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3/13「こうやって曲を作る」

「シンガーソングライター」という呼称って、いつ頃、どこで、誰が言い出したんだろうか。便利な言葉である。片山さゆ里が今までやってきたことは、概ねそれにあたる。
シンガーソングライターはシンガー兼ソングライターであるので、もちろん曲を作るのである。


歌を???自分で作る?????そして人前で歌う?????



恥ずかしい〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!


しかし、やってきたのである。


今日は、私がどうやって曲を作っていたか、手の内を明かす。明かしちゃう。
曲を作る手順に決まったセオリーはなく、今まで作った曲それぞれが異なったやり方で作られている。
しかしある程度パターンがある。なのでそれをまとめてみる

※片山さゆ里の曲は、2曲を除いて私が見聞きしたものor体験したことに紐付いています。



①曲名を先に決めるパターン
曲名を先に決めちゃう。そうすると、歌詞がゴリゴリ進むのである。
お題を決めて書く感じである。私は古(いにしえ)のオタクだが、かつて、お題配布サイトというものが存在していた。そしてそれらのお題をお借りして一次創作やら二次創作に使っていた。そういう感じである(伝われ)
私は基本的に「なんか言いたいことがあってそれを歌にしている」ので、音楽よりも先に歌詞や言葉があらかじめ用意されてる事がほとんどである。なんか主張したいことやメッセージや怒りや感謝や悲しみや色々、タイトルに集約してしまえばあとはスラスラ書ける。
「親の宗教から逃げたい」「インターネットに君がひろがる」「Sweet Home Tokyo」「ソングライター」など具体的なタイトルにするほどよく書けて、
「ギター」「秘密」「東京」など漠然と抽象的なタイトルにするほど、なかなか書けない。これは学んだ。だが後者のほうがカッコいいと思う。
まるでラノベと純文学のタイトルの差みたいだな。

②最高のサビ出来たからそれのために仕方なくAメロとか作るパターン
めちゃくちゃ最高のフレーズが突然「降りてくる」というやつ。
ある。あるのです。メロディーと言葉が最高のセットになってポポポポーンと閃く時が。
風呂にいるときと自転車を漕いでいるときと電車に乗ってる時に多い。
それで、そのめちゃくちゃ最高のフレーズを歌いたいがために、仕方なくAメロとか他の部分も継ぎ足す形で作って、1曲として完成にする。面倒である。

③これをパクる!と決めてパクるパターン
パクっても、パクった対象とはかけ離れたものが完成する。

④歌詞よりギター伴奏が先にあるパターン
滅多にないケース。めっちゃギター楽しい♪楽しい♪みたいな感じで、耳コピに勤しんだりギターだけ弾きまくっていると、ごく稀に、なんかこれ使える〜〜〜〜〜〜!!!という運指やコード進行がポッと出るときがあり、採用する。「守護神」「砂の男」という曲はまさにコレ

⑤自分の身になにかが起きたときのパターン
どうやって作っていたのか、いつ歌詞を書いたのか、それらの記憶が全て抜け落ちているが、朝起きると曲ができていた!!!というケース。「砂漠」「歴史」という曲はコレ。

⑥年単位で時間をかけて大切に大切に作るパターン
「星を撒いた街」「東京」「晴眼者」という曲はコレ。ちなみに「星を撒いた街」は①、「東京」は②も該当する。
聴く人の人気に左右されず、とにかく自分の思い入れが強く、愛せるものが確実にうまれる。良いケースである。でも不思議なことに聴く人からの評価も良い気がする。
ただ、時間が……かかる……。遅筆…………

⑦自由型
音楽以外の身体表現にふれる機会があったとき、自由度が高まり、よくわからんものが出来る事がある。「スーパーマーケット・ファンタジー」はコレ。

⑧奇跡の瞬発力によるパターン
うわ!!!なんか数時間で1曲できちゃった!!!!という稀有なケース。
推敲をしない。
「秘密」「バスジャック」はコレ





以上の8パターンのどれかを経て曲ができる。

音楽理論とかの事は知らん(来年からの10年間は落ち着いて勉強します)

大体に共通しているのは、
「なんか言いたいことや歌いたい言葉が、音楽よりも先に出来上がってる」という点です。



余談:
2014年頃、対バンで共演したとあるミュージシャンの方が本当に本当に良い曲を歌っていらした。ポップで、生活のにおいがして、ダサくて、情けなくて、でも、したたかで堂々として超カッコよかった。
軽めのハコ打ち上げがあったので、「どうやって曲を作ってるんですか」と尋ねると、その人は
「おれは何かがあったときしか曲ができない」
と答えた。
「そうなのか。大変そうだなあ」と当時思った。

今、めっちゃ、その真意がわかる気がする。



みんなどうやって曲を作っているんだろう。

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