ゆるんでのびて



自転車ベッドタウンで顔をもたげると
昼猫に好かれそうな車内に日除けの為
世界中からかき集められた星々のシート
くらやみにてらされて ようやく
わかる命が いくつもあって
それを幾度見かけたことか.
境目はいつだって 未だ危ういように
チャリと車が並走する道路ほどに 曖昧
自他のサイクリングロード

あなたは寿 長生きじいさん(ばあさん)
緩やかなコで誘われる 小田原に

あしで、踏み締めて
踏み締めても踏み締めても
踏み締めても踏み締めても
◇型の影を 踏みしめても
やがて来るのだ、あなたの寿命

ある季節に 紅く染まるのは人それぞれ
それぞれの、タイミングです
そのときの記憶は、個の大小は、自然環境は、様々
あなたは多分、鼻の長いナゾの虎に覗き見られていて
こちらも覗き見ていて
それでも双方 逃げないでいる
心持ちがいい 悪い感じがまるでしない
BIG_abcdefg,
の、どれかな感じかも
しれません.

日替わりのおうち 思わぬ鍵で
今日の鍵で脳のあの扉が開くかも知れず
その奥の間へ今日の天使を迎えに行くのかも知れない.
そういうストーリーをわかっていれば
あんたは即座に中古品バイクを買いに
走るのかも知れない。


そこで気がついた気のおかしさは、
あの、生まれつきなのである
生まれつき、気と気が触れ合うん
だから、たとえ今は浅黒い影絵の中にいても
あなたはブンブン走り去る車にパって
照らされる日が訪れたり飛び乗っちゃったり
さらにただじっとそこで突っ立つ街灯を通りすがって
全身を隅々照らされるのかも知れない

この歩みは止めないでいっぱい感じて
この、ただ、ハイでローでなだらかに見える道を
勇み歩めばいいんではないだろうか
しかも、今もプカプカ飛んでいるかもしれないし

皆が羽衣に包まれますよう 願いを込めて.

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