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負担重量(斤量)の決まり方

みなさんこんにちは!競馬予想をしていますかっちゃんです。さて今回は競馬の斤量の決まり方について解説していきたいと思います。

まず斤量とは何か?

斤量は以下の式で求められます。
斤量=騎手の体重+騎手が身につけているもの(勝負服やプロテクター)と所定の馬具(鞍など)の重量を指します。

斤量=その騎手の重さでは無くプロテクターや鞍勝負服を合わせた重さになります。なお鞭、ヘルメット、ゼッケンは斤量に含まれません。

競馬の斤量に関してのルール

競馬の斤量に関しては2キロオーバーすると強制的に乗り替わりになります(軽い分なら重りを入れ調整)。2キロ未満であれば採決委員の許可が下りれば騎乗できます。ただ繰り返す様なら騎乗停止になります。斤量は1キロ1馬身と言われており騎手は斤量の管理にかなりシビアです。

斤量の決まり方

斤量の決まり方は大きく分けて馬齢戦、定量戦、別定戦、ハンデキャップ戦の4種類。それぞれ基本斤量や加増条件が違うので解説していきます。

馬齢戦

馬齢戦は文字通り馬の年齢で斤量が決まります。主に2〜3歳戦、弥生賞や青葉賞などの3歳クラシックトライアルレース、秋華賞、菊花賞で使用されます。負担斤量については以下の通りです。

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ちなみに何故皐月賞や桜花賞、NHKマイルカップ、日本ダービー、オークスが馬齢戦では無いかと言うと3歳限定レースは牡馬57キロ牝馬55キロに統一されています。皐月賞や日本ダービーは4,5月に行われるので画像を見ると1〜9月に該当し負担斤量は1キロずつ軽いです。菊花賞、秋華賞は10月開催で馬齢斤量と同じになるので馬齢戦、馬齢斤量と違う皐月賞や日本ダービーは次に紹介する定量戦になります。トライアルレースと本番では1キロ重たくなります(トライアルレースは馬齢戦なので牡馬56キロ牝馬54キロ→本番は定量戦なので牡馬57キロ牝馬55キロになります)。

定量戦

定量戦は日本のG1で最も使われている方法で性別、年齢によって斤量が決まる競走です。日本のG1は全て馬齢戦か定量戦です。

皐月賞、日本ダービー、NHKマイルCの3歳限定戦

牡馬57キロ牝馬55キロ

桜花賞、オークスの3歳牝馬限定戦

55キロ

フェブラリーS、高松宮記念、大阪杯の4歳以上春季G1戦

牡馬57キロ牝馬55キロ

天皇賞春

牡馬58キロ牝馬56キロ

ヴィクトリアマイル

55キロ

安田記念、宝塚記念の春季3歳、古馬混合戦

安田記念

3歳54キロ牡馬58キロ牝馬2キロ減

宝塚記念

3歳53キロ牡馬58キロ牝馬2キロ減

天皇賞秋

3歳56キロ牡馬58キロ牝馬2キロ減

エリザベス女王杯

3歳54キロ4歳以上56キロ

マイルCS、チャンピオンズC

3歳56キロ牡馬57キロ牝馬2キロ減

スプリンターズS、ジャパンC、有馬記念

3歳55キロ牡馬57キロ牝馬2キロ減

になっています。

別定戦

別定戦は基本斤量とは別に収得賞金、競走成績によって個別に斤量が決まる競走です。これは画像を元に解説していきます。

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例は毎日王冠です。複雑な説明がありますが1つ1つ説明していきます。

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まず黒字になっている所が基本斤量になります。そして赤くなっている所が加増条件でこれに当てはまる馬は斤量が加算されます。

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これは去年の毎日王冠の1〜3着馬の斤量です。シュネルマイスター、ダノンキングリーは1年以内のG1での1着があるのでそれぞれ加増されています。

この条件ではG1やG2の成績が関わる為重賞を勝ちまくっている馬は必然的に斤量が重くなっていきます。

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2つ目の例は夏の牝馬限定重賞クイーンSです。この条件は収得賞金で斤量が加増されます。ちなみに8月1日以前と言う表記があるのは年によって開催日が異なるからです。

収得賞金はクラス分けに適用される賞金で総賞金とは異なります。新馬戦、条件クラスは1着、グレードレースでは2着までその半額が与えられます。

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収得賞金3000万円超過時は2000万円毎に1キロ増は3000万円を超えると5000万円、7000万円、9000万円、1億1000万円毎に1キロ増になります。

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収得賞金については計算間違えがあるかもしれません。2021年のクイーンS1〜3着馬の斤量です。

この条件ではG3、G2で1着2着が多いと負担斤量は重たくなります。

ハンデ戦

ハンデ戦は出走する競走馬にできるだけ均等に勝利できる機会を提供する目的で行われるレースを指します。重賞だと愛知杯やターコイズSなどが挙げられます。

ハンデの決め方に関しては一番大きい負担斤量の馬(トップハンデ馬)を最初に決め、そこから順次出走登録各馬の負担斤量を決めていきます。また負担斤量の重い上位3頭には優先出走権が与えられます。ハンデは騎手の安全を考えて最も軽量で女性騎手の場合は48キロ、男性騎手の場合は49キロ。そこから0.5キロ単位で調整される。重い場合には上限がないが、実際には63キロ以上が課されることはあまりないです。

GIで実績がある馬がハンデキャップ競走に出走すると、大体は58キログラムから60キログラム台のハンデを背負わされることになる。最近はどの陣営も重いハンデを背負わされることを嫌っているため、GI級競走で実績のある馬をハンデ戦に出走させることはほとんどないです。ただしGIで勝ち負けしたがその後の成績が芳しくなく、ハンデがさほど重くならないと判断される場合は、相手関係などを見てハンデ戦に出走させることもあります。なお1年以上間隔の空いた競走馬についてはハンデ戦に出走出来ません。

牝馬の2キロ減について

これはセックスアローワンスというもので、当然ながら牡馬と牝馬では能力差があります。そのため牝馬の減量が認められています。日本は基本2キロ減で海外によって減量の有無、斤量差には違いがあります。

日本では4つの斤量の決め方があります。海外では別定、ハンデ戦によるG1も行われます。是非斤量と言う目線から競馬を楽しんでみてはいかがでしょうか?今回は以上になります。

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