなるか。

マレオーストラリス
(前走サンクルー大賞7着)
脚首の痛みから長期離脱し今回が5戦目、血統を見ると父オーストラリア-ガリレオ、母はJCにも出走したウィジャボード、渋った馬場でも比較的軽い馬場でも問題なく走れそう。前走は小頭数だったので度返しで良さそう。

ミシュリフ
(前走アイルランドチャンピオンS4着)
堅実な走りを見せる5歳馬、何気にロンシャン競馬場は初めてとなる。今年は勝利こそ無いが61キロを背負ったエクリプスS、インターナショナルSでは2着、KGVI&QESでは3着と地力は確か。人気もあまりしておらずこれなら狙って見ても良い馬です。

メンドシーノ
(前走バーデン大賞1着)
前走バーデン大賞では昨年の凱旋門賞馬トルカータータッソを破り勢いに乗る4歳馬。今回は最内枠とオープンストレッチを活かせる絶好の枠。今回は契約の関係でトルカータータッソでは無くこの馬に騎乗するピーチュレク騎手、凱旋門賞連覇なるか。

モスターダフ
(前走セプテンバーS1着)
前走はダート2400で斤量61.5キロで1着と日本ではまずあり得ないぶっ飛んだ勝ち方。ただ人気はその為か落ちている。G1勝ちがない為実績面に不安が残るのは確か。

ルクセンブルク
(前走アイルランドチャンピオンS1着)
ここまで6戦5勝3着1回と馬券内を外さないずば抜けた安定感を誇る3歳馬。前走から斤量2キロ減はかなり大きいがキャメロット産駒の大型馬、極端な重馬場では厳しい戦いになりそうです。

ヴァデニ
(前走アイルランドチャンピオンS3着)
今年のフランスダービー馬、前走はルクセンブルクの前に敗れた。今回は一気の2F延長と距離不安感は否めない。ここで勝てるなら来年以降の中距離路線でも主役級の活躍が期待出来そうだが果たして

予想

さてここからは私かっちゃんの凱旋門賞予想、今回は5頭挙げたいと思います

本命◎

トルカータータッソ

この馬の連覇に期待です。昨年の重馬場を苦にする事無く勝ち切れる末脚を活かせるのはかなり大きいと思います。今回は凱旋門賞キラーのデットーリ騎手と共に頂点を目指します

タイトルホルダー

対抗は日本馬タイトルホルダーです。前走宝塚記念で逃げでは無く番手での競馬になりましたが前不利のハイペースの中しっかり勝ち切れました。血統的にも欧州は合うと思います

アルピニスタ

やはり勢いのあるこの馬は強いでしょう。距離体も全く問題無し、牝馬の斤量1.5キロ減も効いてくる。次世代の牝馬最強馬の一角に入って来るのはこの馬。

ウエストオーバー

スピードが売りのフランケル産駒、アイルランドダービー勝ち馬+イギリスダービー3着と3歳勢で実力はトップクラス。確かに前走は期待を裏切ってしまったがここで人気が落ちるなら紐で狙って行きたい馬

穴馬

ミシュリフ

ここ4戦の走りを見ると一発あってもおかしくないと思います。大敗したのもサウジCの14着のみで2-3-2-4着と安定した走りを見せているのも確か。ビュイック騎手が上手く力を引き出せればチャンスは大いにあります!

と言うわけで私の予想はこんな感じです

日本馬の悲願か、連覇か、それとも他馬の逆襲か

欧州12F最強馬決定戦 凱旋門賞

勝つのはどの馬だ


よろしければスキ、フォロー、Twitterの方もよろしくお願いします




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?